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雑感【逆噴射小説大賞2024】

 今年も逆噴射小説大賞に参戦しました。
 この記事は、その雑感となります。
 昨年度から参加していたのですが、感想を書く機会を逸してしまったので、改めて色々と書いていこうと思います。

 こちらの賞については、元々は友人が参戦しており、横目で見ながらやんわりと楽しんでいました。
 ところが昨年、コンテンツの消費者であり続けることに飽きてしまい、発作的に2作品を完成させ、自分も参戦することに相成りました。
 一部とはいえ小説を完成させるというのは未知で困難な作業でしたが、自分が書いてみたいと思う情景を思い浮かべたり、自分が好きな作品の何が好きなのかを考えてみたり、好きな作家ならどうするかなーとか色々と妄想してみたりしながら書き進めてどうにかこうにか完成に至りました。
 それがこちらの2作品です。

 大変ありがたいことに、また、大変恐れ多いことに、初参加ながらいずれも最終選考に選出いただきました。
 正直なところ、「マジで、マジか、そうなるかー、やべえ。」という語彙力ゼロのゴミクソみたいな感想しか出ませんでしたが、それだけ凄い体験だったということです。
 それだけでも嬉しい限りであったのに、とりわけ「柴コーン」は多くの人に楽しんでもらえたようであり、創作側に身を置く楽しさの一端を感じたのでした。

 前回の逆噴射小説大賞の結果発表があった後、たくさんの人にスキを押してもらったお礼をどうやって返そうと思っていたのですが、何もできないままにあっという間に1年が過ぎました。
 せめて柴コーンの続きを書こうと思っていたのですが、きちんと書こうと思えば思うほど書き出せず、なるほどこれが創作者というものかと感慨深く思いました。
 続きを書けないままぼんやり日々を過ごすことにも飽きてきたので、ひとまず次回(今回)の逆噴射小説大賞の応募作を書くことにしました。
 それが先日公開したこの2作品でした。

 去年の2作品とは違った味の作品にしようと思いながらまずは一作品(とおまけ)を書いてみたのですが、おまけはともかく、本体作品が明らかにキャラものに寄ってしまいました(二番煎じというか、角の生えた犬的な何かが背後にチラチラと見え隠れしていた気がしました。)。
 そもそも、キャラものなのに、キャラ設定を活かせていない出オチ感もあったことから没としました。
 そこで「変な動物とか登場させずにきちんと考えて真面目に書こう。」と思い立ち、今回の応募作の一作目である「御研話」ができました。

 こちらは、自分が好きなホラーとファンタジーの融合を目指し、きちんと設定を考えて書き始めたのですが、きちんと考えすぎた結果、当初は設定の説明で800字を使ってしまい、改めてこの賞の難しさを感じながら推敲を進めました。
 大いなるモノに挑む物語は小説初心者には持て余す題材で頭を抱えましたが、不気味さや緊張感を維持しながらどうにか800字まで辿り着けたことと、ホラー物で私が最も不気味だと思う偽物が現れる展開を取り入れて書けたことで、個人的には満足しています。
 全体的にホラーめいた雰囲気なので好みは別れると思いますが。。。

 二作目の応募作については、一作目とは作風をガラリと変えたいと思い、酒の勢いに頼ってラリアットの話を書いたり、ワンアイデアを適当に広げて凡人の話を書いてみたり、自分の過去の出来事を転用して水平チョップの話を書いてみたりと試行錯誤していました。
 どの作品も後先考えずに書いたので楽しかったですね。
 この中のどれを二作目の応募作にするかが一番の悩みどころでした。
 前年度は、気合いを入れて書いた「青の蒼の藍の底」よりも、疲れ切った脳味噌で気楽に書いた柴コーンの方がウケたこともあり、何を出せばどうなるのかが全く分からなくなりました。
 最終的には、「逆噴射小説大賞」という祭を盛り上げる作品を書きたかったという己の欲に素直に従うこととし、一番勢いのありそうな「ぶん回せ!」を二作目の応募作にすることとしました。

 こちらは酒の勢いを頼りにやぶれかぶれな中身の原案をぐしゃぐしゃと勢いで書き、素面に戻り冷静になった後に、我ながらひどい書きっぷりだなぁと思うところを直していく形で推敲しました。
 800字の中でタイトル回収してオチているので、物語の冒頭800字という意味ではふさわしくないのかもしれませんが、ラリアット祭は誰でも一度はやってみたいと思うだろうし、この後に勢いでどこまでいけるか気になるんじゃないかなと思い、勢い任せのこの作品をぶっ放すことにしました。
 ついでに、「ぶん回せ!」に競り負けた二作品も、近々投稿して供養しておこうと思います。
 →公開しました。凡人の話と馬鹿の話。

 最後に、いずれの作品も、推敲に協力してくれた友人たちの存在なしには完成しなかったと思います。
 友人たちとあーでもない、こーでもないと、わいわいと議論している時間が一番楽しかったです。
 こういう時間があると、また作品を書いてみたくなりますね。

 簡単ですが、以上、雑感となります。
 今回の結果がどうなるかは分かりませんが、来年以降も楽しみにしており、創作を続けられるように頑張りたいと思います。
 

 




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