SWOT分析の効果的な使い方
今日は、SWOT分析の効果的な使い方についてお伝えしたいと思います。
ビジネスに関わってる方であれば、誰しも一度はSWOT分析というのを聞いたことがあると思います。
なぜ、SWOT分析をこのタイミングでお伝えしようと思ったかというと、多くの人が正しい使い方を知らないまま使っているなぁ、と思ったからです。
SWOT分析はすごく効果的なフレームワークにもかかわらず、この「フレームワークが活かせてない」ということがすごく多いんですね。
きちんとフレームワークを使って戦略を考えるようになると、会社でとても重宝される人材になると思いますし、自分でビジネスされている方は、的確な戦略が考えるようになるでしょう。
というわけで、SWOT分析の正しい使い方について、お伝えしていきたいと思います。
SWOT分析というフレームワークは、ご存知の方も多いと思います。
・自社の強み(Strengths)
・弱み(Weakness)
・市場の機会(Opportunities)
・脅威(Threats)
これらを考えて分析しましょう、というフレームワークです。
ボクも中小企業診断士という資格を取った時に、実務補習で企業の分析をしたのですが、最初はSWOT分析から始めましましょう、なんて言われて分析してみました。
でも、SWOT分析で会社を分析して、いきなり戦略を考えようとすると、なかなかうまくいかないんです(ボクも実際やってみてわかりました)。
なぜいきなりSWOT分析するのが難しいかというと、それは自社の強み・弱みっていうのはどういう人をお客さまにするかで、変わってきてしまうからです。
つまり、ある要素が、Aのお客さまに対しては強みかもしれないですが、Bのお客さまにとっては強みじゃなかったりするわけです。
例えば、僕が「分かりやすく伝えられる」というスキルがあったとすると、「理解するのが難しいのでわかりやすく伝えて欲しい」っていう人には、そのスキルが強みになるかもしれません。
でも、「わかりやすさとかは気にしてないので、もっと高度な知識が欲しい」という人には、それって強みにはならないですよね。
もちろん弱みも同じ。
ですからいきなり「強み・弱みは何だろう」って考えてもうまく当然考えられないわけです。
つまり、まずは「どういうお客さまに来てほしいのか」ってことを明確にしないと、強み・弱みというのは考えられないということですね。
ですから、いきなりSWOT分析から始めて戦略を考えようとしてしまうと、うまくいきません。
特に複数人で考えていたりすると、どのような人がお客さまなのかが明確になっていないまま話が進んでいることがよくあります。
みんなが、違う人を想定しながら話をしてしまうので、それが強みなのか弱みなのかよくわからなくなってしまうわけです。
つまりSWOT分析というのは、最初に分析をするためのツールではないですよ、ということです。
SWOT分析の使い方
では、どのように使えば良いかというと、SWOT分析はいろいろ戦略を考えて「最後にまとめるために使うツール」です。
先ほど、自社のお客さま次第で自社が持っている独自資産が、強みになるか弱みになるか変わる、という話をしました。
お客さまを明確にし、自社の持っている独自資産でどう戦うのかの戦略を考えた後、最後にまとめるために使うのがSWOT分析というツールなのです。
これは、強み・弱みだけでなく、機会と脅威の分析も同じですね。
お客さまが「誰か」によって市場の機会と脅威も変わってきます。
お客さまが変われば市場も変わりますますね。
市場というのは、お客さまがいる場所ですから、お客さまが変われば違う市場になります。
市場の機械や脅威というのは、当然市場ごとに変わります。
ですから、市場の機械や脅威を考える時も、お客さまが明確ではないと分析ができません。
このように、SWOT分析を最初に行う、ということはできないはずなんです。
いろいろと戦略やポジショニングを考えた結果、最後にSWOT分析というツールにまとめていくと、皆の共通理解ができてわかりやすくなる、そうした役割のツールなのです。
ですので、SWOT分析というフレームワークを使うときは、このフレームワークでいきなり分析するのではなくて、分析した後、最後にまとめるために使ってみましょう。
ということで今日は、SWOT分析の効果的な使い方ということについてお伝えいたしました。
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