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選考体験記 博報堂①

今回は私がリクルート企画職から転職を考えていたタイミングで受験し内定を頂いた博報堂について書いてみようと思います。
ご存じの通り大手メーカー営業職→リクルート事業企画職というキャリアだったので純粋なマーケというのは正直経験は薄かったのですが、
事業企画のあるプロジェクトでマーケティングを今後自分の軸足にしたいという思いが芽生えたため受験してみることにしました。


面接対策は何をすればいい?

まずはエージェントに会いましょう。そこからです。
余談ですが私はリクルートエージェントやJAC Recruitment、Bizreach経由で合計30人くらいに会いました。
受験する企業は自分の中である程度決めていた(ベンチャーではなく大企業中心)ため、エージェントには案件を紹介してもらうことよりも、面接対策やその企業にFitするための職務経歴書の添削をお願いしていました。
且つ、窓口としてのエージェントを経由して、受験企業に精通した営業担当の方も紹介してもらっていました。
その方とは具体的にどういうことを面接で聞かれるのか、募集ポジションにどうすればさらにマッチするように見えるかをアドバイス頂いていました。

こと博報堂の面接においては、一般的な質問以外に下記3つについて考えるべきとアドバイス頂いていました。
・あなたにとってマーケティングとは何ですか?
・生活者視点で物事を日頃考えていることはありますか?
・なぜコンサルではなく博報堂なのか?

1つ目と2つ目はまさに博報堂っぽい(特に2つ目)質問ですね
3つ目はデジタル領域においてまさに広告代理店が直面している課題ですね。もともとはクリエイティブ領域が差別化ポイントでしたがアクセンチュアがDroga5買収したり、美大生の採用を強化するなど、
コンサルと広告代理店の隔たりは年々薄くなってきてますよね。

実際の面接はどうだった?

案外面接回数は少なく2回だけでした。

一次面接

該当部署の部長級の方と課長級の方
聞かれた質問は
①簡単な自己紹介
②志望動機
③なぜストプラに応募?
④入社したら何ができる?
⑤何か質問ありますか?

という極めてオーソドックスな質問でした。
特に③④は私が事業企画だったのでマーケプランナーへなぜキャリアチェンジするのかという意図での問いでした。
その中で現職のプロジェクトで顧客起点から課題を抽出し、マーケティングやアナリティクスを用いて収益化に成功した事例を添えて説明、アピールしました。
ポイントとしてはやはり実体験に強引にでも結び付けてアピールすることが大切ですね。
現在は私も面接官をしていますがネットから引っ張ってきたような文言は一発でバレますし今回のポジションにフィットしていないのかなと思ってしまいます。
実体験に結び付けて話す、これは鉄則です。
また話すときも冗長にならないようにSTARメソッドを常に意識するようにしましょう。
このテンプレを頭の中で回しながら話すことで簡潔にエピソードのポイントが伝わるようになります。
https://jp.indeed.com/career-advice/interviewing/how-to-use-the-star-interview-response-technique

結果は即日にエージェントから来て、合格です、と。
その際に合格通知だけでなく面接評価も共有してもらえるようにエージェント経由で頼んでみましょう。
次回面接に臨むにあたり、自分がアピールしたいポイントとずれていないか、次回面接で気を付けるべきところは何かを明らかにするためです。
私の場合だと「全体的なバランスが取れており高評価。マーケティングの経験は若干浅いが、現職で結果を出すためのプロセスや情熱は弊社でも間違いなく通用すると思います」
という評価だったので自分のアピール方法としては間違っていないことを確信し、自信をもって次回面接に臨めました。

二次面接

1週間後に該当部署の局長級の方と部長級の方
聞かれた質問は
①簡単な自己紹介
②志望動機
③なぜストプラに応募?
④神宮さんにとってマーケティングとは何ですか?
⑤何か質問ありますか?

特段一次面接と内容は変わらなかったものの④を聞かれたときはキタッ!という感じでした笑
正直、エージェントから事前に聞かされていなければ「マーケティングとは・・・ものを売るための手段ですかね?」くらいしか答えることができなかったと思います。
ただ事前に聞いていたおかげでそれなりの回答はできたかと思っています。
ちなみに何と答えたかというと「マーケティングそのものが経営戦略に近づいてきていると思っている。なぜなら・・・(実体験を添えて説明)」
そう答えると局長級(ちょっと怖め)の方も頷いていたので内心「勝った!」と思っていました。
ただ具体的なマーケティングの話になると少し言葉に窮することもありました。

また逆質問ではその場にいるトップの方に武勇伝を語ってもらうことが効果的、と聞いたので、
「〇〇様の今まででキャリアの中で様々なチャレンジがあられたと思いますが最大のチャレンジはどのようなものだったのか、そしてそれをどう乗り越えたかを教えて頂けますでしょうか」
と質問したところ大変嬉しそうに語って頂けました。

そのような感じで終了、正直5分5分という感触でした。
3日後にエージェントから連絡が来てダメだったか・・・と思いましたが、「面接自体は合格でしたが来年度人件費の予算調整をしているところですのでお待ちください」とのこと。
結果、その翌週に無事合格通知を頂くことができました。

同時にGAFA企業も受けており(別途記事作成します)、結果として給与面とポジションへの魅力等々を踏まえ、お断りさせて頂きましたが面接官の方も大変魅力的で素晴らしい会社だと感じました。

まとめ

博報堂の面接を通じて、面接官の方々の親しみやすさや、生活者視点を大切にする社風を肌で感じ、非常に魅力的な会社だと思いました。一方で、広告業界全体がコンサルティングファームと競争が激化している中、今後の成長戦略に不安を抱いたことや、労働環境が厳しいと聞いていた点を考慮し、最終的に辞退することにしました。ただし、面接を通じて会社の価値観や理念を深く理解できたことは大きな収穫です。総じて、面接官の方々から多くの刺激を受け、素晴らしい企業だと感じました。どの企業に進むとしても、自分の価値観や働き方の軸をしっかりと持つことが大切だと改めて実感しました。

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