柳かな

ある句会の報告の中に、
多作多捨 の 語句あり。
本格的に句会を開き指導者もいる様子が感じられた。メンバーも皆、真摯に切磋琢磨しているのであろう、と思った。
自分はとても句会に入る勇気もありません。自信がありません。きっと評されるのが怖いのでしょう。
多作多捨 正に自分の句の事かと、思った。唯、駄作でも、捨てる事が出来ず、未練がましく
習作も 己の一部 さらけ出す
等と言い訳がましく捨てられないでいる。
それでいて、自分が目指すのは、さっぱりした句、落語で言えば、桂米丸、春風亭柳昇、作家で言えば星新一、雰囲気はショートショートの様な、さっぱり、あっさり、軽妙洒脱、俳句としては良寛さんの俳句を目指してます。
俳句との出会いは二十歳頃の良寛さんの短歌、俳句の無常感でした。ですから年数だけは50年以上詠んでることに。
第二の出会いは、自分の結婚式の祝いに句を詠んで下さった方がいました。
ずっしりと 枝たわむまで 次郎柿
(私の本名 次郎です。)
32歳の時の感動です。

川柳と俳句の間(はざま)右左(みぎひだり)
季語もなく風刺も聞かず四苦八苦
先生を真似て真似て自分流
(師を持たないのですが、全てが師と思っています。)
師もなくて いつまで経っても 道半ば
千流万流 皆一流
好きな俳句
良寛さんの
散る桜 残る桜も 散る桜
好きな川柳
仙涯和尚の
気に入らぬ 風もあろうに 柳かな
飄水さんの
浜までは 海女も簑着る 時雨かな

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