自南来 薫
投稿した不自由な心をまとめています。
「不自由な心を重ねる」以外の投稿をまとめています。レアなほう
見上げるゆめを天とよび こぼれる涙を集めて海と名づけた 夜になり手をつなぎ朝がくる わたしたちの二日目
泥水に 華を見つけ 喜ぶ不幸 好きな香りを 身にまとうのは 汚水を浴びる日
行きはよいよい二人の痛み 帰りは誰も乗らない深夜の上り
不機嫌な声に 背をむけ心を閉ざす けど離れない
気持ちは既に夜明けの空 身体はあとで現地集合
正しいほうを選ばない 答えがわかっていても違うほうを選ぶ 踏み出せばつまずく 擦りむいた手が痛い 色のない標識には従わない
文字は人が発明した究極の伝達手段。平和な今を生きる私にとっては娯楽の一つでもある。 文字という記号は人々の共通理解の上に成り立っているから、「あなた」の記号が「わたし」の心に入り、五感に変換され、「あなた」が少しわかる。 水にポトリと落としたインクのように、記号は感情として広がり、ゆらぐ。溶けていくその時間がたまらなく面白い。 「わたし」の思考は記号となり、その記号は「あなた」の脳で復元される。脳は人それぞれで、経験や考え方に違いがあるから、復元された内容には誤差が生じ
知りたくない温度 あなたを責める気持ちがわくと思ったのに 自分が自分に向き合わない弱さが まっさらな大地に戻したのだ ばかみたいで 駅に向かいながら泣く音が漏れる 行き先をかえる きっとこれがすべてを変える原動力になる 爪の食い込む手が痛くなる 赤い色が奥歯にしみる
この空のように晴れやかだ、と思い込めるのか。 雲はかかり、赤く染まる。 濁っているようで、澄んでいるようで。
色とりどりに広がる不安 流れて消える
青い碧いこの海 一瞬の戸惑いが灰色に変える
手渡されて急に色褪せるブーケ
来られてよかった 来なきゃよかった 折り重なり横たわる ふたりのマジックアワー
だんだん人がいなくなり わかるポーズをする人だけが残る 孤独 それを望んだのは 他でもない 自分?
知られたくない 壊れてしまうから 知られたい 壊してしまいたい
ふぞろい ふぞろう はみ出す理由を探して はみ出す目的を考えて 咲いた自分をあきらめる