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スイカの季節

今年初めてスイカを食べた。暑い日にはスイカは最高だなぁ。

スイカといえば、志村けんである。男子は必ずマネをするやつである。実は裏面をくりぬいてあるのだが、そこは指摘してはいけないのである。

ああ、志村けん。我が心の志村けん。これからも、スイカを食べるたび思い出すよ。



スイカといえば、塩をふって食べる人がいる。母方の親戚のうちに行くと必ず塩がいっしょに出てきて不思議だった。

どうも世の中には一定数の塩ふり民がいるようである。塩を振ることで甘みを強く感じられるというが、私にはあわなかった。

その食べ方に慣れたひとはおいしいと思うのだろう。一瞬だけ塩分過剰を心配したけど、汗をかいたひとにとって、スイカに塩を振って食べるというのは水分+塩分補給として合理的なのかもしれない。



スイカといえば、夏休みである。私は北海道の農家の生まれだが、畑のスイカが食べられるのはちょうど夏休みに入った頃である。だから、スイカを食べるのは夏休みと決まっているのである。

スイカを食べたので夏休みください。



スイカといえば、ポカリスエットである。いや、ポカリにはスイカは入っていない。

ポカリスエットが発売されたのは小学生の頃。初めて飲んだときは、なんて不思議な味だと思った。なんだかスイカのような味だと思った。同級生と「スイカジュース」と呼んでいた。

むしろ、スイカの成分に微量の塩分を加えると、スポーツドリンクに似た組成になるのではないか。と思ったら、そういうことを言っている専門家がいるようだ。ポカリを「スイカジュース」と呼んでいた僕らは正しかったのだ!

おそらく、スイカに塩をかけて食べている人は、ポカリを飲んでいるのと同じである。



スイカは日本中で栽培されるが、北海道にも各地に名物スイカがある。ブランドスイカはおいしいけど自分でのため買うには勇気がいる。味は間違いないので、お土産にもらうとうれしいのである。

北海道愛をアピールするために、思いついたスイカを紹介しておく。

・当麻町「でんすけすいか」
北海道のスイカでは最も高級なブランドだろう。初競りで何十万だとかの値がついてニュースになる。全体的に黒く見えるが中身は真っ赤。すごく甘い。


・共和町「らいでんスイカ」
北海道のスイカでは最も古くから名の通ったブランドである。見た目はごく一般的なスイカだけど、北海道民はわかっている。らいでんスイカは間違いがないのである。


・月形町「ゴジラのタマゴ」

ゴジラはタマゴを産むんですってよ。大きな楕円形で黒いシマの色が薄いので、たしかにタマゴっぽくみえるが、とにかくでかい。もちろん甘い。目玉焼きは作れない。

そして、見た目のインパクトが強いとネタにしてもらえるらしい。

海外のスイカではこういう形は多いようである。



スイカは英語でWatermelon である。 Watermelon Manといえば、ハービーハンコックである。曲からスイカのイメージがわかないけど。

ずっと聴いていられる好きな曲。中学生の頃、ラジオのエアチェックで録音して以来のお気に入りである。

このトランペット、フレディ・ハバードだったのか! と今知る。

トランペット奏者では、フレディ・ハバードのトランペットの音色がいちばん好きだ。そうか、昔から好きだったんだなぁ。