この国の果てとインガンダルマ
私には夢がある。⬅
…妙なパロディはやめておいて、私には死ぬまでに経験しておきたい夢が2つあります。
この先増えるかもしれませんが、現時点では2つです。
1つめは、日本国の東西南北端の全てに行ってみたいということ。
それぞれ、
・東端:南鳥島
・西端:与那国島
・南端:沖ノ鳥島
・北端:択捉島
ですが、民間人が自由に立ち入ることができる東西南北端はWikipediaによると、
・東端:納沙布岬(北海道)
・西端:与那国島(沖縄)
・南端:波照間島(沖縄)
・北端:宗谷岬(北海道)
となります。
おそらくこれらの場所の一つを身近に感じたことから生まれた感情だと思います。
2つめは、バラムツ又はアブラソコムツを食べてみたいということ。
(トップ画像の魚はこのWikipediaから引用)
以下、バラムツのWikipediaより引用。
しっかりとした歯応えや大トロのような濃厚な脂分など、味はとても良いとされる
油脂成分のほとんどが、人体で消化されないワックスエステル(いわゆる「蝋」)でできている。そのため、大量に摂取すると皮脂漏症(皮膚から油が漏れる病気)を起こしたり、消化吸収されなかった油脂が肛門からそのまま漏れ出したりし、下痢や腹痛を起こす場合がある。
日本では1970年から食品衛生法第2章第6条第2号に該当する食品として厚生労働省から販売禁止指定されており流通しない。同じ仲間の魚にアブラソコムツがあり、こちらも同法により販売禁止に指定されている。美味であるため自身で釣って食べる者もいるが、「二切れまで」といった量の自主規制をすることが望ましい。
台湾では流通に制約はなく刺身として食すほか、卵巣を加工しカラスミのようにして食べる油魚子という料理で知られる。カラスミより大型で加工が難しいが、臭みや色味の悪さにつながる血が混じりにくいため、カラスミより高値で取引されている。
引用ここまで。
味がとても良いとされるのに流通しない。そう言われると、ますます食べたくなるというもの。
しかし台湾に行くか、国内で食べるなら自分で釣る又はなんらかのツテがないと難しそうだと思い、実現するのは難しそうな夢だと思います。
…と思っていましたが。
とある場所で、販売ではなく自己責任で「いただく」ことができると聞き、居ても立っても居られず即行ってきました。
そして…。
ドンっ!!
嗚呼、目の前に夢がある。
これがバラムツなのかアブラソコムツなのかは分かりません。「ダルマ」としてお願いしたので、無粋だと思い聞かなかったのです。
ほのかに炙られたそれにレモンをかけて、わさび醤油でいただきます。
プツっ。
ぷり、ぷり。
いくら噛んでもぷりぷりで、凝縮されたうまみのような脂が次々と溢れ出してくる。
私はいま、人生の夢を食べている。至福の時を今まさに生きている。
脂と夢を古酒で胃袋に流し込み、至上の充足感に包まれながらその場をあとにしました。
これからも心に石田ゆり子を召喚して、夢を叶えていきたいですね。
出典