Makiko Jin 神 真紀子
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“性と生” “エロス”と”生きる” 2018年1月14日の記録 “Sex and Life” “Erotism and Living Power”
写真家の本保慶さんが見舞い、私のドキュメンタリー撮影にきた。 通常は親族以外は立ち入り禁止だが、ドキュメンタリー撮影という事で 許可を得た。 本保慶さんは、大地に住まう母にフォーカスし、 人と大地の繋がりの美しさ、正しさを追求している写真家だ。 http://www.keihompo.com/ 私は彼女の作品を見たとき、 “なんと誤魔化しのないリアルがある写真か!”と鳥肌が立った。 私の大好きな女性写真家である彼女は、 手術に至る私の境遇や挑戦に深く賛同
子は宝~子供達との面会~ Children are our treasures. ~ I met my children in a while.~
術後4日目。 歩行も随分と慣れてきたが、 やはり右足が麻痺しているような感じである。 ベッドの乗り降りが非常に困難である。 病院食では満足がいかないだろうと、 色々と母が差し入れをしてくれたので それを食べるのが楽しみであった。 しかしお腹にガスが溜り、うまく排出できずに痛くて大変であった。 体力の限界のピークは過ぎ、精神的にも余裕が生まれてきた頃、 かわいい息子3人が面会にやってきた。 久々にあった彼らは、何とも言えない、 本当に本当にかわいい顔を
美しい私の女性器~広汎子宮摘出術後の自己導尿~ My Beautiful Vagina ~ Self-urination after hysterectomy surgery ~
術前から医者に聞いていた、 術後の自己導尿は想像以上の貴重な経験となった。 自己導尿とは尿道からカテーテルを入れて尿を取る方法である。 広汎子宮摘出術(子宮、卵巣、リンパ節郭清)の場合、 子宮の周りの組織を広範囲に切除する為、 排尿に関わる神経等に影響し、 排尿トラブルになりやすい。 私は術後2日目に看護師に自己導尿の指導を受けた。 これは退院後2週間行った。 (その後は自分で排尿できるようなった) 術後は尿意もあまり感じず、排尿する感覚も無かった。
術後の産婦人科病棟 ~消えない“産みたい”という気持ち~at gynecology ward after surgery ~ Feeling that "I want to have a baby again." did not disappear. ~
産婦人科だから、当たり前だけど、産科と婦人科に部屋が分かれてる。 産科の前にトイレがあるから、トイレまで歩くと自然と生まれたての赤ん坊の声が聞こえてくる。 麻痺している足を引きずり、術後のお腹の痛みをこらえながら歩行器を押しながら歩く。 その赤ん坊の泣き声を聞くと、 命が輝いてる、 人間の愛の営みをどうしようもないくらいに感じる。 非常に美しい。 と同時になんとも言えない気持ちになる。 私はもう赤ちゃん産めないんだなぁ、と悲しくなった。 私はかわいい3人の
出産はエクスタシー~私のお産の話~ I felt ECSTASY when giving birth ~ The story of my delivery ~
私の3回の妊娠出産はとても素晴らしいお産だったのだ。 陣痛が痛いということは一切ない。 陣痛はどちらかというと性的な快感であった。 妊娠中はとても健康的で気分が素晴らしく、 出産だけなら何回しても良いくらいと、 子宮と卵巣がなくなり、閉経した今でも切望してしまう。 そして陣痛を思い出すと、ない子宮がぎゅんと収縮するような感じがする。 長男は病院、次男三男は山本助産院で出産した。 (山本助産院での出産後、すくすく赤ちゃん献金の為のチャリティーベリーダンスショ
限界 〜術後2日目の記録〜 I had reached my limit. ~ a record on the second day after surgery ~
術後2日目から歩行訓練をした。 驚くことに、右足がマヒしているみたいに自由が利かない。 驚いて看護師にきくと、術後はそのような感じになると教えてくれた。 病棟で強制的に歩かされた。 術後2日目で、歩行器なしでなんとか歩いていた。 ダンサーJINのプライドだったかもしれない。 元気でいるのが“私”だから。 しかしその姿はゾンビそのものだ。 頑張ったが、見栄や頑張りは全く通用しなかった。 体がついていかない。 思った以上にダメージが大きく非常に疲れる。
「脳裏で感じろ!」 性生活への不安と期待 そして夫との新しい絆 “Feel it with your mind!” About anxiety and expectation for my sex life and our new bond My diary on January 9, 2018, the day before surgery.
手術前日 2018年 1月9日 2018年1日5日の国立がんセンターでのセカンドオピニオンから、 腹腔鏡下手術への迷いや恐怖は薄れていた。 むしろこれから始まる新しい自分に、一人病室の中で興奮していた。 2017年3月、別の病院で 「子宮取っちゃえば?」 という先生に出会った時は あんなに不安だったのに。 変なことに何故か、術後に傷になることも嬉しいというような気持ちもあり、 お腹を眺め てはワクワクしてる。 人生どん底の恐怖と悲しみが続き、 私はある