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【札幌駅前で健康づくり✖️まちづくり】人体改造カラダコラム vol.62

人体改造カブ式会社とは、札幌駅前通地区全体の健康=エリアヘルスマネジメントに取り組むプロジェクトです。62回目のコラムは、シャインの三田智さんです。 


「秋の夜の玉蜀黍(とうもろこし)の焼くるにほひよ。」

朝晩すっかり寒くなりました。皆さまがこの記事を目にする1週間後はもう立冬ですね。冬の準備はもうお済みでしょうか。

さて今年もチ・カ・ホでは多くのイベントが催され、多くの方々が足を止めているのを見る度に人流がコロナ禍前に戻ったことを実感します。

チ・カ・ホに接続する地上の広場ではすっかり夏の名物となった「サッポロフラワーカーペット」や「さっぽろ八月祭」が催され、札幌駅前通歩行空間では「パリオリンピック・パラリンピック」のパネル展示や選手トーク、最近では「市電フェスティバル」なども。今週はどんなイベントがあるのかな?とワクワクしてしまいます。

札幌市の第2次都心まちづくり計画によると札幌駅から中島公園までの直線エリアには「にぎわいの軸」というコンセプトが掲げられており「歩行者ネットワーク強化」がその目標の一つになっています。実は大通公園にも同様に東西の直線エリアを中心とした「はぐくみの軸」というコンセプトが掲げられており、それを踏まえて今回は札幌の芸術について考えてみました。

ご存じの通り大通公園には多くの銅像・石碑・歌碑があります。西8~9丁目にあるイサム・ノグチ氏の彫刻作品である「ブラック・スライド・マントラ」では子供たちがいつも楽しそうに遊んでおり、小さいお子さんを連れた親御さん同士のコミュニケーションの場にもなっています。

先日これらの彫刻清掃やメンテナンスをされているボランティアの方から個々の作品解説をいただく機会がありました。かつてこの地を訪れた石川啄木が感じた当時の札幌の様子、宮沢賢治が目にした風景や「銀河鉄道の夜」の着想の元になったエピソードなど、札幌市民でありながら知らなかった貴重なお話を伺いました。

11月中旬からはホワイトイルミネーションやミュンヘンクリスマス市の準備作業が始まります。のんびりと大通公園を散策して紅葉や芸術を楽しむには今が一番良い時期かもしれません。

表題にした石川啄木の歌碑「しんとして幅廣き街の秋の夜の玉蜀黍の焼くるにほひよ」は大通公園西3丁目の北側にあります。いかがでしょうか。歌碑を詠むだけでゴクリ…食欲が湧いてきますね。ここはとうきびワゴンの来年度の営業を待つことにしましょう。

シャイン 三田智


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