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公務員の面接試験・模範解答68テーマ(大学生・社会人経験者向け)
「公務員面接の志望動機・自己PRの作り方がわからない、、、」
「説得力のあるエピソードやアイディアが湧かない、、、」
「面接本番で何を聞かれるのか不安、、、」
こういった悩みを解決するためのnoteです。
公務員の面接試験でよくある悩みを解決し、合格点をとることを目的としています。
どの役所でも、最終面接での評価が内定の可否を左右します。
【地方自治体】面接試験の配点比率
横浜市 :約95%
神奈川県:約55%
埼玉県庁:約57%
千葉県庁:約57%
【国家公務員】面接試験の配点比率
人事院面接:約25%
官庁訪問 :ほぼ100%
国家公務員は、人事院の筆記・面接試験に合格した後、官庁訪問にも合格する必要があります。
人事院面接の配点比率は約25%であるものの、官庁訪問の配点比率はほぼ100%。
つまり、「面接試験ができない受験生」=「ほぼ確実に公務員試験に合格できない」ということを意味します。
公務員試験で、面接の配点比率が高く設定されている理由は、仕事を進める上で「コミュニケーション力」が最も重要な能力だからです。
◯面接試験では「コミュニケーション力」を測っている
面接試験では、主にコミュニケーション力を測っています。
コミュニケーション力がない人は次のような失敗をしがちです。
仕事を一人で抱え込んでしまう
住民との電話・窓口対応でクレームが生じる
職場の上司・部下・同僚との報告・相談において、情報を正しく伝えられない、誤った受け取り方をしてしまう
コミュニケーション力がある人は、こうした失敗をしないため、面接官が欲しい人材です。
また、面接官は学力よりもコミュニケーション力のある人材を好む傾向にあります。
例えば、AくんとBくんの2人がいたとします。
【Aくん】
学力:優れている
コミュニケーション力:平凡
【Bくん】
学力:平凡
コミュニケーション力:優れている
AくんとBくんを比べた場合、多くの面接官がBくんを欲しがります。
(私の実体験からいっても間違い無いと感じます。)
その理由は、チームとして働く上で、コミュニケーション力が不可欠だからです。
仕事において1人の人間が出せるアウトプット量や成果には限界があります。
チームの一員として多くのメンバーの協力を得て仕事を進めることが不可欠です。
そんなときに、同僚・上司・部下とコミュニケーションを取り、課題をクリアするためには、コミュニケーションスキルが最重要です。
もう1つの理由は、面接試験に至るまでに受験生は筆記試験に合格しているため、最低限の学力は保証されていると判断されるから。
そして、本音でいえば、コミュニケーション力がある人間は一緒に働く仲間としても魅力的だからです。
(筆記試験の点数が60点でも95点でも極論、面接官にとってはどちらでも良いのです。)
こうした理由から、公務員試験では、コミュニケーション力を測る面接が多くの配点を占めています。
とはいえ、コミュニケーション力は、持って生まれた個人の気質や性格も影響しており、面接が苦手な人もいます。
そういった人が面接試験で合格点を取るためにはどうすれば良いのか?
そのベストな方法は「面接で予想される質問を想定して回答を備えておくこと」です。
◯面接試験で高得点を取るためには「予想される質問を想定して回答を備える」ことがベスト
その理由はシンプルで、質問の回答をその場で考えるよりも、あらかじめ準備してきたものを答える方がより的確でミスなく回答できるからです。
(実際に私もこの方法で面接試験に1位で合格できました。)
本noteは効果的に合格点を取るために、頻出の質疑応答を解説しています。
◯著者の実績
国家公務員から地方公務員まで、複数の試験で合格
複数の市役所で1位合格を獲得
◯本noteを活用することのメリット
パソコンやスマートフォンでいつでもどこでも学習できる
面接の模範解答を知ることができる
本書でコツを押さえて、対策にかかる時間を短縮し、志望動機や自己PRの更なるブラッシュアップを見込めます。
学習で浮いた時間を他の重要な対策に回すことができます。
また、模範解答を約7万字超の大容量で提供しています。
すでに面接対策を始めている人も回答のヒントを得られますよ。
◯noteの読み方・注意点
このnoteでは主に次の4項目を説明しています。
◇面接官の意図:面接官がどのような意図を持って質問しているかを解説しています。
◇回答のポイント:面接試験で高得点を取るための回答としてポイントを紹介しています。
◇回答例:面接官の意図や回答を踏まえた回答例を掲載しています。
◇NG回答:受験生が間違いやすい質問については合格のために避けるべき回答を掲載しています。
◯note使用時の注意点
丸暗記での使用はNGです。
面接官が納得する回答を作る上では、あなたの経験を織り交ぜることが必要不可欠だからです。
本書の回答はあくまでも一例であり、必ずしもあなたの志望動機や経験談と一致するものではありません。
そのため、本書はあくまで”参考”にした上で、あなた自身の言葉や考えから、回答を作ってください。
◯noteの価格について
公務員の初任給は約20万円。
初任給の3%の投資で合格に近づくことができますよ。
生涯年収が2〜3億円であることを考えると、将来への投資は理にかなっています。
また、このnoteは返金機能をつけています。
万が一、ご納得いただけない場合は返金申請をしてください。
謹んでお受けします。
最後に、このnoteを購入しようか悩んでいるあなたに「コンピテンシー型面接における自己PRの作り方」をプレゼントします。
どこの役所でも必ず質問される鉄板の質問です。
noteを購入しない方でもご覧いただけるので、ぜひ参考にしてください。
それでは本編スタートです。
※無断転載・無断配布禁止
Q.自己PRをしてください。
◇類似の質問
Q.達成感を得た経験について教えてください。
◇面接官の意図
あなたのコンピテンシー(行動特性)を確認するため
まずは「コンピテンシー」と「コンピテンシー型面接」について、簡単に解説します。
【補足】コンピテンシー型面接とは?
公務員の面接では、「コンピテンシー型面接」が 主流となっています。
コンピテンシー(=competency:能力)とは、「compete:競争する」から派生した言語です。
そこから転じて「競争に役立つ能力」という意味合いで、仕事に役立つ能力を指します。
つまり、コンピテンシー型面接とは、あなたの中に「競争に勝ち抜く能力」が備わっているかどうかを判断するための面接手法です。
(ここで言う「競争に勝ち抜く力」は、単に「人との勝負に勝つ」といった意味だけではありません。
もっと広い意味で捉えられており、「他人と協調する力」や「考える力」といったさまざまな要素を含んでいます。)
要するに、コンピテンシー型面接は、「コンピテンシー(競争に勝ち抜く能力)」をたくさん備えている人が高得点を得られるゲームみたいなものだと捉えてください。
コンピテンシー型面接の実施方法
コンピテンシー型面接は、特殊なテストやツールを使うのかというとそうではありません。
コンピテンシー型面接は、「あなたが面接で話している内容」を面接官が聞いて「競争に勝ち抜く力(コンピテンシー)」が備わっているかどうかを判断するものです。
そのため、別に普通の面接とそんなに変わりません。
ただし、一点注意しなければならないのは「あなたにコンピテンシーが備わっていることを面接官にわかりやすくアピールする必要がある」という点です。
(そうしなければ、あなたにコンピテンシーが備わっていることを面接官に気づいてもらえずに、低評価で不合格になってしまいます。)
では、具体的にどのようにコンピテンシーをアピールするかというと、
端的にいえば、
① 過去の経験から
② 学んだことを
③ 職務でどのように活かせるか
を説明すればよいのです。
サッカー部での活動を一例に挙げると次のようになります。
⑴ サッカー部の活動を15年間続けた。(①過去の経験から)
⑵ サッカー部を長年続けることで「継続力」を身につけた。(②学んだことを)
⑶ 身につけた「継続力」で、〇〇市の困難な仕事も挫けずにやり抜くことができる。(③職務でどのように活かせるか)
といった具合で理論を組み立てることができます。
こうした回答を積み重ねることで、コンピテンシー型面接では高得点を得られます。
◇回答のポイント
自己PRでは受験生にコンピテンシーが備わっていることをアピールする必要があります。
そのため、ここではコンピテンシー型面接での回答方法を順番に解説していきたいと思います。
〇コンピテンシー型面接の回答を作成する手順
コンピテンシー面接の回答は、「具体化⇒抽象化⇒具体化」という3ステップで組み立てることができます。
STEP1.過去の具体的な行動や実績を挙げる(具体化)
STEP2.その行動や実績からコンピテンシー(行動特性)を抽出する(抽象化)
STEP3.行動特性を基に自治体の業務に役立つことを説明する(具体化)
このようなステップで、自己PRを組み立てると、コンピテンシー型面接に対応できます。
それぞれ解説していきますね。
STEP1:過去の経験を深掘りする
まずは過去の経験を深掘りしましょう。
過去の経験からエピソードをつくるときは、以下のようにカテゴリーごとに分けて考えるのがおすすめです。
大学生であれば、大きく分けて3つのエピソードが挙げられます。
大学の授業(ゼミ活動等)
部活動・サークル活動
アルバイト
こういった話題から自分が力を入れたことを述べるのがおすすめ。
また、社会人は、基本的に自分が取り組んだ仕事のことを述べることになります。
それでも思い浮かばなければ、高校生・中学生・小学生の頃まで遡って経験を深掘りしてみましょう。
また、エピソードは3つ以上作成しておくことで、自己PR以外にも、自分の強みや志望動機を説明する際にも役立ちます。
※経験を盛るのはアリか?
自己PRで経験談を話す際に、経験を盛るのはアリかどうかについては、諸説あります。
結論として、エピソードを多少脚色するのはやむを得ないです。
過去の経験を忘れていたり、詳細を覚えていなかったりといったことがほとんどです。
そのため、過去のエピソードを理論的に補強してわかりやすく構成し直すことは、コンピテンシー型面接に臨む以上、やむを得ないと思います。
ただし、全く取り組んでいないことをやったことにして話すことはやめましょう。
(嘘がばれるリスクが高まります。嘘をつく人と思われると面接官からの信用を一気に失い、不合格となります。)
STEP2:コンピテンシーを見つける
過去の経験からあなたのコンピテンシーとして活用できそうなものを見つけましょう。
例えば、忍耐力や継続力など、自分の持っている強みの特性を端的に表現します。
コンピテンシーを見つけるためには、経済産業省が出している「社会人基礎力」といった指標を参考にすることがおすすめです。
◯社会人基礎力(経済産業省より引用)
Ⅰ 前に踏み出す力
・主体性:物事に進んで取り組む力
・働きかけ力:他人に働きかけ巻き込む力
・実行力:目標を設定し確実に行動する力
Ⅱ 考え抜く力
・課題発見力:現状を分析し目的や課題を明らかにする力
・計画力:課題の解決に向けたプロセスを明らかにし準備する力
・創造力:新しい価値を生み出す力
Ⅲ チームで働く力
・発信力:自分の意見をわかりやすく伝える力
・傾聴力:相手の意見を丁寧に聴く力
・柔軟性:意見の違いや相手の立場を理解する力
・状況把握力:自分と周囲の人々や物事との関係性を理解する力
・規律性:社会のルールや人との約束を守る力
・ストレスコントロール力:ストレスの発生源に対応する力
その他にも、自己PRに使える特性としては以下のようなものがあります。
◎自己PRに使える特性一覧
◯個人の力
【粘り強さに関する力】
・粘り強さ
・忍耐力
・継続力
・向上心
・チャレンジ精神
・実行力
・集中力
・責任感
・主体性
【考える力】
・計画性
・論理的思考力
・分析力
・課題解決力
・状況把握力
・堅実さ
・創造力
・アイディア力
◯チームで働く力
【リーダーシップに関する力】
・リーダーシップ
・マネジメント力
・交渉力
・統率力
・調整力
【フォロワーシップに関する力】
・フォロワーシップ
・協調性
・傾聴力
・社交スキル
・柔軟性
・適応力
・規律性
・状況把握力
STEP1で深掘りしたエピソードから、当てはまるコンピテンシーを選びましょう。
なお、コンピテンシーのエピソードを作成する際のポイントは、チームで働く力(リーダーシップ・フォロワーシップなど)を必ずいれることです。
公務員はチームとして組織で働くため、リーダーシップやフォロワーシップといったチームワークが求められるためです。
STEP3:コンピテンシーをどのように仕事に生かしていくか決める
エピソードから身につけた自己PRを基に、公務員としてどのように生かしていくかを述べます。
「身につけた〇〇(コンピテンシー)を生かして△△市の業務に生かしていきたいです。」
STEP4:組み合わせて自己PRを作成する
エピソードを交えてコンピテンシー型面接の回答を作成します。
基本構成に沿った自己PRを考えましょう。
組み立てる順序は、
1. 結論(自分の強み)
2.具体例(具体的なエピソード)
3.結論(強みと今後の展望)
という順番です。
◇回答例
「私の強みは「アイディア力」と「統率力」があることです。
私は大学1年生から個人経営の居酒屋でアルバイトとして働いていました。
アルバイトを始めてから1年ほどたった頃に、近くにチェーンのライバル店が出現しました。
お店の売り上げが徐々に落ちはじめ、赤字も増えていることを店長から聞かされました。
このまま赤字が続けば私の大好きなアルバイト先がなくなってしまうことに危機感を覚えたので、売り上げをアップする方法を考えました
ライバルであるチェーン店は圧倒的な価格競争力を持っており、価格で競争すると勝ち目がないと考えました。
そこで、私は近隣で安さをウリにしているチェーン店にはない、独自の付加価値を提供することで、差別化を測ることが重要であると考えました。
まず赤字の原因である客数の減少を解消するため、料理に付加価値をつけて新規顧客の集客に力を入れました。
そこで、私は趣味として取り組んでいたインスタグラムを活用した集客を考えました。
具体的には、料理を担当するキッチンスタッフと話し合って写真映えする料理を考案し、お店の新メニューとして加えることを店長に提案しました。
それと同時に、料理をインスタグラムにアップロードすることで、より幅広い客層にリーチすることを意識しました。
その結果、あるとき有名なインフルエンサーにお店を取り上げてもらう機会があり、お客様の来店数が増加しました。
また、私は集客によって来店したお客様をリピーターとして定着させることも重要であると考えました。
そこで、ホールのスタッフで話し合い、お客様とコミュニケーションをとる機会を増やしました。
例えば、料理のお皿を下げる際に料理の感想を伺ったり、お客様がお帰りの際「お楽しみいただけましたか?」といったお声がけをしたりすることで、お店愛着を持ってもらうよう努めました。
また、お店に何度も足を運んでくださるお客様については、そのお客さまの興味や関心のあるものについてスタッフ間で情報共有することで、コミュニケーションを促進しました。
こうした取組の結果、赤字を解消するだけでなく、前年比で150%の売上を達成することができました。
私はこの経験で身につけた「アイディア力」と「統率力」を〇〇市の業務でも生かしていきます。
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