あぁ!懐かしき、若かりし頃の職場経験記④店舗用看板会社

30年くらい前ですが大阪が本社の会社で新規営業所開設の求人広告があり次の仕事までの繋ぎのつもりで応募し採用されました。
現地採用は事務員女性が2名、40-60歳くらいの営業社員が数名で女性も1名おられ事実上こちらが本社みたいな動きでした。皆さん月収35万以上に釣られた方ばかりです。

給与は完全飛び込み営業のフルコミッション制で活動費は日払いで毎日6,000円支給してくれてました。
商品自体はアクリル版の中に蛍光灯を組み込んだ軒下仕様の看板で悪くは無かったと思い市内にも既に幾つか販売がされてました。

在籍していた営業社員は活動費を日払いでくれるので取り敢えずはいるくらいの感じの方が多かったです。
社員の中には当時社会問題となっていた、菅原文太さんを起用したCMで有名な朝日ソーラーやパッとサイデリアで有名な新興産業に勤務された方もおられ上司に暴力も振るわれたとかその他ブラックな職場環境の話しを沢山聞かせていただきました。

社長は30代後半で大阪から来られてて大阪でも採用された営業社員数名も来られてて研修が終われば飛び込み営業の開始です。
因みに大阪から来られた営業社員は社長と一緒に朝夜食事付きの旅館住まいでした。

大阪本社にも1回行きましたが本社とはいっても常駐は誰もおらず建物もかなり古くてミーティングスペースがあるくらいの狭い部屋の雑居ビルに驚きましたがその日は本社付近で社長同行で研修で飛び込み営業も行いました。
社長は私には良くしてくださりご飯もいつもご馳走して下さいました。

研修後は直ぐに飛び込み営業を開始し1週間で余りにも感触が悪いのと会社に不安もあり直ぐに退職しました。

退職してから1ヶ後くらいに大阪から来られた社員の方より社長と連絡が取れなくなり旅館の費用も払ってもらってなく人質の状態となっておりお金を貸して欲しいと携帯電話に連絡がありあまりにも気の毒だったので返って来なくても良いつもりで数万円をお渡ししました。

2週間後にその方から連絡があり返金と同時にお礼の食事をご馳走になりましたが、会社は売り上げが思うように上がらなかったようで社長は高利貸しからもお金を借りてたり夜逃げ同然で姿を見せなくなり事務員の父親が社長の住居を突き止め何らかしらの対応を検討しているとお聞きしましたがその後どうなったかは分かりません。

社長は資金もそれほど無いのにご自身のセールスの実績を過信し安易に会社を始められて事業の見通しも甘く、社員を信用し過ぎて失敗をされたと思います。
求人広告も内容や見た目だけでは決めてはならないと勉強になりました。
社長や元従業員の方も今はどうしておらるかとふと思うことがあります。

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