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黒革の手帖
お疲れ様です、じんみです。
まず書くことに慣れたいと思いながらも、何を書こうかと悩みました。
その結果、好きな本の紹介をしようと思い、選びました
松本清張著「黒革の手帖」
私の中で一番怖いと思った作品なので、感想を書いていきます。
(何で怖いのを選んだんだ、というツッコミは心の中でお願いします)
内容
簡単に書くと、
女性銀行員が表に出せない7,568万円を勤務先の銀行から横領し
それを元手に銀座のママに転身
黒革の手帳を武器に、あらゆる手段で資金を手に入れて更なる高みを目指していく
こうやって書くと、主人公かなり悪い女ですね。
ドラマ化
おそらく既にご存知の方が多い作品です。
1978年に連載が始まり、何度もドラマ化されている作品ですので、原作を知らない方も、ドラマで見たことがある方はいらっしゃるでしょう。
一番新しいドラマは、武井咲さんが演じられた「黒革の手帖」です。
ドラマを見て、原作を読んだ身としては、
主人公が物凄い美女になった!
と驚いたものです。
感想
ドラマも良かったのですが、原作をやはりおすすめしたいです。
連載されていた時期がずいぶん前のことなので、この時はこんな制度があったのか、という発見。
銀行の世界から夜の世界のこと、人物像まで本当にリアルと表現するより「生々しい」。
どちらの世界も行ったことがないので実際はどうなのかわかりませんが、読んでいて自分もその場にいるようで、とても引き込まれました。
この作品で特に凄いと思ったのが、「良い人」がほぼ出てこない。
そのため好き嫌いが分かれる作品かもしれませんが、私はこれはこれで面白いと思って読んでいました。
最後に、どうしても書きたかったラストについて。
ドラマとは全然違います、私は読み終わってゾッとしました。
おばけやよくわからない生物よりも、人間が一番怖いと思いました。
ネタバレをしないように抽象的に書きましたが、気になった方は読んでみて下さい。
ここまで読んで下さりありがとうございました。