【後編】多くの人たちに愛される、未来の神代植物公園のペレニアルガーデンを感じた最終回!
これまで“参加者”としてワークショップに関わっていた皆さん。第6回は、市民のみなさんに自分の知識や経験を「伝える」という、新しい立場で臨みました。たくさんの気づきが生まれた大事な回になりました。
【前編】ついに第6回。 完成した夢マップとともに市民のみなさんと植えつけしました! はこちら
たくさんの苗をみんなで楽しく植えつけ!
市民のみなさんに紙芝居で苗の植え付け方を伝えたら、みんなで植えつけ開始です! さっそく花壇に置いてある苗を手に取り、ポットから抜いて、移植ゴテで穴を掘って植えていきます。最初はポットからこわごわ苗を抜いていた人や、穴の深すぎたり浅すぎたりしてなかなか苗の表土の高さが決まらなかった人も、数をこなすうちに、動きがどんどんスムーズになっていきます。
この日は、園芸業界専門誌のグリーン情報さんと、ウェブニュースの調布経済新聞さんが取材に来ていました。植えつけの様子を写真に収めたり、植えつけに取り組むみなさんに声を掛け、それぞれの思いや感想などを聞いたりしていました。
グリーン情報
調布経済新聞
人に伝える力を持つ、夢マップの力を実感
当初は「植えきれなかったら、ワークショップの終了後に有志で “残業”しましょうか……」といっていたのですが、ふたを開けてみれば、時間内にすべての植えつけが完了しました。作業前、木村さんが「皆さん、ひとり10株目標で植えてくださいね」とお願いしていましたが、みなさんそれよりもたくさん植えつけていたようです。みなさんの疑問に丁寧に答えて対応していたワークショップ参加者のおかげです。
さて、苗を植えつけたら水やりです。水を満タンに入れた500mlペットボトルを使い、“1株に最低1本”ペースで水やりをしました。その様子を確認していた木村さんに、たまたま若いご夫婦が声を掛けてくれました
「この花壇は将来どんなふうになるんでしょうか?」
思わず笑顔の木村さん。できたばかりの夢マップをお見せして、ペレニアルガーデンの将来像についてお二人に話し始めました。夢マップに描き込まれた人や動植物、さまざまなシーンについて紹介すると、お二人から「わぁ、楽しみ。これからもときどき訪れてみたいです」と、うれしい声。ぜひ、これからの神代植物公園ペレニアルガーデン、楽しみにしてくださいね。
人とみどりの活動がまちへ“染み出していく”
水やりが終わったところでちょうど終了時刻の10分前。最後は、全員で集合写真をパチリ(前編のサムネール写真)。市民のみなさんはここで終了ということで、お疲れさまのお菓子をお配りし、今日の感想をそれぞれ付せんに書いていただきました。素敵な感想がたくさん集まりました!
さまざまな思いがあふれたワークショップのクロージング
その後は、花壇の脇のベンチエリアに集まってクロージングです。
ワークショップ最終回ということもあり、最後に、ぐるっと輪になった参加者の皆さんから一言ずつ、ワークショップの感想を話していただくことになりました。
「植物について学べただけでなく、植物が好きな人たちとつながりができたことが本当にうれしいです」
「毎回、テーブルの上のブーケや、ハーブティーなど、スタッフの皆さんの細やかなおもてなしがとてもありがたかったです」
「今まで神代植物公園にはほとんど来たことがなかったけれど、これからの楽しみができました。ずっと見届けていきたいです」
「このワークショップで学んだことを、自分が活動しているボランティア花壇でも広めていきたいです」
などなど、皆さんこの6回で感じたことを簡潔に、でも心を込めて話してくださいました。
第1回でお伝えした『ガーデンとまちづくり』の中で「人とみどりの活動がまちへ“染み出していく”」という理想の姿がありましたが、それが今まさに目の前で起こっている……。そんな気がして、スタッフ一同、うれしさと感動を静かにかみしめました。
その場に根を張り、季節とともに姿を変えながら成長していく多年草たち。全6回のワークショップは終わりますが、JINDAIペレニアルガーデンプロジェクトはまだはじまったばかり。何年か経ったとき、みんなでつくった夢マップの夢たちが叶う日が必ず来る、そう思います。
皆さん、お疲れさまでした。
これからも神代植物公園のペレニアルガーデンをどうぞよろしくお願いいたします。
●写真・文責:小林渡(AISA)
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