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私の彼は優しすぎる。28-寛容。

「かわいそう、マツイくん」

「え?」

思わず心の声が出た

「行きたくないのに行くんでしょ」

その意味もあった

彼は本当に興味が薄いと思う

彼はそういうお金があるのなら

趣味やキャリアに使いたいタイプだ

多くないお給料でやりくりしてるのを知っている

「私のことは気にしないで

せっかくだから少しは楽しめるといいんだけど」

「そうだね…ごめんね」

「ほんといいの。

言ってくれてありがと。

私もたまには飲みに行こうかな」

彼は力なく微笑んだ

先輩の気持ちもわかる

彼がいたら女子が喜ぶのも

すべてがわかりすぎて

すべてを受け入れるしかなかった


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夏色 陣
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