逆に社会に甘える論

全日本・社会に出来るだけ甘えて生きる世の中を協会代表のじぬすです。

そんなものはありません。はい。でも出来るだけそういう風に生きていきたいですね。

昨今、少年刑務所の入所者や刑務所に居る受刑者を雇用し住居を提供し、それを以て社会復帰と更生を促すというNPOが増えているという。こうした活動はとても素晴らしい事だ。少年犯罪は少子高齢化もあり件数は少なくなっていても再犯率は35%近辺をキープしているという。それは、いつの世も犯罪を犯してしまった人達の受け入れ口というものの少なさというのが関係してるだろう。

 タクドラと言う仕事をしていると、たまーに「最近まで(刑務所に)入ってた」と話し出す方が居る。こういう事を語るのは、家族や友人とある程度の期間離されて頼る人も少なく、日々寂しく思っているという心情故だろう。身の上を語ろうにも、若い居酒屋店員にもスナックのお姉さんにも拒絶されるのではないか?しかしタクシー運転手なら人生いろいろあったオジサンばかりだし、少なくとも客として乗れば少しは話を聞いてくれるのでは?となるのかもしれない。 


当然、粗暴な言動等しない限りは何も拒否拒絶はしないので、語る話に「それは大変でしたね」「どう頑張るか?のモチベーション保つの大変ですよね」等、受容と共感を交えて会話をさせて頂いたりする。昨今、私が心理カウンセラー資格を取ろうと思ったのは「言語化しづらいor形になって表せない気持ちを吐き出したくなる人の一助として使えるのでは?」と考えたが故だ。   

ただ、世の中は未だに自己責任論が強く落ちた人たちがスンナリやり直すには難しい。悪い事をした経験のない人々ですら仕事は無くあっても賃金は安く、長時間労働を強いられすり潰されて…なんて事が良くある。経歴にハンデを負った者達にとっては、更に波風高く社会は辛く当たってくるだろう。


世の中、いつからかは分からないが例えば「窓際族」というモノが消えた。効率化、利益の最大化、ダメな者への忌避感、輝く自分へ、キャリアアップ、なんかこの辺の言葉と共に余剰というか隙間というか「ダメな奴が許される場所」が消えていった。誰もが輝く社会なんて世界のどこにも存在していないのに。勿論、悪い事した奴は真面目にやってきた人より苦労はすべきなんだろうし被害者が存在してるなら真摯に更生し賠償したりするべきだろう。だが、生き直すチャンスもまたあるべきだと思う。その機会は多い程良いだろう。   

毎度の帰結となるが、その為には世の中の経済状況が良くならなくてはならないし、国が貧困を生み出しにいく事なんかしてはならない。先日安倍総理は積極財政しても余裕はあるんだ、という談話を残した。その割に消費増税してGDP凹ましたのは何でだよというツッコミの気持ちはあるが、その通りもっと財政出動して行くべきだ。

失業してホームレスになった、刑務所出ても仕事が無い、等公的支援が無いとどうしようも無い状態に陥る確率が爆上がりしたコロナ禍の今、改めて社会はどうあるべきか?てのを考えるには良い機会なんだろう。その中で、俺は

「国が金出して、経済不安を抱える人達それぞれが地域社会、国によって助けられる社会」

が良いと思ってる。第一、女性がDV被害に遭って逃げ込むシェルターと呼ばれる施設ですら短期間しか居られないし、シンママに対して何らかの経済支援も無いから昼夜仕事掛け持ちしてる人も沢山知ってる。男女関係なく経済弱者には厳しい世の中な訳です。


⬆こう書くと外国とは比べ物にならない程日本は優遇されてる!甘えるな!という自己責任論者が出てくる訳ですが、日本に住んでる以上日本の中で個々の環境と比較するのが当たり前ですので外国と比較するのは意味が無いんすよね。今からアフリカの内戦国家に輪廻転生が実行可能な訳ではありませんし。


取り留めもなく(暇なので)書いたけど、少年犯罪て家庭環境が悪くて非行に走る事が大多数なんすよね。今も昔も。なので、子供が出来るだけ悪く育たなくて済む方策を世の中で考えていかないといけないなと思った次第。

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