キャリアコンサルタント資格勉強〜Vol.2「カウンセリングに関する理論」
キャリアコンサルティングにおいて、クライエントの理解を深めるため「人の心を理解する」という視点でカウンセリング理論が重要。
キャリアカウンセリング+キャリアガイダンス=キャリアコンサルティング
カウンセリング理論では
・来談者中心療法
・精神分析的カウンセリング
がもっとも代表的
(なんで「療法」って付くんや?ネガティブな響きに感じる)
■カウンセリングとは?
・心理的な問題を中心にしてクライエントとの心理的相互作用を通して、個人の内面からその態度や行動の変容を援助し、成長と社会適応を促すこと。
・一般に1対1の対話をする関係。カウンセラーとクライエントは社会的相互作用の関係。話したり聴いたりすることが主な手段。
・二者の間には心理的相互作用が存在。この点でコンサルテーションとは異なる。
(コンサルテーションは情報提供、方法提案、物事の本質診断をすること)
【カウンセリングにおける人間観】
・経営心理学者マクレガー(アメリカ・1906-1964)が提唱。労働生産性には人間的側面が深く関係し、経営にも影響を与えるよーという考え方
・X理論とY理論
X理論は人間怠け者論、強制や命令で働かせる
Y理論は人間信頼論、主体性や自主性に任せる
※カウンセリングの根底はY理論に基づく。
・心理学者マズロー(アメリカ・1908-1970)が提唱。ヒューマニスティックサイコロジー(人間性心理学)の旗手。
「人間は生まれながらにして、より成長しよう、自分の持てるものを最高に発揮しようという自己実現の動機付けを持つ存在である」という考え方。
※マグレガーの師匠にあたる人でもある
・マズローの5段階欲求
(自己超越欲求)
自己実現欲求
承認欲求
愛と所属の欲求
安全の欲求
生理的欲求
→承認欲求以下が満たされないと不安になる。
→自己実現欲求以上を満たそうとする。
これらのマズローの考え方がロジャーズの「来談者中心」という考え方につながっていった。
・ロジャーズ(1902-1987)著書「来談者中心療法」
「来談者中心」という人間観。
クライエントはより成長しようとする力を持っているが、障害や負担のために力が発揮できないのなら、発揮できるための援助を行うという考え方。
カウンセラーとクライエントは同等。クライエントの力を引き出しながら一緒に進んでいく。
■カウンセリング理論を学ぶ意味
・クライエントを理解するため
・カウンセリング実践の方法を知っている必要があるため。
クライエント全体像をアセスメントする
↓
カウンセリング実践には方法論が必要
↓
どのような人間観や理論があるか知っていることでどのようなスタンスでカウンセリングを行うのかが重要
■カウンセリングのいくつかのアプローチ
基本的に4分類さらる
・感情的アプローチ
・認知的アプローチ
・行動的アプローチ
・包括的アプローチ
各アプローチ方法以降は次回!
■学びや考察、感想
ロジャーズが来談者中心療法を提唱する以前はクライエントが患者、カウンセラーが医者というポジションで指示的な治療スタンスが一般的だった。
ロジャーズが偶発的に行った非指示的アプローチによる改善例分析の結果、来談者中心療法の提唱に至る。
個人的には「赤ちゃんが立ち上がるのを補助する」というような支援するスタンスがしっくりくる。
実体験でも「もう立ち上がれない」という精神状態の方もいらっしゃったので、マイナスをゼロに戻すアプローチとゼロからプラスに進むサポートは理解・区別して接していく必要があると感じた。
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