メンタルヘルスマネジメント検定2種独学で合格可能?
自己採点段階なので、100%確証は無いですが、結論から言うとできます。
①公式テキスト
これは辞書代わり。
300ページもあるこれで一からやろうとすると挫折する。ただし出題はこのテキストの書きっぷりによるので手元にあったほうがよい。
②公式過去問題集
私が使っていたのは前年の22年度版(前から取得しようと思ってましたが、前職が多忙すぎて後回しに)これを1ヶ月弱で2~3周りって感じ。多少の法改正、回答に注釈は入るが、第4版時代の問題も少なくなく、全般的に随分前からを焼き直しが多いので、テキスト第5版対応であればあまり支障はないと思われます。
③日本能率協会マネジメントセンターの改訂4版 メンタルヘルス・マネジメント検定試験II種(ラインケアコース)重要ポイント&問題集(電子書籍版iPad、スマホで読む用)
これは電車の通勤時などに読んでました。満点は難しいが主要ポイントはつかみやすい。
テキストと問題集重いので、iPadで読めるように
の3冊で82/100点(自己採点)は取れました。
ただし、社労士試験の勉強をしている(過去にしたことがある)ので、法制面は知識があったことはかなりアドバンテージではありました。
②の過去問は95%以上できるつもりで。
勉強時間・方法は?
本気でやったのはだいたい2~3週間(1ヶ月弱)ぐらい。
②⇒(③⇒)①の順番で。これは学生の時から、資格試験に至るまで同じやり方。独学(講義がない)試験はまず過去問から。
解いて間違えたものを復習する。これの繰り返し。
これが大変だった/こうして解いていく
独学だと実際の問題形式でまとまった過去問が皆無で入手困難なので、当日いきなり出題されると面食らう論点の細かさ、ひっかけがある。(だからこれを書いている)
7割を取れればいいので、1問2点換算で「15問は間違えられる」と割り切って、特に後半の論点が難しくない、常識で考えて、読めばなんとかなりそうな問題を確実に取りに行くのがよいのではと思いました。
自己採点結果
リカレント社・日本マンパワー社の解答速報がベース。
マーク間違いがなければ41/50(82点)と思われます。
※以下からは、あくまでも個人的メモの延長なので、本試験の結果を保証するものではないこと、間違いもありそうなことをご留意ください。
特に出典の記載のないものは下記より引用
・第35回メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種(大阪商工会議所)
・メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 公式テキスト(大阪商工会議所)
・第35回メンタルヘルスマネジメント検定Ⅱ種 過去問題集 2022年度版(著:梅澤志乃)
第1問
1-1「労働安全衛生調査」
問1は「労働安全衛生調査」からの出題。社労士試験でもおなじみ。
厚労省の「労働安全衛生調査」は毎年更新されるが、出題された問題と公式テキスト情報はコロナ禍前の2018年度(平成30年)
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/h30-46-50b.htmlの数字。
2022年度(令和4年)の最新版
https://www.mhlw.go.jp/toukei/list/r04-46-50.htmlは大きな傾向は変わっていないが、調査カテゴリが変わっていたり、数字が変わっているので、細かい数値は出題が厳しいと思われる。テキストに即した内容を覚えておくのが無難かも。来年度はテキスト自体変わりそうな予感がする。
1-2労災保険法(労働基準法)
労災保険法に関する問題。間違えました。
正直、これは難題。社労士試験でも①は頻出だが、労働基準法の②、労災保険法の③、④が直接論点になることは稀。
1-3安全配慮義務
安全配慮義務に関する問題
ここも難題。①はすぐ引っ掛けで消せる。
1-4面接指導
②の内容が細かいが、厚労省の面接指導のパンフレットを目を通しておくとよい。
https://www.mhlw.go.jp/content/11303000/000553571.pdf
1-5 労働時間の把握
この問題も①と④で迷いました。
最初④にしたのですが、④の勤務時間自己申告がNGだと外回りの営業さんが困る。(PCログだけでは測れないよなと)①の80時間は面接指導のところも同じような数字が出てくるし、月間100時間は残業大丈夫ではないかと思い直して変えました。
多少面倒ではあるのだけど、厚労省のリーフレットは目を通すのはよいと思います。原典なので。
厚労省リーフレット(時間外労働の上限規制 わかりやすい解説より)
https://www.mhlw.go.jp/content/000463185.pdf
労働時間の適正な把握のために使用者が講ずべき措置に関するガイドライン
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/koyou_roudou/roudoukijun/roudouzikan/070614-2.html
1-6健康管理の個人情報保護
この問題間違えました。
リカレント社の解答速報も間違ってたっぽいけど、②はテキストと個人情報保護法を確認すると「要配慮個人情報」が正しいです。
1-7健康経営と健康職場モデル
アのコストで③④の二択、米国立労働安全衛生研究所(NIOSH)って書いてないところがこれまたいやらしいんだけど、ウで③を消去。この手の問題を確実に取りたい
1-8ストレスチェック
厚労省ストレスチェック導入ガイドhttps://www.mhlw.go.jp/bunya/roudoukijun/anzeneisei12/pdf/160331-1.pdf
②、③で迷って③の方が正しそうという理由。准看護師までは覚えてなかった。
1-9「心の健康づくり計画」の策定等
会社員目線で見るとダメ出しをたくさん受けそうな酷いパワポ資料だけど、
厚労省の「心の健康づくり計画」の資料は以下
https://jsite.mhlw.go.jp/iwate-roudoukyoku/content/contents/0405mentalhealthplan03.pdf
4択で特に不適切を選ぶときは常識でこれっぽいよね。という感覚で解ける問題は着実に得点したい。
1-10ラインケア
確実に覚えていた訳では無いものの、他が常識的に正しそうだよねの消去法
心理的負荷による精神障害の労災認定基準を改正しました
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_34888.html
1-11ラインケア
これも正しそうだよねが3つあったので、消去法
1-12 ワーク・エンゲイジメント
これは仮に②、③の定義がふんわりしててもすんなり回答が選べそうな問題。厚労省のホームページにある図表は参考まで。
第2問
第2問は4問中3問落としてるので、結果的に勉強が一番できてなかった箇所。これが出るんじゃの読みを外したのもありました。
大事な箇所ではあるのですが。
2-1ストレスの定義
「学問的に確立したストレスの定義がなく」に引っかかって①選びました。
学問的に確立した定義無いんかい!って帰ってから思いましたけど。
2-2ストレスによる健康障害のメカニズム
問2はこの問題だけ正解。
DがX、Bが正しそうと判断できたので④を選べた
2-3脆弱性ストレスモデル
この問題、不適切として正解枝②がとてもテキストの細かい日本語のニュアンスを問うてるので、そこは難しかったですね。すっと読み飛ばしてしまう感じ。
統合失調症ナビより引用
2-4繰うつ病(双極性障害)
直前にADHDとASDの比較表を覚えてて、こちらはノーマークだった。
それでⅠ型とⅡ型の1/2で外しました。
大塚製薬が運営のスマイルナビゲーターより引用
https://www.smilenavigator.jp/soukyoku/about/
双極性障害は気分が高まったり落ち込んだり、躁状態とうつ状態を繰り返す脳の病気です。激しい躁状態とうつ状態のある双極I型と、軽い躁的な状態(軽躁状態)とうつ状態のある双極Ⅱ型があります。
長くなったので続きはその2へ(問4まで)