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トリガーポイントの基礎

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こんにちは!陣内(@jin_anzu)です。

今回はトリガーポイントの基礎についてまとめていきます。


この動画の内容が主な内容になっていきますが、動画ではお話していない部分、もう少し深掘りをしている部分も含めてご紹介していきたいと思います。

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まず少しトリガーポイントの歴史をご紹介して行きます。

関連痛の発見

アメリカの医師であるジャネット・G・トラベルは1940年頃から筋骨格系の研究に没頭し、痛みを自覚する部位と原因になる筋肉が離れた所にある事に気付きました。これが『関連痛』の発見といわれます。

ジャネット・G・トラベル医師は1955年当時上院議員だったジョン・F・ケネディ(後のアメリカ大統領、若い先生は知らないかぁ・・・)を治療しました。

ケネディは当時腰椎ヘルニアと坐骨神経痛様に苦しんでいたと言われ、何度も腰椎の手術を繰り返していたといわれています。

1954年には手術の創部の感染により危篤状況に陥っています。(アジソン病も罹患していたといわれ感染リスクは高かったともいわれています)

その後奇跡的に回復し、ジャネット・G・トラベル医師によるプロカインを用いたトリガーポイントブロック治療をはじめ、腰痛を急速に改善したといわれています。

しかし実際にはこの療法だけでは症状の改善は一時的なもので、積極的な運動療法、日常の生活動作の改善を平行していたといわれます。
(これは慢性痛の臨床には非常に重要で、痛みのコントロールと運動、生活動作、情動など含めておこなうのが必須です。)

これらの治療によってケネディの腰痛は改善し、杖を使う必要が無くなりケネディは大統領に就任した際はトラベル医師をホワイトハウスの顧問医師に任命します。

トラベル医師はその後もこの『関連痛』と原因筋の研究を続け1983年にデヴィット・サイモンと共著でMyofascial Pain and Dysfunctionを発刊します。その後、第二巻は1991年発行しますが、第一巻は82歳、第二巻は91歳での発行です。
(マジでこの年齢まで臨床と研究をしてたってすごいですよね!?)

この書籍の関連痛に図はかなり今でも使われていて、ネット上で一番よくみられるトリガーポイントの図はこれから引用されている事が多いです。
(著作権的には問題があると思いますが・・・)

実際はこの書籍通りではないパターンもあるので関連痛と運動パターンで罹患筋を同定していくのがいいと思います。

この書籍に基づいて関連痛を検索できるサイトもありますのでご紹介しておきます。

関連痛はまだ全てが分かっているわけではないのと、個人差があるので『ある程度の指標』程度に思っておくといいと思います。


トリガーポイントは圧痛!?経穴!?

トリガーポイントは経穴と近い部分にあったりすることで先人たちはトリガーポイントの事を経穴としたと思っている方もいるようですし、圧痛の事もトリガーポイントだと思っている方もいるようです。

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