「願いが叶う神社」叶神社の神秘に迫る！千年の歴史と奇跡とは？
静寂に包まれた浦賀の西岸、海風がそよぐこの地に、悠久の歴史を刻む神社がある。
その名は叶神社。
千年の時を超え、今もなお、人々の願いを受け止め続ける神秘の社である。
この神社の創建は、遥か平安時代に遡る。
養和元年——西暦1181年、時の僧、文覚上人が、源氏の再興を願い、京都・石清水八幡宮より御神霊を勧請し、ここに鎮座させた。
それはただの祈りではなかった。
源氏の氏神として崇められた八幡大神への、命を賭した誓願。
上人は治承年間、房総の鹿野山に籠もり、ひたすらに祈りを捧げた。
そして神の啓示を受けたとき、彼は決意する——勝地を求め、八幡の神を祀る社を建てることを。
やがて、浦賀の西岸に辿り着いた文覚上人は、ここに八幡宮を建立し、石清水八幡宮の御神霊を祀る。
その後、文治二年——西暦1186年、神の霊験は確かに顕れ、源氏は見事に再興を果たした。
こうしてこの社は、「願いが叶う」神社として、叶大明神の名を賜ることとなる。
社の御祭神は、誉田別尊、比売大神、息長帯比売命——すなわち八幡大神である。
そして相殿には、天照大神をはじめ、幾柱もの神々が鎮座し、篤き御神徳をもたらしている。
その神秘は、社殿の奥深くにまで息づいている。
叶神社には、古より続く神仏習合の歴史がある。
平安・鎌倉の世、人々は神と仏を一体のものと捉え、神社には僧が寄り添った。
この社も例に漏れず、別当として「感応院」が置かれた。
感応院の本尊は、不動明王——かつては文覚上人自らが刻んだと伝わる虚空蔵菩薩であった。
上人がこの地に来る途中、海上で雲霧がたなびくのを見た。
それは、神の御意を示す奇瑞。やがて上人は、その霊気の漂う地を選び、祈りの庵を結んだ。
そこが、叶神社の始まりであった。
社の歴代住職は、創建より明治の時代に至るまで、六十九代を数えた。
しかし、時代の流れの中で、神仏分離の波が訪れる。
明治元年、最後の別当であった法印玉応は僧を辞し、神職としての道を歩む。
そして、神の感応と奇瑞を讃える証として、感見清の名を名乗った。
その後、叶神社の神職の系譜は、今日に至るまで脈々と受け継がれている。
この地に足を踏み入れれば、過去と現在が交錯し、時の流れを超えた神々の息吹を感じることができる。
社殿にそっと手を合わせれば、八幡大神の慈しみに包まれ、心の奥底に眠る願いが、静かに目覚めるかもしれない。
そう、叶神社とはまさに——願いが叶う場所。
あなたの想いもまた、この神々の御前で、永遠へと紡がれることだろう。
西の叶神社さんに参拝
西の叶神社さんは浦賀駅より1.2㎞の所に御鎮座しております。
対岸を挟んで東の叶神社さんも御鎮座しております。
可愛らしい手水舎さん。
不思議な形をしています。
城ヶ島でかなり時間をかけたため、夕暮れになってしましました。
反対側にも。
西の叶神社さんの社殿。
何名かお詣りされておりました。
最近では「住所・氏名」を名乗ってお詣りするように心がけています。
神様も「何処の誰が訪ねてきたの？」と思うかも知れませんね。
横に回ると御本殿もおがめます。
御本殿の裏側には福寿弁財天さんが御鎮座しております。
今年は巳年なので特に御神徳が高いかと思います。
武雄神社さん。
三峯神社・船守稲荷神社・大鷲神社・淡島神社さん。
石段を上がると金比羅神社さん。
こちらで何となく気になる雰囲気を感じました。
拝殿にある龍の彫刻が素晴らしいです。
お詣り下あと見上げてみると良いかもしれませんね。
西の叶神社さんの参拝がおわりましたら、次は東の叶神社さんへ向かいます。
使った事はありませんが、西渡船場（浦賀の渡し）で渡ることも出来るのですよね。
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