はじめまして、人生BOOKです。|自分史|福岡・北九州市|
こんにちは、人生BOOK代表の勅使河原(てしがはら)です。少し長くなりますが、開業して2年が経ちましたので、少しまとめと自分の中の整理も含めてnoteの記事にしてみました。
おじいちゃん、おばあちゃんに何か贈りたい、そんな方がいらっしゃれば、少しお付き合いいただければ幸いです。
人生BOOKとは
まずは、人生BOOKってなに?ということから始めたいと思います。一言で言うと、「生きた証しを残す、人生アルバム」です。
おばあちゃん、おじいちゃんの家に行くと、いろんなアルバムが重なって、山になっていたり、古くなって埃をかぶってるっていうことありませんか。
人生BOOKは、こんな積み重ねられたアルバムを一緒に机に広げ、幼少期の想い出、結婚の想い出、家を建てた時の想い出、子供を産んだ時のこと、人生のいろいろな出来事のお話しを聞かせて頂きます。そして、人生を象徴する写真を選び、想い出を振り返れるテキストを合わせて、オーダーメイドの人生アルバムを作成する、そんなサービスです。
あなたの人生の大切な物語、僕に聞かせてください!
ちょっと前のめりかもしれません。ご依頼者様の歩まれた人生のワンシーンワンシーンのお話しをしっかり聞かせて頂いています。
ちょっと話込んだり、脱線したりすることもありますが、それも含めて、少しでも多く、いろんなお話を聞かせて頂くことを一番大事にしています。
いろんな写真を広げて話をしていると、時間を忘れて3,4時間ほどお話しをしていることも少なくありません。
どんな行程で作っていくのか。
人生BOOKは完成までに、①最初のご訪問、②写真選びの訪問、③仮デザインでの校正、④完成品のお届け、と最低4回訪問します。
他の自分史代行サービスでは、訪問が一回だけというところも多いですが、「人生BOOK」は、複数回の訪問でご依頼者様の人生のお話しを少しでも多く伺うことを大切にしています。
もうこれが一番の特徴、一番の売りと言っても過言ではないかもしれません。
きっかけは、祖母の余命宣告
人生BOOKをはじめるきっかけになったのは、祖母が癌で余命1ヶ月の宣告を受けたことでした。
祖母の寿命が残り僅かとわかった時、悲しさと同時に今まで何もしてあげれていなかったことに気づき、とても後悔しました。
大学進学で地元を離れた時、就職して仕事で悩んでいた時、いつも祖母は気にかけてくれ、支えてくれていた祖母のために「何かできないか」そう考えていると、意外と祖母のことを知らないことに気づき、「祖母がまだ話せる時にどんな人生だったか教えてもらおう」、そう考えるようになりました。
祖母は入院していたので、祖母の家にある写真を数百枚スキャンして、病室で一緒に見ることにしました。
祖母は上体を起こすのも大変な状態でしたが、むくっと起き上がり残りの体力を振り絞ってくれたのか、1時間ほど話が尽きませんでした。
知っているようで知らない祖母の人生
その時、今まで知らなかった祖母の人生を私は追体験させてもらったような気がします。「祖父(祖母の夫)との出会い」「営んでいた電気屋さん」「家を立てる際に探した話」「趣味の料理」「子どもや孫のこと」、「60歳になって学校に通いヘルパーの資格を取ったこと」など、そこには「知っているようで知らなかった祖母の人生」がありました。
写真:子どもたちと平尾台へピクニック
写真:営んでいた電気屋「鶴丸無線」
写真:祖父母のツーショット(出会いは祖父のナンパだったとか・・・笑)
そんな祖母から聞いたエピソードや写真をまとめて、フォトエッセイのような人生BOOKの前身となる1冊を作りました。
誰にでも語るべき人生がある
実際、この一冊が完成した時、私は仕事で熊本におり、祖母の入院する福岡にいることができなかったので、代わりに母が祖母に人生BOOKを渡してくれました。残念ながら、祖母は目も見えない状態になっていたので、しっかり見てもらえることはありませんでした。
しかし、微かに動く手で人生BOOKを触り、そして静かに手を合わせ、微笑んでくれたそうです。その後、祖母は静かに息を引き取りました。
その後、親族で葬儀を行った際に、私は祖母の人生BOOKを葬儀に持っていきました。
そこでは、人生BOOKを見ながら、祖母とのいろいろな想い出を振り返る親戚の姿がありました。
「こんなこともあったねー」「この写真懐かしいのー」「うわー、こんな写真残ってたんやー」、昔の白黒の写真を眺めながら、みんながいろんな想い出にふけっている姿は今でも印象的でした。
そんな姿を見ていると、どんな人にも歩んできた大切な物語がある、それをしっかり残すことができる取り組みには意義があるなと感じました。
これが人生BOOKという事業を始めるきっかけになった出来事でした。
子や孫に伝えることができる幸せ(お客様の声)
念願の人生BOOK2冊目を手にして今、喜びと安堵感に浸っています。
1冊を夫と私の誕生から結婚まで。
1冊を結婚から金婚式までの50年の日々。
勅使河原さんには、4月から半年間余り何度も何度も足を運んで頂き、写真選びからレイアウト迄アドバイスを頂き、また私の気持ちを受け入れて下さりすっかりお世話になりました。
その間、1枚の写真に松わる話から時には今の社会状況を、孫と祖母が打ち解けて話すようで楽しくもありました。
この2冊の人生BOOKを折々めくりながら、これ迄の人生を楽しみつつ、ここにいる人たちとの縁を大切に思い、また子や孫に伝えることができる幸せを感じています。
お父さんに会えてるような気がして(お客様の声)
写真って、いっぱいあるし、アルバムにしてるから、あるんだけど人生を抜粋しながら見るのは実際は無理なんですよね。それに押し入れにあるから出すのも大変だし。(笑)人生BOOKだと、人生のいろんな思い出が一冊にまとまってて、夫のことを知らない人たちも見ることができて、「ああ、こういう人だったんだ!」って見てわかるでしょ?それに、1ページずつめくってたらね、お父さんと会えてるような気がして・・・。ずっと側に置いときたいなって。今は元気だけど、私がもし、将来、高齢者施設に入所することになったら、施設だと部屋のスペースが限られちゃうんです。例えば、写真立てを2つ3つ置くといっぱいいっぱいなんですよ。持っていけるものが限られるから、近い将来、私の分の人生BOOKも作ってもらおうかなとも思ってます。
人生BOOKのテレビ報道
メディア掲載
2018年1月15日小倉経済ニュース
小倉の社会福祉士が副業で「人生BOOK」 生きざま振り返るアルバム作り
2018年3月6日毎日新聞
家族写真「人生BOOK」いかが 思い出聞き製作
2018年4月25日西日本新聞
「あなたの一生」写真集に 北九州の勅使河原さんが「人生BOOK」制作 エピソード添え思い出鮮明
その他はホームページから。
人生BOOKの詳細内容
人生BOOKは、全てオーダーメイドで作成しております。デザインや料金、ページボリュームなどは、下記WEBサイトから無料の資料請求を承っておりますので、お気軽にお問い合わせください。
社会福祉士の自分だからできること、すべきこと
私は、大学を卒業して兵庫県の市社会福祉協議会、熊本地震で被災した高齢者施設での災害支援災害支援などに携わってきました。また、そもそもが元来のお祖母ちゃんっ子ということもあり、この人生BOOKという事業を始めました。
高齢化が進む日本で、孤独死や、介護の問題はとても深刻です。地域のコミュニケーションがあることで救われること、家族の繋がりがあることで救われることも少なくありません。
人生BOOKにできることは小さなことかもしれませんが、このサービスを通じて、家族が家族一人一人の人生を振り返り、家族の絆を深められる一助になれればと思っています。
まだまだWEBサイトも見にくく、事業としての完成度は低いですが、引き続き一つ一つ作り上げていければと思っています。
どうか温かく見守って頂ければ幸いです。
noteでは、今度も人生BOOKの取り組みをご紹介できればと思っています。
今度ともどうぞ、宜しくお願い致します。
人生BOOK代表 勅使河原 航