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歴史書籍感想4「平安時代天皇列伝」


とにかくこういう種類の本が好き

   平安時代 天皇列伝
  桓武天皇から安徳天皇まで
  樋口健太郎・栗山圭子編

2023年11月に戎光戒出版から刊行された本です。
とにかく私好みの本で刊行予定を見てすぐに注文した記憶があります。
昨年11月から12月の上旬に教育入院をした時に個室で一気に読みました。
桓武天皇から安徳天皇までの32名の歴代天皇についての詳細が書かれていて、この本を見ればどういう天皇であったのかがわかるようになっています。

平安時代は期間が長く華やかな王朝文化の時代ととらえられてきました。今年の大河ドラマを見てより平安時代についての知識が増えた人も多いでしょう。
摂関政治にばかり目が行きがちですが、道長の時代の一条天皇の文化サロンが充実していたからこそ、紫式部の「源氏物語」や清少納言の「枕草子」は誕生しました。
今に続く日本文化の源泉がこの時代にあったわけでその時代の政治を担っていたのが天皇であり公家でした。

本書で紹介されている歴代天皇については人物叢書やミネルヴァ日本評伝選がすでに刊行されていることもあります。
これから刊行されると予告されていることもあります。
歴史は人が繰り広げるものですから歴代の天皇の事績に触れることによって、その時代を感じることが出来るのは意味のあることだと思います。
暗記ではない歴史を流れとして理解する上で、この本が果たす役割は大きいと言えるのではないでしょうか。
平安時代の歴代天皇について詳しく知りたい触れたい方にとっての最適な本がこの本なのです。

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