頭の良い人の話し方
こんにちは。話し方コーチのJINです!
突然ですが、社会に出たら「コミュニケーション能力」が頭の良し悪しを図る物差しに使われる、というのはご存じですか?
採用面接、転職面接、人事評価において、最も重要視されるのが「コミュニケーション能力」なのです。
いくら有名大学を卒業していても、難関資格に合格していようとも、残念な話し方をしている人は、評価されません。
逆に言うと、学歴が低くても、大した実績を残せていなくても、コミュ力を高めればあなたは組織から求められるビジネスパーソンになれるのです。
ということで、今日は私の周りの「頭の良い人」に共通する話し方をご紹介します。
1.数字で話す、定量的に話す
理系や文系に関係なく、頭の良い人は「数字」で表現します。
例えば「すぐにやります!」とか「沢山もうかりました!」
という定性的な表現は人によって感覚が違います。
一方、数字は絶対的なもの。ビジネスの現場においては、数値で表す方が誤解がなく、分かりやすいのです。
例1)
営業部長 : 日本製と中国製の売上比率は?
ダメ部下 : ほとんどが日本製です。
頭の良い部下: 約8割が日本製、残り2割が中国製です。
例2)
総務部長 : 資料はいつできる?
ダメ部下 : あと少しでできます。
頭の良い部下: 1時間後に完成予定です。
定性的表現:だいたい、沢山、ほとんど、少し、チョットだけ等
定量的表現:7~8割、2億人、90%、5分後、3,000円等
自分が普段使っている「曖昧」な定性的表現を、できる限り定量的な数字で表現するよう心掛けましょう。
2.事実と感情を分けて話す
頭の良い人は感情的にならず、冷静に判断し、事実を見て客観的な視点でモノを言います。自分の考えを伝える時は、それをきちんと明示します。
悪い例)
ダメ部下 :部長、聞いて下さいよ。本当にあの顧客ムカつくんですよ。態度は傲慢だし我々のことを下請け業者だとしか思ってないんですよ!もう取引をやめましょう。
営業部長 :それって君の感情だけで話していない?
良い例)
頭の良い部下:事実、過去半年間で注文の無断キャンセルが3度発生しました。結果、我々の損害は〇百万円です。ここからは私の意見ですが、次に同じ事象が発生した場合は、今後の取引をお断りすべきだと考えます。
営業部長 :そうだな。次を最後にしよう。
交渉や会議など、ビジネスの現場においては、自分の感情に任せて発言すると、あとで後悔することに繋がります。周りはあなたの発言を聞いて「冷静に判断できない人」というレッテルを貼ります。
特に「怒り」の感情は抑えて事実を客観的に見て判断することを心掛けましょう。
3.主語や目的語が明確で分かりやすい
日本語は主語が無くても通じる世界的に見ても珍しい言語です。空気を読む「奥ゆかしい」文化ではありますが、ビジネスの現場においては、そこにいる誰にとっても分かりやすく表現するのが基本です。
話し手にとっては自明であっても、必要な主語や目的語を省略してしまうと、聞き手が推測しないと分かりにくい文章になってしまいます。
例)
ダメ営業 :ここは大事な部分なので、指針をまとめる必要がございます。
顧客 :うん。そうだね。
後日・・・
顧客 :指針はまとまった?
ダメ営業 :えっ?!御社にまとめて頂きたかったのですが・・・
頭の良い営業:ここは大事な部分なので、今月中に御社に指針をまとめて頂く必要がございます。
顧客 :うんわかった。次回の打ち合わせまでにまとめておくね。
自分が上司なら、部下に指示を出す際も、誰が、何を、いつまでにしなくてはならないのかを明確に伝えましょう。
「えっ?!伝えたはずなのに・・・」とか
「何度言っても分かってくれない・・・」というのは
あなたの伝え方が悪い可能性があります。
主語(誰が)と述語(何を)、更に期限(いつまでに)を明確に伝えることで、自分のメッセージを確実に相手に届けることができるようになります。
4.分かりやすい「具体例」「たとえ」がある
難しいことや抽象的な概念を説明する時、頭の良い人はそれを補足説明する「たとえ」を入れます。
「たとえ」という言葉には「例え」と「喩え」の2種類があるのをご存じでしょうか?
1つ目の「例え」は、事例や具体例のことです。
英語で言うと「For example~」ですね。
例えば、こんな感じです。
悪い例)
ダメ部下 : 部長、我々も働き方改革を進めていきましょう!どこもやってますからね。働き方改革を進めれば、従業員の満足度も上がるし、会社としても人気がでると思います。
部長 : う~ん。結局、何をしたらいいの・・・
良い例)
頭の良い部下: 部長、働き方改革を進めましょう。具体的には男性も育児休暇を取れるようにしましょう。男性が気兼ねなく育児休暇を取れるようになれば、従業員の満足度が向上し、結果、離職率が下がります。また会社としての外部からの評価も上がり、採用活動にも寄与すると考えます。
部長 : 具体的でイイね!進めていこう!
2つ目の「喩え」は、比喩表現です。
これはちょっと難しいですが、余裕のある人はチャレンジしてみて下さい。
コツは以下のフレームワークに当てはめて考えることです。
「○○みたいに△△」
例えば、こんな風に使います。
・ めっちゃうるさい上司 ➡ 掃除機みたいにうるさい上司
・ めっちゃ静かな飲み会 ➡ お通夜みたいに静かな飲み会
・ めっちゃ仕事が早い人 ➡ アマゾンプライムみたいに仕事が早い人
こんなにすぐに良い喩えが思いつくの?と疑問に思われるかも知れませんが、慣れれば意外と簡単です。
うるさいものと言えば・・・ 掃除機、工事現場、雷
静かなものと言えば ・・・ お通夜、図書館
早いものと言えば ・・・ アマゾンプライム、盗塁王赤星 などなど。
こんな風に考える癖をつければすぐに「喩え」が思い浮かびます。
比喩表現について「もっと詳しく知りたい」と言う方は、以下の記事をご覧下さい。
如何だったでしょうか?
頭が良いか悪いかは「話し方」で判断されてしまいます。
今までの経歴や実績、仕事ぶり、頭の中の知識は他人からは見えません。
それらをきちんと伝える「話し方」が出来て初めて評価されるのです。
その事実に正面から向き合い、明日から実践しましょう!
「頭の良い人の話し方」
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