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学校選びが変わった:知っておきたいwebで盛んな説明会の見るべき点
はじめに
各地の学校で学校説明会が開かれます。この状況下ですからweb説明会の形式がふえてきました。
あまたある学校に目うつりして、どの学校を選ぶとよいか迷うかもしれません。学校選択において、保護者の立場でどこに視点を置くといいでしょうか。
わたしの主宰する学習サポートで、保護者の方々への話する内容を一部紹介します。あくまでも自己責任にてご利用願います。
メジャーな視点
保護者の方ご自身がその学校に通うぐらいのつもりで、説明会での先生の話をよく聞いてください。わかりやすく説明してくださるかどうか、ポイントをもらさず的確に話されたでしょうか。
わかりにくい内容について、シンプルな図表を適宜つかえているか(webの場合はなおさら)、話す内容がしっかり整理されて頭に入ってくるか、質問への受け答えはどうかです。
先生の話と授業の関係
学校を代表して担当をまかされた経験豊富な先生が話されるはず。学校の指導力を知れるわけです。「先生たちを保護者が面接する場」といえるでしょう。
授業でわかりやすく伝えられるか、統率力があるかの把握をできます。参考までにお伝えすると、熱心な先生はそれらに気を使っているはず。
私立学校の場合には一般的に転勤がありません。なおさら生徒の面倒見のよい先生にめぐり合えるかどうか、見きわめできるよい指標となります。
マイナーな視点 その1
もうひとつは、学校が整然としているかです。実際の見学会や学校公開でわかる情報なので、web説明会のみでは知る由もありませんがその点はお許しください。
リアルな学校説明会では、当然かたづいていて散らかっていないはず?ですが、おざなりな掃除かどうかは見れば判然とします。学校の周囲の植え込みや垣根(ストリートビューでもある程度つかめます)が雑然としていると、学校内もおなじかもしれません。
訪問できれば:意外な目のつけどころ
学校訪問していちばんわかりやすいのはトイレ。ふだんから掃除が行き届いているか一目瞭然です。生徒自身が掃除するにしても、掃除専門の方が行っているにしても、日々の手入れの積みかさねでちがいます。
学校運営者がすみずみまで目を行き届かせているかは、めぐりめぐってこどもたちを注意深くみつめているか、配慮できるかにつながるのではないでしょうか。こどもを朝から夕方まで預けるに足るか否かです。
わたしがこれらの印象から学校を評価したところ、すくなくとも平均点以下だったことはないと感じています。
マイナーな視点 その2
学校のSNSやHPなどの運営状況はどうでしょう。「活きの良い」学校かどうか評価の一端はつぎの①~③でつかめます。
①意味のある内容をともなって頻度よく更新されている。
②学校(児童・生徒・教師・PTA・学校を取り巻く社会など)の生の声が盛
り込まれている。
③使い勝手がよい。
一方で教育の実績をあげているとなれば、仕事のできる先生たちがいそうです。
学校のSNSやHPはその特徴をよくあらわしています。児童生徒・保護者の立場を客観的に理解しようと努力し、学校運営の状況を理解してもらいたい熱心さがわかります。
入試に面接がある場合には情報を得るために、パンフレットやリーフレットとともに保護者が訪問します。どれだけ目にされることを意識しているか、学校の情報の公開に前向きかです。
おわりに
腰を折るようですが、中学以上の学校選択ならば、お子さんと一緒に願います。思春期に親主導ではこころもとないですし、こどもなりの感覚のするどさがはたらくかもしれません。
参考までに「ふしぎちゃん」のわたしのむすめは、実力ぴったりで自ら第一志望としていたはずの高校(県下人気No.1の高校)を見学して帰ってきてひと言。「上履きじゃないじゃん。」であっさりボツにしました。
日がな1日、土足で学校生活を送るのは苦痛で耐えられないそうです。「上履きか否か」こんな学校えらびもあり。
卒業時に、この学校に通ってよかったと思える選択にしたいものです。
付記
トイレにふれましたが、学校の掃除を熱心にやった生徒の難関大医学部現役合格率が高かったとの客観的データを示され、いろいろ考えさせられました。