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「ブラフマンの埋葬」
先日いつもと違う書店に行き店内をざっと見て回りました。
推理小説などを数冊購入。また積読が増えました。
この前に書いたジェフリー・ディーヴァーの本を昨日の夜読み終えて次に読み始めたのがこの本。
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ブラフマンの埋葬
小川洋子著
講談社文庫
ある出版社の社長の遺言によって、あらゆる種類の創作活動に励む芸術家に仕事場を提供している〈創作者の家〉。
その家の世話をする僕の元にブラフマンはやってきた。
サンスクリット語で「謎」を意味する名前を与えられた、愛すべき生き物と触れ合い、見守りつづけたひと夏の物語。
第32回泉鏡花賞受賞作とあったこの本をすぐに購入。素敵な雰囲気に包まれた話が展開して、殺伐としたミステリーを読んだ後には最適な内容&長さの小説だった。
文学を主に読む人間ではないので有名な小川洋子さんの本は今回初めて。
あえて避けていたわけではなく手にしていなかっただけだからこれから大きな扉がまた1つ開いた気がする。
泉鏡花賞から手にするという動機はどうなのかわからないが、こういうきっかけで素敵な作品に出合えたことを素直に喜びたい。
何かすごく心が洗われた気が読後感であるけれど、これは私の心が清らかでないからだろうか。
台風10号のストレスでいらいらしてたということにしておこうか。
文学を読むこともあらためて大事だと再認識した金曜日でした。