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ヒトが目のまえで成長するようすを見られるのはなによりうれしい


はじめに

 日ごろ研究パートと学習サポートのしごとで感じることのひとつをあげたい。前者はボランティアなのでパートではなく支援かもしれない。むしろ研究サポートと今後は記そう。いずれのサポートもつづける原動力は若いヒトビトの日々の成長をながめられることにあると言っていい。これはよろこびだしほかに代えがたい。

きょうはそんな話。

1年前とは

 しごと場で接する生徒たちや学生たち。日ごろは多くの授業や講義のかたわら週に何度か顔を合わせて会話する。ちょうどこのくらいの間をあけて接するぐらいだと、なおさら成長ぶりを感じやすいのかもしれない。

日々あらたなことをまなび、それを糧にしてつぎの段階へ。スポンジのように吸収のスピードは半端でない。それより考え方がより深くひろがる点。

成長ぶり

 これは大学生たちに顕著。入学したてのころの1年生は高校生とさほどかわりないと感じる。つね日ごろ高校生たちに同時に接するのでそうにちがいない。

これからアルバイトなどをつうじて異世代やさまざまな社会のヒトと話す機会がすこしずつ増えていくだろう。それらの経験が自分でもやればできるんだと自信を生む。失敗や挫折もこれからさきにもあるだろうしそれすら糧になるはず。同時に学年が進むと落ち着きがくわわる。おとなになってきたとすこしずつ捉えられる。

会話をつうじて

 学年がすすみ3年生の後半に講座に入り1年もすると、この分野の言葉の種類が豊富になるし用語も適切につかいこなせるようになる。わたしやスタッフの先生方との会話のやりとりや内容を意図どおりに感じとり合わせられるようになるので、こちらは噛みくだいたりあまり気を使ったりせずに自然な会話がおたがいに成立しはじめる。

だんだんとこちらもふだん考えるままを相手につたえると、反応がかえってくる。卒論を終える頃にはさらに慣れて相互のやりとりで内容をそこそこ深めていける。修士までになるとじつにスムーズに会話をかわせるように。

いっしょにすすむ

 これは専門の世界に慣れてきた証だし、共通の理解をつうじて操れる入口に立てているから。さらにそこにはあらたな周辺の学問領域を数年間にわたりまなんできたわけだから、わたしの世代の知らない彼ら独自のものの見かたや世界もひろがっていると期待したい。

さて、ここからさきにさらに世界はひろがっている。卒論すら初めての事象だし、修論・博士論文ではもはや未知でしかない。まなぶ側・教える側の立場を抜きにしておたがい立ち位置であり、博士号をすでにもったわたし(たち)とて得体の知れない対象。

せっかくここまでのぼってきたのだから、より高い視座からながめられるといい。よりひろい地平を見わたせる可能性がある。そして想像だにしないものを目にできるかもしれない。わくわくする世界が垣間見えるかもしれない。

ここまでくると

 学問の世界はここまでくるとほうっておいてもおのずとすすみたくなるもの。好きとかきらいとかの範疇ではもはやない。好奇心や探究心のほうがはるかにまさる。すすんでみようとすればするほど奥深く、見当がつかないことも多い。

そこでどうふるまうかはわりとそんなに苦慮せずともいまの技術は豊富。どうアレンジしてどんな手順ですすめるか。くふうの余地がある。それを学生たちといっしょに探る。ひとりよりも協力し合うほうがより効果的なのは言うまでもない。

サポート役としてここまでくるともはや楽しみでしかない。

告知します。
 今回の入試あけすぐから入試後のクールダウンを実行すべく、ネットで学習をサポートする中学生もしくは高校生がいらっしゃいましたら、noteメンバーシップ(準備中)のかたちで立ち上げてごく少数だけつのります。ネットでながくほそくつづけられそうな方、ご興味をおもちの方は左上の自己紹介欄のメールにて。

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