解剖学的に考えるアキレス腱の鍼灸治療
こんにちは!陣内(@jin_anzu)です。
今回はアキレス腱に対しての鍼灸治療について現段階で私が行なっている事、考えている事をまとめていきたいと思います。
最初に書いておきますがこれで
『アキレス腱治療についてはばっちりです!!』
っていうものではなく施術の一助になれればいいと思うものです。
アキレス腱って無茶苦茶治り悪いんですよね。
まじで
『一発で治せます。』
っている先生がいたら教えてくださいw
少し話がそれましたが、アキレス腱臨床ではお役にたてるかとは思いますので最後まで宜しくお願いします。
また上部であえて『現段階』と書いたのは以前まとめた微弱電流+鍼治療の記事と同じように成長する記事になっています。
成長するとは私の中で新しい知見があったり、施術についてある程度再現性が出来るようになったものを記事でアップデートしていくということです。
アップデートしていくと少しづつですが価格が上がって行くようにしていきますので最初に購入していただくのが一番お得だと思います。
では本編に入っていきたいと思います。
まず解剖学的なところからおさらいしていきましょう。
アキレス腱周囲の機能解剖
アキレス腱は
・腓腹筋、ヒラメ筋(いわゆる下腿三頭筋)の共同腱
・中央部が狭小しており痛めやすい
・腱鞘がなく、パラテノンという結合組織に覆われている
・踵骨隆起に付着する際滑液包がある
これぐらいでしたかね!?
鍼灸や柔整の学校で習う範囲は?
もちろん学校ではアキレス腱だけで深掘りをしていくわけにはいきませんので仕方がない事かなと思います。
ですので少し深掘りをしていきたいともいます。
アキレス腱は人体で一番硬い腱
アキレス腱はコラーゲン組織で線維で構成され基本的に伸びることない硬い組織です。
断面積は一番細いとされている中央部で約70〜80mm²といわれ1mm²あたり6kg〜10kgまで耐えれるといわれています。
つまり最大で
80×10=800キロ
これがおよそ1トンまで耐えられるといわれる所以です。
実際歩行時には体重の約4倍、走行時には体重の約12倍かかるといわれますので、それに耐えられる作りになっていないといけません。
この強靭なコラーゲン組織という作り以外にも強固な作りになっている構造があります。
アキレス腱は捻れている
このように捻れているといわれており捻れる事により強度が高くなっていることも容易に示唆ができます。
また日本人の25%はねじれ構造を呈していないが腓腹筋の内側頭は踵
骨隆起の後外側に付着しているという報告もあります。
捻れていくことでアキレス腱内の動作により起こる歪みを軽減し下腿三頭筋群の運動効率を上げているのだと思います。
またこの捻じれていることにより後足部の三次元的な動きにも対応ができるようになっています。
つまり線維的に伸びることがないといわれますがこのねじれ構造により若干の伸縮性や滑走性が出ていると思います。
沖縄の民芸品の指ハブみたいに動くんだと思います。
(ちょっと強引な理屈ですが・・・)
この辺りも臨床に入る際は頭に入れておくのも重要だと思います。
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