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観劇からの広がり
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井上ひさしさん作「ある八重子物語」で何度も出てきた新派。
私はよく知らなかったので勉強しないといけないと思いました。
泉鏡花の「婦系図」についても劇中で何度か出てきてそのセリフを役者が演じて見せていた。
泉鏡花=「高野聖」の作者というテストで書けるだけの知識しかない自分に唖然とした。
文学をほとんど読んだことがないことを露呈してしまった。
これではいけないと思い、いつもの書店ですぐに新潮文庫の「婦系図」を購入。読みました。
泉鏡花の文体はさすがに昔の作家なので慣れるまでには時間がかかる。だんだん鏡花の世界に引き込まれて一気に読み終わる。
いい、本当にいい。今までに読んでいなかったことを後悔。
どうして手にしていなかったのか不思議でならないが、すぐに別の作品も購入し読んだ。泉鏡花いいです。
それからは新潮文庫の棚をきちんと隅から全部見るようにしている。泉鏡花のようにまだ手にしていない素敵な作品を求めて。
昔の私はこういう広がりをあえて避ける人間だった。
時間が惜しいとかでは決してなかったけれど、関心があるものだけに集中していた時期が長かった。
それゆえに非常に視野の狭い人間になってしまったことを今すごく反省している。
昨年秋から健康的にダイエットして10キロ以上の減量に成功した。
身体のぜい肉は落ちたのでこれからは心のぜい肉を落としたいが今の目標。
どんどん視野を広げて様々なものに触れて知的好奇心を満たしていきたいと思っている。
しかしまさか私が泉鏡花を読む日が来るなんて。
知人に会うと泉鏡花の良さを語る自分に驚きながら、これも観劇からつながった素敵な縁だと思い、これからも観劇をしていきたいと思う。
観劇おすすめですよ!
もちろん文学を読むこともおすすめ!