モヤモヤを吹き飛ばしてくれた言葉
ジンノです。生まれも育ちも北海道です。本州の夏は僕にはつらいので、5〜9月の出張は極力避けています。今日は、ツイッターで見かけた言葉に救われた思いをしたので、その気持ちをまとめておこうと思います。
オリンピックのマラソン会場が札幌に決まり、テレビのワイドショーでは憤りの方向を札幌の街を馬鹿にすることに向けたそうです。タレントがというだけでなく、そもそもテレビ局側にそういう意図があったんでしょう。「東京は素晴らしい」と言うことを、そういう表現で示したかったのかもしれませんが、その発想をおかしいと思わなかったのかということに寒気を感じました。
うすうす気づいてはいましたが、全国放送のテレビ局は東京のためのものでしかないことがよくわかりました。
ツイッターでは当然これらに反発する声があがり「#札幌dis」がトレンドのトップになります。「東京は何様のつもりだ」「お前ら二度と北海道に来るな」なんてのも、すでにいろんな人がつぶやいていました。僕のとっさの感情も全く同じものでした。ただ、そういった情念がツイッターに溢れ続けることについて、だんだんやるせない気持ちになり、モヤモヤした気持ちが渦巻いていきました。
ふと、TLに流れてきたタグに目を奪われます。
#札幌dis → #札幌discover
このタグを見て、心底すごいと思ったんです。そして、さっきまでモヤモヤしたものが吹き飛んでいくのをはっきり感じました。
そして、このタグがトレンド入りしていきます。
呪いの言葉、売り言葉に買い言葉で負の連鎖を拡大してしまいそうに感じたのを、言葉を変換、上書きして、肯定的なエネルギーに変えてもらった気がしたんだな。
「新しい世の中を語るには、新しい言葉が必要」。高橋源一郎さんがどこかに書いていたものだと思いますが、この言葉を思い出しました。
反射的で乱暴な言葉、「本音を言って何が悪い」というスタンスが大手を振って巷に溢れているように、感じることが多いです。
だけど、若い人の言葉は決してそんなことばかりではないんだとホッとし、頼もしく思いました。少なくとも僕のモヤモヤはきれいに飛んでいきました。
若い人かどうかは知らんけど。
僕も精神年齢は若いと思ってるけど。
東京も、札幌も、良いところですよ。
汚い言葉は分断しか生まない。恨みしか残らない。恨みは必ず反動を伴う。
分断ではなく、調和・協業へ。そのために知恵を使おう。言葉を使おう。
そんなことを思いました。
来週の最低気温は連日氷点下となりそうです。早いとこタイヤ交換してしまわネバーエンディングストーリー。