Makiko Jin 神 真紀子

1978年生まれ  3児の母、ジンマキコ 2018年1月10日に子宮頸がん(腺扁平上皮ガン1b1期)の治療にて子宮広汎全摘出術(子宮卵巣摘出・リンパ節郭清) オンナとして生を受けた私は、 その生と性を全うしていき、 更に女の誇りをもって生きていく

Makiko Jin 神 真紀子

1978年生まれ  3児の母、ジンマキコ 2018年1月10日に子宮頸がん(腺扁平上皮ガン1b1期)の治療にて子宮広汎全摘出術(子宮卵巣摘出・リンパ節郭清) オンナとして生を受けた私は、 その生と性を全うしていき、 更に女の誇りをもって生きていく

最近の記事

足が動くようになった頃 離婚への流れ

毎日の運動と言えば、セルフトレーニングをして、 レッスンをしての繰り返し。 本当に動けるようになったのは 2018年の秋くらいだった。(術後10カ月ほど) 右足が自由にならず回転が非常に難しかった。 セックスライフはあったけど、 それはKへの愛情や考え方と比例して、少なくなっていった気がする。 今から思えば心と体はしっかりと繋がっているのを感じる。 様々な事情を経て別居をするようになったのも拍車をかけた。 そんな中、2018年夏にはじめて挑戦した鎌倉の海の家

    • 術後の経過 2カ月目

      切り取られた子宮卵巣、リンパは病理検査にかけられて、1か月後、医師の説明によればがんの転移は無かったという事であった。 術後のリハビリの日々から、この結果を聞くまでは体も心もしんどかったのは事実である。 これからは3カ月に一回のフォローアップ検診となった。 (現在コロナ禍においては、なんと電話診察に変わった) 発表会が数か月後に控えており、 レッスンは1か月後から再開をめどにリハビリを続けていたが、 やはり右足がの感覚が完全には戻らない。 自身が創設した、鎌倉ア

      • 医者の説明にはなかった術後の身体の話~術後5日目の記録

        2020年1月15日に退院した。 看護師たちがびっくりするくらいに回復の早かった私であるが やはり右足は上がらず、引きずった状態であった。 この時に一番つらかったのは お腹にがガスが溜り、放屁するにもお腹が痛くて苦しかった事。 ギャーギャー声を上げて放屁する姿は誰に見せたくない。 それにしてもお腹はすくので食べて排便するのも、放屁するのも 内臓のリハビリである。 子宮、卵巣摘出、リンパ廓清すると、 足の神経にも影響し、 自己導尿で排尿しなければならないどこ

        • 感じた内診台 Pleasured medical examination

          2019年 1月15日 退院の日。 退院前の主治医による内診があった。 「神さんは腟開放術なので、固くならないように リハビリとして、器具で広げる事を最初は週数回やりましょう。 痛いけどがんばりましょうね」と術前から説明を受けていた。 腟開放術とは。 子宮と腟を切り離した後、通常は腟が開いた部分を お腹の中から縫合して閉鎖するのですが、 開いたままにし腹膜のみを閉じておくことで腟の断端(一番奥)が縫い縮められて短くなるのを予防し、 この処理で最大2-3c

          “性と生” “エロス”と”生きる” 2018年1月14日の記録 “Sex and Life” “Erotism and Living Power”

          写真家の本保慶さんが見舞い、私のドキュメンタリー撮影にきた。 通常は親族以外は立ち入り禁止だが、ドキュメンタリー撮影という事で 許可を得た。 本保慶さんは、大地に住まう母にフォーカスし、 人と大地の繋がりの美しさ、正しさを追求している写真家だ。 http://www.keihompo.com/ 私は彼女の作品を見たとき、 “なんと誤魔化しのないリアルがある写真か!”と鳥肌が立った。 私の大好きな女性写真家である彼女は、 手術に至る私の境遇や挑戦に深く賛同

          “性と生” “エロス”と”生きる” 2018年1月14日の記録 “Sex and Life” “Erotism and Living Power”

          子は宝~子供達との面会~    Children are our treasures. ~ I met my children in a while.~

          術後4日目。 歩行も随分と慣れてきたが、 やはり右足が麻痺しているような感じである。 ベッドの乗り降りが非常に困難である。 病院食では満足がいかないだろうと、 色々と母が差し入れをしてくれたので それを食べるのが楽しみであった。 しかしお腹にガスが溜り、うまく排出できずに痛くて大変であった。 体力の限界のピークは過ぎ、精神的にも余裕が生まれてきた頃、 かわいい息子3人が面会にやってきた。 久々にあった彼らは、何とも言えない、 本当に本当にかわいい顔を

          子は宝~子供達との面会~    Children are our treasures. ~ I met my children in a while.~

          美しい私の女性器~広汎子宮摘出術後の自己導尿~             My Beautiful Vagina ~ Self-urination after hysterectomy surgery ~

          術前から医者に聞いていた、 術後の自己導尿は想像以上の貴重な経験となった。 自己導尿とは尿道からカテーテルを入れて尿を取る方法である。 広汎子宮摘出術(子宮、卵巣、リンパ節郭清)の場合、 子宮の周りの組織を広範囲に切除する為、 排尿に関わる神経等に影響し、 排尿トラブルになりやすい。 私は術後2日目に看護師に自己導尿の指導を受けた。 これは退院後2週間行った。 (その後は自分で排尿できるようなった) 術後は尿意もあまり感じず、排尿する感覚も無かった。

          美しい私の女性器~広汎子宮摘出術後の自己導尿~             My Beautiful Vagina ~ Self-urination after hysterectomy surgery ~

          術後の産婦人科病棟 ~消えない“産みたい”という気持ち~at gynecology ward after surgery ~ Feeling that "I want to have a baby again." did not disappear. ~

          産婦人科だから、当たり前だけど、産科と婦人科に部屋が分かれてる。 産科の前にトイレがあるから、トイレまで歩くと自然と生まれたての赤ん坊の声が聞こえてくる。 麻痺している足を引きずり、術後のお腹の痛みをこらえながら歩行器を押しながら歩く。 その赤ん坊の泣き声を聞くと、 命が輝いてる、 人間の愛の営みをどうしようもないくらいに感じる。 非常に美しい。 と同時になんとも言えない気持ちになる。 私はもう赤ちゃん産めないんだなぁ、と悲しくなった。 私はかわいい3人の

          術後の産婦人科病棟 ~消えない“産みたい”という気持ち~at gynecology ward after surgery ~ Feeling that "I want to have a baby again." did not disappear. ~

          出産はエクスタシー~私のお産の話~ I felt ECSTASY when giving birth ~ The story of my delivery ~

          私の3回の妊娠出産はとても素晴らしいお産だったのだ。 陣痛が痛いということは一切ない。 陣痛はどちらかというと性的な快感であった。 妊娠中はとても健康的で気分が素晴らしく、 出産だけなら何回しても良いくらいと、 子宮と卵巣がなくなり、閉経した今でも切望してしまう。 そして陣痛を思い出すと、ない子宮がぎゅんと収縮するような感じがする。 長男は病院、次男三男は山本助産院で出産した。 (山本助産院での出産後、すくすく赤ちゃん献金の為のチャリティーベリーダンスショ

          出産はエクスタシー~私のお産の話~ I felt ECSTASY when giving birth ~ The story of my delivery ~

          限界 〜術後2日目の記録〜 I had reached my limit. ~ a record on the second day after surgery ~

          術後2日目から歩行訓練をした。 驚くことに、右足がマヒしているみたいに自由が利かない。 驚いて看護師にきくと、術後はそのような感じになると教えてくれた。 病棟で強制的に歩かされた。 術後2日目で、歩行器なしでなんとか歩いていた。 ダンサーJINのプライドだったかもしれない。 元気でいるのが“私”だから。 しかしその姿はゾンビそのものだ。 頑張ったが、見栄や頑張りは全く通用しなかった。 体がついていかない。 思った以上にダメージが大きく非常に疲れる。

          限界 〜術後2日目の記録〜 I had reached my limit. ~ a record on the second day after surgery ~

          地獄トリップのはじまり その2 Beginning of a hell trip vol. 2

          「神さん、終わりましたよ〜」と声かけられながら、 鼻からチューブをゴワゴワっと抜かれてた。 これが、わたしの想像していた全身麻酔のトリップとは全然違う、悪夢の始まり。 チュープの抜いた後の喉は痛く、喉が乾いている。 当初手術時間は7時間の予定だったかが、 時間がかかり、9時間20分。 その間わたしは股を開いて、 腹にガスを入れられて、 (腹腔鏡下手術がしやすいようにする為) おおむね、頭が少しさがる状態で上向きになっていたそうだ。 腕も痛い。 同じ姿

          地獄トリップのはじまり その2 Beginning of a hell trip vol. 2

          地獄トリップのはじまり その1  Beginning of a hell trip vol.1

          (この手記は2018年1月12日、手術の2日後に書かれた。手術2018年1月10日に行われた。) 今になってようやくパソコンが打てる状態となった。 1月10日手術当日の朝は浣腸でスタートした。 看護婦のそっけない態度が嫌だった。 浣腸を肛門に入れる時は痛く、 看護婦は「力抜いてください」とぶっきらぼうな感じで言った。 私はそういわれると逆についつい力が入り、 「痛い!無理!ゼリーついてるんですか?」と思い切り叫んだ。 看護師は「ついてます」と更にぶっきらぼ

          地獄トリップのはじまり その1  Beginning of a hell trip vol.1

          「脳裏で感じろ!」  性生活への不安と期待 そして夫との新しい絆 “Feel it with your mind!” About anxiety and expectation for my sex life and our new bond My diary on January 9, 2018, the day before surgery.

          手術前日 2018年 1月9日 2018年1日5日の国立がんセンターでのセカンドオピニオンから、 腹腔鏡下手術への迷いや恐怖は薄れていた。 むしろこれから始まる新しい自分に、一人病室の中で興奮していた。  2017年3月、別の病院で 「子宮取っちゃえば?」 という先生に出会った時は あんなに不安だったのに。  変なことに何故か、術後に傷になることも嬉しいというような気持ちもあり、 お腹を眺め てはワクワクしてる。  人生どん底の恐怖と悲しみが続き、 私はある

          「脳裏で感じろ!」  性生活への不安と期待 そして夫との新しい絆 “Feel it with your mind!” About anxiety and expectation for my sex life and our new bond My diary on January 9, 2018, the day before surgery.

          深い悲しみ 広汎子宮摘出術への経緯Background of Makiko’s surgery with deep sorrow

          ジンスタジオ初代のインストラクターTAKECHIが2012年初期に子宮頸がんの治療を受ける事になった。  当時は子宮頸がんワクチンが良いとされており、 TAKECHIの姿をみていたので、ワクチンを疑問なく受けた。   その後、あるご縁で2015年の乳がん啓発のチャリテイーイベントBellydance for the cureをオーガナイズすることがきっかけとなり、 ある産婦人科にて乳がんと子宮頸がんの検査を受けた。   その時の乳がんの検査は異常なく、子宮頸がんの検

          深い悲しみ 広汎子宮摘出術への経緯Background of Makiko’s surgery with deep sorrow

          神真紀子の発信テーマは性と生と生命力です

          3年間ほど子宮頸がんの検査にて「高度異形成」の状態が続き、 2017年11月に「子宮頚部 腺扁平上皮ガン 1b1期」と診断され、 2018年1月10日、婦人科では一番の大手術と言われる「子宮広汎全摘出術」(子宮・卵巣・リンパ切除) を受けました。   摘出した臓器の病理検査では転移はなく、経過観察となりました。   体は徐々に回復し、2年半経過した現在では元気に活動をしています。  この「事件」ともいえる一件は、私にとって大きな転機となりました。   今までベリー

          神真紀子の発信テーマは性と生と生命力です

          マキコのお月さん太陽のお腹さん

          1978年神奈川県鎌倉市に生まれ育ち、3児の母、ベリーダンサー、ビキニコーディネーター、ビューティーコーディネーター、イベントオーガナイザー、ヘナインストラクター、エクスタシーセラピスト、神 真紀子 ジンマキコです。                    女性や母をキーワードにダンスやチャリティーイベントの企画制作などの活動を国内外にて展開しています。 2018年1月10日に子宮頸がん(腺扁平上皮ガン1b1期)の治療にて子宮広汎全摘出術(子宮卵巣摘出・リンパ節郭清)を受け

          マキコのお月さん太陽のお腹さん