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女子高校生人外Aの独り言

世界に神様はいない。
それは誰が言ったのだろうか。
私はいると思う。
だったら私はこんなに辛い思いをしないし、差別ばかりで格差が広がる世界ではないはずだ。
別に平等が大切だとは言ってない。平等になったところで、平等をうたったところで今の私が抱える辛い思いがなくなるわけじゃないし、世界がかわるのは最低でも100年くらいかかるわけだ。

初めて自分のお金で買った公演のチケットがある。
ちょうど長い休みがとれてなにを着ていこう、差し入れはなににしよう。
とにかく楽しかった。公演がとても楽しみだった。
でも、ちまたで流行りの病気がこんなときに変異して周りに感染し、10%だか5%だかそれくらいの確率で命を落としていく。
そんな毎日、ニュースでは連日落とした命をとりあげ嘆くだけ。(でも嘆くことは大切だ)
どんどん経済がまわらなくなりまた1人、1人と感染者は増えていく。
そうなったら公演は中止だ、するべきではない、若者は外出するな、と言われる。
そんななかで感染しないように対策をたていろいろな予防法をよびかけ、ライブを成功させようとする人や、不景気のなかなんとかやりくりして店を営業しているひとがいる。
私も十分に予防して向かうつもりだ。マスクもアルコール用意して、状況をチェックしてかかすことなくニュースをみて予防法を確認、他にも沢山やってきた。

しかし、私は未成年で1人で行動するにも限界がある。
ついに親が私に「行くな」と言った。
とある場所で集団感染がおきたからだ。
親が心配するのも無理はない。自分の子供だから。それに、自分もうつされたら仕事ができない。それこそ可愛い我が子に十分な生活をおくらせることができない。
わかってる。理解している。だけど、こんなことになるなんて誰も思わないじゃないか、誰かが私に行かせないようにしているんだ。
そう、思ってしまう自分がいる。

こんなことでこんなふうに思う人はいるだろうか。まあ、自分の感情が豊かであると思ってほしい。

結論、神様はいると思う。
そして、そんな神様は私のことに興味がないはずだ。
きっと他の人に幸せと明るい未来を提供しているだろう。

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