私は気軽に「〇ね」と言えない

私はこう言った罵声(?)を簡単に言えない。まあ、「きもい」だったりはテレビをみてみたことない生物に言うことはできる。しかし、この言葉は知り合いを傷つけたのでもう使えない。

なぜ、自分がこんな言葉を使えないか。
それは周りの人が使用して怒られていたからだ。
大したことではない。自分には言われていないのだから。
でも、私は怖い。あのときわけもわからず怒鳴った先生の顔。
わけもわからないは語弊がある。
理由はわかる。
先生曰く言葉には「言霊」が宿る。そのため気安く相手に使うと相手がそうなってしまうかもしれない、と言った内容だった。
ただし、理由がわかっても理解ができるわけではない。
今時、言葉は消費させる「ただのもの」になっていると私は思う。YouTuberだったりそういった「ネット」の人は自分の思う汚い言葉をよく使う。
そう言った言葉が簡単に使用される世界で言霊が宿るなどの綺麗事を言われても響いてこない。

言葉はただの言葉なのだから

私はあの日以来「〇ね」などの言葉が使えない。
ただただ記憶に焼きついている怒鳴り声が脳内に響き渡るからだ。

あのときの先生には悪いと思っている。
ただ私はあの人が怒った理由がわからない。
そして、あの人がとても怖い。

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