
便利さがすべてじゃないし、あえて不便な方がいいこともある。
昨日、久しぶりに「世界の中心で愛を叫ぶ」をみました。
ご存知のかたも多いと思いますが、付き合っていた彼女が白血病になってしまい、懸命に支えるも残念ながら亡くなってしまう。彼女亡きあと、どう生きればいいのか悩みながらも生き抜いていく・・・
という、高校生カップルの少し切ないラブストーリーなんですが、映画の舞台は、1980年代で、スマホは当然のこと、携帯もなんならポケベルすらもありません。
そんななか、二人がどうやって連絡を取っていたかというと、「カセットテープ」で連絡を取っているんですね。
カセットに声を吹き込んで、学校で靴箱に入れる。聴いたら今度は自分の声を吹き込んで、相手の靴箱に入れる。
そうやってやりとりをします。
以前にも note で書いた気がするんですが、個人的にこういうやりとりって大好きでして、たぶん、すごい思い出になる気がするんです。
———————————————
便利さは思い出を奪うのかも
———————————————
スマホが普及したいまの世の中、好きな人と好きなタイミングで連絡が取れるようになりました。
LINEでもいいし、電話でもいいし、なんならビデオ通話で相手の顔をみながら連絡だってできちゃいます。
カセットテープでやりとりする、なんて面倒なことしなくても良くなったわけです。
これはすごい便利なことですし、基本的にはとてもいいことだと思っているのですが、一方で思い出にはちょっと残りにくくなっちゃったのかなぁとも思っています・・・。
たとえば、中学校のときに付き合っていた彼女と話した内容はあんまり覚えていなかったりするのですが (すごい好きだったけど)、当時は携帯なんて持っていなくて、固定電話で相手のおうちに電話をしていて、最初に彼女じゃなくて親が出る、なんてこともよくありました。
お母さんがでたときは「あ、夜分にすみません・・・」と断りを入れた上で、変わってもらったりしてましたが、お父さんが出たときはびっくりするあまり速攻で切ってしまったりもしてました・・・。笑
スマホで彼女に連絡したら、でるのはほぼ100%彼女なので、こういうハプニングとかは起きないわけで・・・。
便利になればなるほど、こういう思い出を作るきっかけは減っていく気がしてます。
———————————————
他にも・・・
———————————————
Netflix が普及して、GEOやTSUTAYAにDVDを借りにいくことはなくなりました。
好きな映画やドラマが、家にいるだけでみれます。
かわりに、GEO にレンタルに行って友達とあってちょっと話し込む、とか、寒い中レンタルにいった帰り道にあるコンビニで肉まん買って、食べながら一緒に帰る、みたいな思い出はつくりにくくなりました。
不便なところに思い出は生まれやすかったりします。
ときには、あえて不便を選択して、楽しい思い出を増やしにいくのもありかもしれません。
さて。
カセットテープ買いに行こうかなっと。