目に見えない病気

母は時間を計算して行動するのができない。外出する直前になって焦るタイプ。さらに片付けもできない、でも物をたくさん買い込み捨てることもしないので、家はゴミ屋敷一歩手前だ。

外出する直前になってアレがないこれがないとなって山を崩して足の踏み場がさらになくなり、苛立ちやすい性格もあって毎回地獄を見る。でもそれは母の病気、発達障害のせいだから母を責めたってどうにもならない。

でもイラつかれて暴言を吐かれたり、物をぐちゃぐちゃにされたあと片付けといてと言われたりするととても悲しい。なんであたし？なんでこんな思いしなきゃいけないんだろうと思う。イライラしている時、「あたしが1番悪いんだよね！こんな家にしたあたしが！時間も計算できないし、物も出てきやしない！あーあ！笑えるよははははははは！」と自虐しながら泣きながら笑ってる母を見るとやめてくれ。と思う。何も言ってやれない。うん、わかってるならどうにかして、片付けなくてもいいから捨ててくれ。と10数年間、言われるたびに思ってた。それでついカッとなって責めでもすれば、母にもこれじゃいけないという気持ちがあるので、今度は泣き出す。父は時間にきっちりタイプで片付け上手の綺麗好きなので、母のことを理解できずよく罵倒していた。そのせいで、母は今、発達障害と精神病を寛解するため通院している。

責めたってどうにもならない。フォローするしかない。あたしも頭の切れる方ではないし自分の役割の家事のことで手一杯だけど、やるしかない。

イライラしている母が通り過ぎて行った後には、ぐちゃぐちゃにされた物たち。それを片付けているとなんとも言えない気持ちになる。「あたしが悪いんだ…」と思ってしまう。あたしがもっとしっかりすれば、あたしがもっと柔軟に計画してやれば母を苛立たせなかったのに。

たぶん、自分を責めた方が楽なんだと思う。誰かのせいにすると罪悪感が湧くし憎しみって疲れるし。自分を責めるのが1番楽な逃避行なんだよね。弱いね〜。

と、ここまで一巡するのがいつもの思考ルーティン。最後まで行くと、誰も悪くないね。よし、やるか！の気持ちになる。

それでも毎度最初からこのマインドになれるわけではないので、ションボリするし悲しくなるし良いことじゃないけど。

明日はもっとちゃんとやれたらいいな。