地域生活支援センターが怖い
不安でたまらない。
精神障害者が集まる施設に体験入所することになった。
地域生活支援センターというところらしい。
調べてみるとこれは自治体の支援を受けて運営されている施設のようで、全国的にあるようだ。
何を目的としたところなのかはよくわからないが、何をするところなのかを説明すると、
利用者はまず、毎日決まった時間に施設に行く。そしてそこであらかじめ用意されたプログラム(コミュニケーション実習、調理実習、清掃活動など)をやって過ごし、プログラムが終われば家に帰る。
プログラムは小学校の時間割のようにコマで区切ってあり、それぞれ時間が決まっている。
毎日必ず行かなければいけないわけではなく、また、プログラムに参加せずに待機場所として用意してある部屋で自由に過ごしても構わない。
数ヶ月に一度面談があって、そこでこれからの方針などを決める。
このようなことをしている施設だ。
体験入所に際し、私はまずグループワークを見学したのだが、利用者間の言葉が全く噛み合っておらず、そこでその反応はまずいだろう、とか、その話を今するか? などと終始思うばかりで心が削れた。
男女も分かれていない。
これは私にとっては大きな問題である。
抑圧的な環境で育った人間によくあるように、私はどんなことをされても相手の事情や気持ちに配慮し許してしまう性格であり、そのせいか色々な人間から加害され続けて生きてきた。
それで人生を狂わされたこともある。
私に加害をしたのは、コミュニケーションに問題がある人間が多かった。まあ、コミュニケーションに問題がない人間は親しくもない相手にそう簡単に加害はしない。そんなことをする人は「コミュニケーションに問題がある」とされるからだ。
そんな人生を歩んで来たので、私はコミュニケーションに問題のある異性が苦手である。
特に、初対面なのに距離感を測ろうともせずやけに馴れ馴れしく話しかけてきてその後ずっとべたべたとつきまとってくる異性が嫌いだ。
体験入所しようとしている地域生活支援センターにそういうタイプの異性がいないとは限らない。
これまでの経験から、精神障害者にそういうタイプの人間が多いことがわかっているのでますます疑り深くなる。
月曜日に行くことになっているのだが、正直言って行きたくない。
十中八九加害を受けるに決まっているからだ。
つきまといや、不躾な視線を向けられること。
私はそれが大嫌いだ。
そういった行為が起こらないような対策がしてあり、そういった行為は絶対に起こらない、起こったとしても厳格な対応をしてもらえるという確信がなければ体験などもってのほかである。
施設側を信用することができない。
私の不安は高まるばかりである。