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この本を読みました。

少し難しいですが、この本を読みました。グラムシの獄中ノートは、スラッファやタチャーナとの対話の過程で書かれた、人に読ませる目的のなかった、未完の草稿群のようです。南部問題、言語問題、革命論、女性の解放等を、考えていたらしい。獄中ノートの中でも、クローチェノート、マキャベリノート、ブハーリンノートは特別ノートと呼ばれ、特に際立ったまとまりをなすらしい。また、特別ノートではないが、ダンテ解釈やリカード解釈や科学論や、マキャベリの経済論への論及も見逃せないようだ。グラムシとスラッファを結び付けたコズモはダンテの新解釈を打ち出していて、クローチェは自然科学に疎く、スラッファはリカード解釈に新機軸を打ち出し、グラムシはマキャベリを、重農主義者のはしりとみていたようです。中国や日本にもわずかに言及があるようです。

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