ネット証券 業界分析 - 野村證券超えのダークホース?楽天証券の凄みを分析 -
こんにちは。お金のマッチングプラットフォーム"お金の健康診断"を提供する株式会社400Fで代表をしている中村仁です。
有料noteで金融業界分析をまとめています。今はオンライン証券の軌跡をまとめています。前々回では業界全体のまとめ、前回はSBI証券の10年をまとめました。
そして今回は楽天証券についてまとめています。個人的には「楽天証券、ついにきたか」という感じの成長を果たしています。
野村證券の営業企画部という本社にいた頃(2010-2012年)、当時のリテールトップに「10年後を見据えた上での競合他社を想定して分析してみろ」と言われて僕が出した競合他社は"カルチュアコンビニエンスクラブ(Tポイント)"、"セブンイレブン"、そして"楽天”でした。
ポイント経済圏、リアルでの顧客接点、そしてECという圧倒的なユーザーとの接点を持っている企業が本気で金融分野にきたら業界構造が変わると考えていました。しかし、当時の楽天証券は思ったほど楽天経済圏を活用できていないな、という印象だったのですが、今回過去10年の成長を見ますと「いよいよ本気で楽天経済圏のシナジーが回り出しているな」という感じでした。
そんな今回の有料noteですが、ご購入いただきますと以下のような内容をご覧いただけます。どうぞよろしくお願いいたします。
・楽天証券の主要KPIの成長率の凄さ
・楽天経済圏との連携による事業モデル
・楽天証券流O2O/OMOビジネスの形
・楽天証券が今後10年で目指す姿の仮説
1. 楽天証券 主要KPIの成長
まずは楽天証券の過去10年の主要KPIの推移を見ていきたいと思います。
なお、営業収益・営業利益は年度ベースでまとめていますが、残高などについては7月31日に最新決算が発表されているのでそちらを使っております。
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