お気にいりのかおりをまとう・より多くのヒトの好む芳香をさがす
(2024.3.4加筆あり)
はじめに
徒歩で買い物にむかう途中のある家の通りに面した庭さき。沈丁花の花がちらりと横目に見えた。雨上がりのためか期待したかおりはかんじられないまま。
そういえばほのかな程度にコロンをつかいはじめて3年。さまざまな香気の世界への興味はつきない。それをみずから編み出すこともできると知り、ますますひかれた。
きょうはそんな話。
(ヘッダー写真は庭のバレンシアオレンジの花)
きりがないほど
農業をやめてからもいろいろとそれまで接していなかった分野を知る。せっかくだからたしなみ程度にかおりを使ってみようと思い至った。まずはごく基本といえそうなもの、世の人気のものからそれなりにみずからの嗜好に合うものをひとつえらんだ。
ネット上の形容の豊富な個人サイトを参考にして商品を入手。かんきつと若葉のいいとこどりをしたようなかおり。
購入してから気づいたのだがこの地方の実店舗でもみるぐらいごく定番の商品だった。たしかにどこかでつけているヒトに出会ったような。
わりと万人ごのみしそう。しかも数時間で飛散してしまいなにもつけていないぐらいに弱い。それをおためしサイズで購入して夏を中心につかった。ようやく3分の2ほどつかったころ秋をむかえた。そこでこんどは海外の定評のあるものからすずしい時期もふくめてほぼ年中つかえるものを。こちらは淹れたてのかぐわしい紅茶のよう。
たしかにほのか
いずれも職場につくころにはほとんどわからない。昨今は匂いのあつかいには注意が必要。強いものは好まれず、むしろ無香をこのむ場もあるぐらい。とおりすぎたころあいに無香~ふと淡くかんじる程度がのぞましい(と勝手に思っている)。
最初のおためしサイズのひとつめをつかいきり、てもちがふたつめだけではさびしい。気分によってつかいわけできるといい。そこで2年目以降に3つめをえらんだ。最初のものとおなじメーカーの系列商品。こちらもおためしサイズ。届いてさっそくつかってみる。これまたなるほどとうなづける好印象で最初のものと甲乙つけがたい。
つくれるらしい
こうしたかおりの成分には天然の植物に由来するものもある。もちろん合成品もあるがわたしの興味は雑多にある植物にむかった。ぐうぜんだが研究パートでお手伝いする研究室ではたくさんあるテーマのうち、こういったかおり成分をとりあげて、香料としてもちろん、興味深い生理活性を追っている。こんなぐうぜんはなかなかないかも。
みずからの興味や関心がそのまましごとに活かせるなんてそんなにない。せっかくのチャンスなので身近にあるそれ相応の植物、とくに地元のものに関していくつかとりあげて抽出や蒸留などの手法で研究。
おわりに
こんな思いつきを活かせる環境を提供していただけることに感謝しつつ、半分はたのしみつつ。
たずさわってみてこの分野の奥のふかさにおどろくとともに、まだまだこれからといってよいほど開拓の余地とひろがりをもっていると感じる。心身への効能も報文を読むとあるらしい。
オリジナルのかおりを手にして、まとうことができたらとこのところわくわく気味。
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