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それでもぼくは、やってみたい ~起業はじめの一歩 競合分析のススメ~

どうも、歴代大関で好きな力士は、千代大海な方のもっくんです!

現在、プロダクト方針でもがいている真っ只中ですが、実践している事を皆さんにお伝えしていきたいと思います。
もくもくとやっていると、心折れそうになるので、もっと良いやりかたあるよ!という方がいらっしゃれば、ぜひ情報交換もさせて頂ければと思います!

では、実際の流れ、また、そのメリットは何なのか、自身の活動を振り返りながら迫っていきたいと思います。

石橋を全力で叩いていき、いつの間にか壊していくスタイル。

調査テーマの設定(コアコンセプト(仮)の設定)


事業開発や起業に於いて市場・競合分析は、以下のポイントなどで色々な気づきを得ることが出来る為、重要だと考えています。


・成長期待値の仮説を構築できる
・検討サービス案を相対的な視点で評価できる
・マーケット自体の有無を類推できる 

実際に具体例として、我々がやりたい事をベースに分析をしていきます。こちらの記事で触れましたが、現行のやりたい事を振り返ります。

・人生の「やりたいこと」「やって感動したこと」の記録サービスをつくる。
・「Conpath(仮名)」は、バケットリスト/トレジャーリスト(※)を記録・発信・閲覧できるサービス
・人生の過去と未来を記録し、人と人の交差点がコンセプト
やりたい人「夢、WILL」(バケットリスト)⇄やった人「アドバイス、感想(何が良い)」(トレジャーリスト)がマッチングできる世界 
・その上で必要な外部情報や画像素材と紐付ける

では、上記構想を実現する「バケットリスト(bucket list)」に注目した時に、先駆的なサービス(競合)が既に世の中にあるのかを確認していきたいと思います。

類似プロダクト/先行プロダクト有無確認のススメ


起業や事業開発に於ける競合分析という観点で「CrunchBase」を軸にした競合分析アプローチを紹介していきます。
CrunchBaseは、世界最大級のスタートアップデータベースで、無料でも検索対象の上位5社の存在を確認する事ができます。
「起業家の大海原」へようこそ。

CrunchBase:https://www.crunchbase.com/discover/organization.companies


※英語のサイトですが、英語が苦手な方は、Google翻訳のPlugin等を入れて閲覧すれば日本語翻訳して確認が可能となります。

このサイトを利用すると、以下についてざっくりと確認する事が出来ます。

・類似サービスを通じて成功している企業がいるか?
・どれくらいマネタイズしているか?
・ビジネスモデルがどのようなものか 

先行プレイヤーがいる場合は、良好事例の場合は日本で参入できる余地が有りそうか/つまずいている事例(マネタイズ出来ていない・サービス終了済)の場合は、その要因を確認しつつ、同じようなモデルを検討していた場合はピボットが可能になります。

それでは、やっていきましょう!


<1)CrunchBaseで対象有無を検索していきます>

検索窓にテーマとして決めた「bucket list」と打ち、「Enter」を押します。
検索結果では、無料版の為、「CB Rankに紐づいた上位5社」が表示されます。CB RankはRevenue(売上)やTotal Funding Amount(調達額)等の指標から上位算出されていると推測されます。
よく分からない!という方もいらっしゃるかと思うので、端的にいうとその領域の「イケてる企業5社」が表示されると思って頂ければと思います。

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<2)詳細を確認したい企業を選択します>

次の画面では、上から5番目に「BUCKiTDREAM」という企業が有ることが分かりますね。
Description(概要)を見ると、BUCKiTDREAM allow users to share and build their very own....(BUCKiTDREAMはユーザー間で彼らの(夢)をシェアし、、、)と書いてます。
なるほど、、、やりたいことやってるー!!

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<3)企業詳細情報の確認>

続いて、ターゲットを決めたBUCKiTDREAMをクリックし、会社概要を確認します。
設立年は2012年、米国の会社でTotal Funding Amountは$8.3M(約9億円)も調達しています。おぉっ....!
ただし、、HPのURLを確認してみると、「閉鎖」されています。つまり、撤退しているという事ですね。

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<4)TwitterやInstagram、Google画像検索等での検索>

続いて、調査対象(企業名)が分かったので、大多数の企業はSNSや広告の形跡があるはず(BtoCなら猶更)なので、instagramやtwitterアカウントの稼働を確認していきます。
ここは皆さん、普通に各SNSで検索するだけです。企業名が分からないと先ずたどり着けないですが、企業名が分かれば、SNSも立派な競合分析ツールです。

先ずは、Instagram。1.7万人のフォロワーがいますが、2020年5月31日の投稿を最後に、更新が有りません。
中身を見る限り、がっつりと「旅行」に焦点を絞って投稿をしている為、バケットリスト(旅行版)という市場を狙っていたのかなと想定できます。

また、2020年11月17日にユーザーらしき方が「Why is the app not working?(なんでアプリ見れないの?)」とコメントをしているものの、返信は有りません。

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続いて、Twitterアカウント。こちらは2019年2月1日が最終投稿となり、更新が止まっています。

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続いて、Google検索(画像検索)で、検索をしていきます。すると、2016年に$1Mの調達記事が有ります。また、盛大にPR番組を作って広報をしている歴史が見えます。
アプリの概要も以下から確認が可能です。記事内から、10万人のユーザーがいる事も表現されています。各種SNSアカウントのフォロワー数からも、一定ユーザーがいたことが見受けられます。
但し、番組とYouTubeのPRを見ましたが、かなり広告宣伝費で調達資金を溶かしているのでは・・・と思いました。


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<5)海外転職サイトでRevenue(収益)情報を確認する>

企業の特徴は掴めてきたので、収益の情報も探ってみます。CrunchBaseでは収益情報の取得が難しい為、「ZIPPIA」という転職サイトを使っていきます。
ZIPPIA:https://www.zippia.com/

こちらでは、単年で$630,000(約7000万円)の収益と確認が取れました。一人当たりの売上は$21,000(約240万円)となる為、かなり厳しいです。
現在は企業活動が確認出来ない(閉鎖されている)為、トラベル(旅行)に主軸を置いて走ったところ、コロナ情勢も追い打ちをかけて、閉鎖の道を辿ったと「推察」されます。

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<6)まとめ>

上記1)~5)のフローから、ベンチマークしたBUCKiTLISTは、以下であるという結論に至りました。

・バケットリスト(旅行)に特化。バケットリストと各種旅行代理店や実際のツアー等を繋げていく広告モデル/販売代理でのマネタイズを図ったと想定。
・ユーザー数は10万人程度のユーザー数で、各SNSについても一定フォロワーやユーザーの存在を確認。
・資金調達は$8.3Mという調達を実施し、一定投資家からの評価は受けていたと見られるが、投資家情報詳細は不明。
・ユーザー獲得フェーズで広告宣伝費を集中投下(推察)するもユーザー伸び悩み、コロナ情勢も合わさり撤退。
・収益については7300万円/従業員数30名(一人当たり売上240万円)とかなり厳しい状況。


最後に思うこと

かなり私たちが想定していたビジネスモデル(但し、Buckitdreamは旅行に特化)が近かった事から、少し、いや、だいぶ軌道修正していく必要有り。
番組のスポンサードやYouTubeの広告の履歴を見る限り、相当な広告宣伝費を投下していた所で、コロナ情勢も相まって閉鎖となっている様ですが、
相当の広告宣伝費を突っ込んでもマネタイズに失敗している事からも、「ユーザーの獲得=投稿者の獲得」はかなり難易度が高いのだろうなと・・・。
 
他、同社のほかに4社ほど同様のビジネスモデルを描いている企業が居たのですが、「1社のみ運営中、3社は撤退」という状況でした。
いずれも、投稿数の伸び悩みで苦戦している様子。ただ、いずれもターゲットが「旅行」に絞られている事から、マネタイズに失敗している印象で、フォロワー数やユーザー数の状況から一定、ニーズは有りそう。
なので、徹底的に「ユーザー獲得」をどうやっていくのか、先ずは「ユーザーの入口」を徹底的に考えていかないと先ず生き残れないなと痛感しました。

*現行テスト的にTwitterを始めていますが、バケットリストを投稿してもらうという「動機付け(=利用者のメリット)」はかなり難易度が高く感じていて、コンテンツがユーザー側に全て委ねられるモデルは、結構厳しそうです。

以上、いかがでしたでしょうか。皆さんにアプローチが少しでも参考にしていただければ嬉しく思います。

なお、私たち2人は、BtoB領域が本業の為、BtoBでは得意領域が有るのですが、BtoC領域は調べて行けばいくほど、未知の世界ですし、収益モデルの勝ちパターンも知らないので、壁だらけです。


歩けば歩くほど、高い山が出てきます。でも、山って高い方が素敵やん。

ということで、「やりたいことを形にしたい」という夢のため、もう少しもがいてみます。。伸びしろですね。

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