メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(ラインケアコース)第35回受検解説風雑感その3

好評なのかはわかりませんが、解説もどきの続きです。問5~7の最終回です。


※以下からは、あくまでも個人的メモの延長なので、本試験の結果を保証するものではないこと、間違いもありそうなことをご留意ください。

その1(雑感・第1問、第2問)

その2(問3・問4)

特に出典の記載のないものは下記より引用
・第35回メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(大阪商工会議所)
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 公式テキスト(大阪商工会議所)
・第35回メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 過去問題集 2022年度版(著:梅澤志乃)

第5問

5-1メンタルヘルス不調の早期発見

読んでいて違和感があるのは②かなと直感で選べそう。交感神経、副交感神経関連の問題は複数問出題されているので、覚えておきたい。

第5 問[1]
メンタルヘルス不調の早期発見に関する次の記述のうち、最も不適切なものを―つだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 部下のメンタルヘルス不調は「いつもと違う」に気づくことがポイントであり、仕事ぶりの変化に目を向けると気づきやすい。
⇒正しそうですね。
②ストレス要因が発生・継続して1 週間以内に不調が現れなければ、ストレス要因による影響は心配しなくてよい。
⇒読んでいて違和感をなんとなく感じませんか。
③ 厚生労働省の委託研究では、ストレスレベルが中程度の段階で「不安感」「イライラ感」「身体愁訴」が自覚されることが報告されている。
⇒正しそうですね。
④ ストレス要因が加わると、交感神経系の働きが充進し、副交感神経系の働きが抑制されるため、末梢血管が収縮し、尿の産生や生殖器の活動が抑制される。
⇒交感神経と副交感神経の関連は同一回の他の問題でも出題されているので、要チェック事項ですね。正しいです。

5-2コミュニケーションの種類

やや難かもしれない。
Dは違いそうで①と②の2択に絞れる。
Aが引っ掛けっぽいので、B,Cのどちらかがわかっていればと言う感じ。

第5 問[2]
コミュニケーションの種類に関する次のA-D の記述のうち、正しいもの(〇)
と誤っているもの(×)の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答
用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
A.「話し方」は言語的コミュニケーションと言える
⇒不適切 非言語コミュニケーションに含まれる P223の図

B. 挨拶や雑談は、自己充足的コミュニケーションと言える。
⇒正しいコミュニケーションを行うこと自体が目的であるケースは、自己充足的コミュニケーションです。感情・情緒の表出のためのコミュニケーションであり、伝えてしまえばそれよいという意味です
C. 道具的コミュニケーションは、人間関係の維持や緊張解消を主な目的と
したものである。
⇒不適切 送り手が何らかの目標達成の手段として受け手に送るケースは、道具的コミュニケーションです。コミュニケーションが目標達成のための道具として利用されているという意味です。報告、連絡、相談、指示、説得など。
P219
D. コンピュータを介して言語的コミュニケーションを行うことは困難で
ある。⇒P220「話し言葉だけでなく、メールによるコミュニケーション、メモ、文書も含まれます。
①(A) x (B) ◯ (C) x (D) x
②(A) ◯ (B) ◯ (C) ◯ (D) x
③(A) ◯ (B) x (C) x (D) ◯
④(A) x (B) x (C) ◯ (D) ◯

5-3自己表現のタイプ(平木典子モデル)

平木典子先生のこの自己表現タイプモデルは頻出事項のようです。
アサーティブコミュニケーションを軸に、
私はジャイアン(攻撃的)とのび太(非主張的)で関連付けて覚えました(笑)

公益財団法⼈⽇本電信電話ユーザ協会より

第5 問[3]
平木典子による3 つのタイプの自己表現とその特徴に関する次の組合せのうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。P220

①アサーティブ ー 相手任せ
②攻撃的 一 自分本位⇒正しくジャイアンイズムですね
③アサーティブ ー 承認を期待
④攻撃的 一 正直

5-4うつ病のスクリーニング検査

唯一の図表問題。コロナ禍で「偽陽性」という言葉があったのをうろ覚えていたので、③か④なのかなと。偽陰性ということばは直接的にはテキストには無い。

第5 問[4] スクリーニング検査の結果を示した下表の[ ]にあてはまる語句の組合せとして、最も適切なものを次の中からーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。P233・234

5-5相談することの意味

ここは④は違いそうだな、でサクッと進みましょう。

第5 問[5]
相談をすることの意味に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 相談を受けた側は、問題解決のために自分よりほかに適任者がいるのであれば、その人に相談するよう相談者を促すべきである。
② 合理的解決策に導かれることを拒むといった相談者自身の感情により、解決策が見いだせないことも多々ある。
③ 人間は誰かに精神的依存ができないと、精神健康に悪影響が出る。
④ 理想的な相談とは、相談者が相談にのる側を信頼し、依存や愛情を感じられるよう、エンドレスに話を聴くことである。⇒不適切P241
テキストでは1時間程度で切り上げるとあります。
時間はかけてあげたいけれど、部下はその人1人だけではないし、自分の仕事もあるし、エンドレスでも困りますよね。

5-6傾聴の仕方

ここは「まずは相手の話を聴く」という観点でBとDは正しそうで③を選びました。4択◯X問題は2つの選択肢で絞れるのでなるべく得点源にしたい。

第5 問[6]
傾聴の仕方に関する次のA --'D の記述のうち、正しいもの(〇)と誤っているもの(×)の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
A. 相手の言葉で自由に語らせる。
B. 適度に相槌を打ち、分かったことは分かったと伝え、分からないことは
質問をする。
C . 相手の語る客観的情報を理解することのみを目的として話を聴く。
D . 相手の言葉以外の表現(表情、態度、声の調子など)にも注目する。
P241
① (A) ◯ (B) x (C) ◯ (D) ◯
②(A) x (B) x (C) ◯ (D) x
③ (A) ◯ (B) ◯ (C) x (D) ◯
④ (A) x (B) ◯ (C) x (D) x

5-7事業場外資源との連携

ここは間違えました。正解肢は単純な法律名の引っ掛けなのですが、①の選択肢「正常な労務の提供に支障がある場合」の内容は覚えておきたい。

第5 問[7] 専門家への紹介に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
P248-251
① メンタルヘルス不調と思われる理由で「正常な労務の提供に支障がある場合」は、本人が治療を望まなくても、原則として治療につなげるべきである。P249
② 本人の健康状態がどのように心配か、周囲がなぜ困っているかといったことをできるだけ具体的・客観的に示し、治療の必要性を十分に説明する。
③ 主治医に、治療の見通しや職場での扱いについて助言を得ようとする場合は、それらの情報を得ることについて本人の同意を得られていることが、主治医に分かるようにしておくことが必要である。
④ 精神保健福祉センターは労働安全衛生法に基づく行政サービス機関として各都道府県が設置しており、メンタルヘルス不調者本人だけでなく、その家族や上司などの関係者の相談に応じている。⇒不適切 精神保健福祉士法に基づいて設置されている

5-8危機対応

「自殺のサインが見られた場合は一人にしない」これが肝ですね。
今回は躁うつ病、双極性障害が主テーマであったように思います。

第5 問[8]
危機対応に関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 幻覚妄想状態で受診を拒否する者で、家族が遠方に住んでいたり、家族だけでは手に負えない場合は、家族よりも職場が主体となって本人を受診させる必要がある。⇒間違いP254「職場の者だけで強引に受診させるとあとで本人や家族としこりが残るおそれがある。」
② 繰状態では、部下・同僚だけでなく上司や顧客も含めて、相手かまわず暴言を吐いたり、喧嘩をしたりとトラブルが生じることがあるため、周囲の注意や叱責が効果的である。⇒間違い「周囲の注意や叱責を聞かないので服薬を中心とした治療を受ける必要がある」
③ 自殺のサインが見られた場合の対応として、上司などが自宅まで送り届けるか、家族に職場まで来てもらい、事情を説明した上で本人から目を離さないようにしてもらうことが重要である。⇒正しいP252
④ うつ状態になったことのある人が、本来のその人よりも元気がよすぎる状態を呈した場合、目立ったトラブルが発生していなければ、再発の可能性は低いと考えてよい。⇒不適切 高いP256


第6問

6-1事業場外資源

迷うのですが、支援プログラムで「精神疾患の治療」はしないだろうな。治療はあくまでも病院、クリニックで受け持つことだよなで④を選択できた。

第6 問[1] 事業場外資源に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 保健所は、地域住民の精神保健の相談対応や訪問指導を行う。
② 中央労働災害防止協会は、安全衛生の向上を図り、労働災害を防止することを目的に、情報提供、意識向上の運動、コンサルティング、教育研修などを実施している。
③ 地域障害者職業センターは、休職中の精神障害者を対象に職場復帰(リワーク)支援を実施したり、職場にジョブコーチを派遣して、職場に適応できるよう支援したりしている。
④EAP (従業員支援プログラム)は、社員に対しては、さまざまな個人的な
問題を見つけ、解決する手助けをしたり、精神疾患の治療をしたりする。⇒不適切P271

6-2事業場外資源

この設置場所と役割ってなかなか覚えられないですよね。

第6 間[2]
事業場外資源に関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 保健所は、市町村単位で設置されている。
⇒•保健所は地域保健法にもとづき都道府県、政令指定都市、中核市などに設置されており、全国で469カ所あります。(令和2年度現在)厚労省資料より
② 産業保健総合支援センターは、各都道府県と政令指定都市に設置されている。
⇒各都道府県に設置されている
https://www.johas.go.jp/shisetsu/tabid/578/Default.aspx
③ 勤労者メンタルヘルスセンターは、各都道府県に設置されている。
⇒一部の労災病院に設置されている
https://www.johas.go.jp/shinryo/senmon/tabid/389/Default.aspx
釧路にあって、札幌や東京には無いのですね。
④ 地域障害者職業センターは、各都道府県に設置されている。
⇒正しい
https://www.jeed.go.jp/location/chiiki/

6-3事業外資源との連携

①は常識的に正しそう、②も常識的に正しそう、で必然的に答えは②で選べる。

第6 問[3] 事業場外資源との連携等に関する次のA--D の記述のうち、正しいもの(〇)と誤っているもの(×)の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。

A. メンタルヘルス教育は、継続的に実施していくことが必要で、講師を地
域の専門医療機関に依頼することで、連携のしやすさにもつながる。
B. ストレスチェックによるストレス状態の把握がきっかけとなり、メンタ
ルヘルス不調の早期発見につながることがある。
C. 管理監督者は主治医と直接情報共有をすることが望ましいが、本人の同
意が得られていない場合は、原則として連携することはできない。
D . 外部機関との連携の際は、誤解や混乱の無いよう複数の担当者が関係機
関と連絡を取る。⇒不適切 人によって伝える解釈が違うのはよろしく無いですね。可能な限り一本化する。
①(A) x (B) x (C) ◯ (D) ◯
②(A) ◯ (B) ◯ (C) ◯ (D) x
③(A) ◯ (B) x (C) x (D) ◯
④(A) x (B) ◯ (C) x (D) x

6-4産業医・産業保健スタッフ

全般的に細かいところを問うてきている。正答率は低そう。
Aは社労士試験では頻出事項だが、専属産業医の例外要件を問うている。
Bも安衛法に規定がない架空のことなので突然出てくるとあったかもと迷いそう。
Cは各資格が国家資格かどうかまでそこまで覚えてる人がそもそも少なそう
Dが保健師は看護師とできる仕事は類似なので、医師のような診断はできないと判断できればAとDでギリギリで④が正解と判断はできるかなと。

第6 問[4]
産業医・産業保健スタッフに関する次のA~D の記述のうち、正しいもの(〇)と誤っているもの(×)の組合せとして、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
P260
A. 労働安全衛生法などに基づき、一部の有害業務がある事業場で、常時500人以上の労働者を使用する場合には、専属の産業医を選任しなければならない。⇒産業医専属の例外規定だが正しい。とすぐ選べれば①、③に絞れる
B労働安全衛生法などに基づき、常時300人以上の労働者を使用する事業場においては産業保健スタッフ(保健師・看護師)を選任しなければならない。
⇒不適切 このような規定はない
C‘ 産業保健スタッフとして、公認心理師(国家資格)、臨床心理士(日本臨床心理士資格認定協会)、産業カウンセラー(日本産業カウンセラー協会)、THP における心理相談担当者が相当するが、このうち公認心理師だけが国家資格である。⇒正しい
D 産業医が非常勤の場合で社内制度の理解が十分とは言えないときには、保健師が診断し、早期発見やメンタルヘルス不調者のフオローアップを行う。⇒不適切 P263「保健師は診断はできませんが~」
(参考)保健師とは厚生労働大臣の免許を受けて、保健師の名称を用いて、保健指導に従事することを業とする者。
保健師免許を得るためには、看護師国家試験に合格した上で、所定の保健師養成課程(1年以上)を修了し保健師国家試験に合格する必要がある。
① (A) ◯ (B) ◯ (C) X (D) ◯
②(A) x (B) ◯ (C) ◯ (D) x
③(A) ◯ (B) x (C) ◯ (D) x
④(A) x (B) x (C) x (D) ◯

6-5神経内科、心療内科、精神科の違い

覚えておいて損はない事項ではあるし、④を素直に選びたい。

第6 問[5]
診療科目に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 神経内科は、心に関わる疾患を扱う科ではない。⇒正しい
② 精神科医が、心療内科を標傍することがある。⇒正しい
③ うつ病は、精神疾患であるが心療内科でも治療される。⇒正しい
④ 心療内科は、身体に関わる疾患のうち、症状が主に精神の症状・疾患として 現れるものを扱う。⇒不適切 P274-P275「症状が主に身体の症状・疾患として現れるもの」

6-6うつ病の入院治療

精神疾患で人を傷つける恐れがある、生活リズムを作ることが困難という方が入院治療を行うことが解れば、④が選べそう。
個人的なことですが、私は入院加療の可能性も過去にありました。
長期間声が出なくなったりもしたので。
同居して精神的に不安定な私の世話をしなければならない家族も負担も大きく、辛かったと思う。入院という選択肢をとっても良かったのかなと今となっては思います。

第6 問[6]
うつ病などでの入院治療に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 重度のうつ病で食事が十分にとれず身体的な管理が必要な場合は、入院理由となる。
② 家族と同居していても、自殺などが防ぎきれないような場合は、入院理由となる。
③ ひとり暮らしで日常生活や生活リズムを保つことが困難な場合は、入院理由となる。
④ 社会的信頼を失う恐れがある場合は、入院理由とならない。
⇒不適切P281「自傷他害のおそれが強い、社会的信頼を失うおそれがある場合なども入院理由となります」


第7問

7-1精神疾患による休職からの職場復帰

答えはすぐ選べそうな問題です。
ただ、解説にも書いていますが、理想と現実のギャップは大きいです。
上司の業務配分、ケアがまともならそもそもメンタル不調に陥ってないということも起因としては大きいので。

第7 問[1]
精神疾患による休職からの職場復帰に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。P300

① 精神疾患の場合、全く元の状態に回復して職場復帰というケースは多くない。⇒正しい
② 復職後は体調が回復しているため、再発防止を目的とした職場のケアは重要でない。⇒不適切 ①と②が矛盾しますね。
③ 管理監督者による職場環境の調整は、自信を失っている労働者を支える意義がある。
④ 管理監督者による職場環境の調整は、職場にとっても人に優しい風土を醸成するきっかけとなる。
⇒③も④も問題の答えとしては正しい、のですが、これは管理監督者(上司)の力量、人間性、ひいては部署、会社のカルチャーによるところが大きいですね。元の職場に戻れても職場環境、仕事に対する考え方自体が変わっていないこともままあるので。
私も前職で何度か休職、復職を繰り返しましたし、部署(会社)のカルチャーが変わらないので、結局は転職という手段を取って環境を変えました。

7-2 職場復帰支援

私もうつ病、(現在の病名は統合失調症)で苦しみましたし、自分が仕事のメンタル面で抱えやすいと知ることはとても大事だと思いますし、メンタル面で苦しんでいる人がいれば「今の(仕事)環境が自分にとって良いのか」はキャリアとともに考えていくのは良いことだと思います。
転職活動、自分が精神疾患で苦しんだことなどもかけたらいいなと思っています。

第7 問[2] 職場復帰支援に関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 復職後の労働者に対しては、少し距離を置いて、声かけなどは控えることが望ましい。
不適切 普段からちょっと様子がおかしいな、体調が優れなそうという同僚がいたら声をかけるというのは大事だと思いますね。
② 疾病による休業を理由に、労働者がキャリアデザインの見直しをする必要はない。
⇒不適切 
③なぜ自分がこういった状況に至ったかなどについて、これまでの労働観や自己の健康管理のあり方も含めて見つめ直す機会にできれば、症状の再燃・再発の予防だけでなく、今後の仕事生活をより豊かなものにするきっかけにもなる。
⇒正しい
病院等で行うリワークでもこのような振り返りをカリキュラムとしてありますし、いまだに試行錯誤してますが、自分がどういった場面に体調が悪くなりやすいか、ストレスを抱え込みやすいかを知ること、私は最終的に転職という手段を取りましたが、現状が仕事でパフォーマンスを発揮できる環境なのか、特に年齢が上になるとき、出世をすることが自分にとって良いのか、は転職活動でもしっかり考えてよかったですね。
④ 中小規模事業場などでは、産業医など必要な人材が確保できない事情もあることから、職場復帰支援は外部の専門機関に一任する。
⇒不適切P300 
小さなコミュニティだからこそ任せきりにしすぎないのが大事だと思いますね。

7-3心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き

テキストでもいいのですが「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」のリーフレットは目を通すのがよいです。最後の一山です。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00005.html
各ステップでどういった手続き、ケアが必要なのか熟読して覚えておきましょう。

第7 問[3] 「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(厚生労働省、2004 年、2012 年改訂、以下「職場復帰支援の手引き」という)に関する次の記述のうち、最も適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 病気休業開始時の労働者からの診断書の提出は、職場復帰支援の手引きの流れに含まれない。⇒不適切
<第1ステップ>労働者から管理監督者に主治医による診断書(病気休業診断書)が提出され、休業が始まります

②事業者による職場復帰の可否の判断を行う。
正しい
<第4ステップ> 第3ステップ(職場復帰の可否の判断及び職場復帰支援プランの作成)を踏まえて、事業者による最終的な職場復帰の決定を行います。
③ 主治医からの職場復帰可能の判断をもって職場復帰とする。
 ⇒不適切
<第2ステップ>主治医による診断は、日常生活における病状の回復程度によって職場復帰の可能性を判断していることが多く、必ずしも職場で求められる業務遂行能力まで回復しているとの判断とは限りません。このため、主治医の判断と職場で必要とされる業務遂行能力の内容等について、産業医等が精査した上で採るべき対応を判断し、意見を述べることが重要です。
④ 職場復帰後のフオローアップは、職場復帰支援の手引きの流れに含まれない。⇒不適切
<第5ステップ>職場復帰後は、管理監督者による観察と支援のほか、事業場内産業保健スタッフ等によるフォローアップを実施し、適宜、職場復帰支援プランの評価や見直しを行います。

厚生労働省 心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き

7-4心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き

ここの第3ステップに関する問題。主治医からの復職診断書は出たあと、復職プランを考える段階ですね。
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055195_00005.html

第7 間[4]
「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」(厚生労働省、2004 年、2012 年改訂)における「職場復帰支援プラン作成の際に検討すべき内容」として、最も不適切なものを次の中からーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。

①職場復帰可能とする主治医からの診断書を提出してもらうタイミング⇒不適切その前の第2ステップでの検討事項ですね。
② 管理監督者による就業上の配慮
③ 人事労務管理上の対応
④ 産業医による医学的見地から見た意見

7-5治療と仕事の両立

いよいよ最後の問題、
「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」https://www.mhlw.go.jp/content/11200000/001088186.pdf
このガイドラインはちょっと読みづらいので、下記の厚労省ホームページのパンフレット類を目を通しておくのが良いでしょう。

第7 問[5]
事業場が、疾病を抱えながら働く方々に対して行う治療と仕事の両立支援に関する次の記述のうち、最も不適切なものをーつだけ選び、解答用紙の所定欄にその番号をマークしなさい。
① 治療と仕事の両立を図るための事業者による取組は、労働者の健康確保、継続的な人材確保、健康経営の実現、組織としての社会的責任の実現などの意義があると考えられている。⇒ここは常識的に正しそうですね。
 ② 労働安全衛生法では、「治療と仕事の両立」について具体的に規定されており、健康確保対策の一環として位置づけられている。
⇒安衛法自体には具体的な法規定はなく、安衛法の基本的なの考え方に乗っ取り「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」がベースとなっている。
③ 「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(厚生労働省、2019 年、2023 年改訂)は事業者、人事労務管理スタッフ及び産業医や保健師、看護師等の産業保健スタッフを対象としているが、労働者本人や家族、医療機関の関係者なども活用することができる。
⇒正しい「本ガイドラインは主に、事業者、人事労務担当者及び産業医や保健師、看護師等の産業保健スタッフを対象としているが、労働者本人や、家族、医療機関の関係者などの支援に関わる方にも活用可能なものである。」

④ 「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(厚生労働省、2019 年、2023 年改訂)が対象とする疾病は、がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎、その他難病など、反復・継続して治療が必要となる疾病であり、短期で治癒する疾病は対象としていない。⇒正しい
「本ガイドラインが対象とする疾病は、がん、脳卒中、心疾患、糖尿病、肝炎、その他難病など、反復・継続して治療が必要となる疾病であり、短期で治癒する疾病は対象としていない。」

「事業場における治療と仕事の両立支援のためのガイドライン」(厚生労働省、2019 年、2023 年改訂)を参照

最後に

試験に合格できることも大事なのですが、知識と経験は武器になると思っています。情報量が少なく、時に迷う選択肢も少なくない試験ですが、決して「落とすための試験ではない」です。
職場では管理監督者ではありませんが、自分を守るために、自分と同じような辛い経験をする人を一人でも少なくするために勉強してよかったです。

私が6月に転職した新しい会社で採用責任者だった方の言葉を紹介して締めたいと思います。これが心の支えになっています。
「まず、自分の健康を大事にしてください。次に自分の家族、大事な人の健康を大事にしてください。会社の仕事はまずそれができてから、初めてしっかり頑張りましょう」


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