ものを手に入れるのはたやすいがあらたにスペースをつくるのは格段にむずかしい
はじめに
研究パートの職場。あらたな研究に着手しようとして必要な材料や機材をあつめてまわる。たりないとお願いして購入、生きものが対象なのでそれに適した試薬、用具をあれこれ手配する。そのあいだは場所の工面に右往左往することに。
きょうはそんな話。
さまざまな機材で埋まるへや
ここは研究パートの研究室。いろいろなアイデアが湧いては消える。そのたびに手もちの機材や身のまわりの素材で適当なものを見つける。ないないと言いながらもそれなりにさまざまな実験器具があり、それなりのスペースを主張している。なるべくあるもので済ませようと考える。あらたな機材の購入は極力さける。
もちろん経済的な理由はあるが、それ以上に深刻なのが場所の問題。基本的にあてがわれるスペースは「プロジェクト研究」と銘打ち毎年光熱水のほかに部屋代を払うシステム。それに見合う成果をあげないとペイしない。
買うのはむしろ…
したがって買いたいのはヤマヤマだが、失うスペースのほうが…と「はかりにかけて」既存のものでどうにかならないか考える。それでどうにかつじつまを合わせてきた。
むしろプロジェクト室の使用分のスペースの機材を既存の研究室にどうにか収めて運営できれば本当はいい。そのぶんをべつの実験の費用にあてがうことができる。どうにかしないとなあと思うのだがものごとはそうかんたんにはすすまない。
結局、研究をするうえでもっともだいじなのはスペースだといいきってもいいぐらい。
くふうの余地が
それでもまだ精査するところがありそう。それは紙のデータ。膨大な量がある。製本したりファイルしたもの。それを電子化するなり、クラウドにおいておくなどの作業をすすめればそれらのスペース分が空く。それはわたしのしごとにちがいない。
ただでさえさまざまな機材とこうした研究資産で論文のもとデータとして残しておく義務のある情報ばかり。研究論文を世にだすと内容に問い合わせなどがあれば答える義務がある。なかにはしばらくまえのデータもあり、ここにはそうしたものが紙データとして保存され、思いのほか場所を占めている。
もちろん、こうしたデータを画像として取り込む段階には来ているが、なかなか集中して取り組めていない。かなりそれに集中して取り組めばそんなにかかるものではなさそうだが、取り込んだあとのデータを今度は整理して使いやすく引き出すかたちに構築するにはそれ相応に時間がかかりそう。
おわりに
こうした情報の管理法は以前からさまざまな手法があり、てがけられている。たとえば図書館にはいろいろなかたちで記録保存されているが、それなりにデータをひきだし利用するには専用の機材をもとめられ、それを維持せねばならない。たとえばマイクロフィルムなど。またそれによって場所をとられてしまう。さらに更新作業が…。
いずれにしても場所のほうが貴重ということらしい。
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