やっぱり大学は「学校」のこころもちから「社会」へ旅立つきりかえのポイントになる場にちがいない
はじめに
きのうは研究パートのしごとで大学へ。新学期がはじまり、キャンパス内は若い声がこだまする。朝いちばんにスタッフの先生から用意してほしいとご依頼の試薬を探しまわる。昼過ぎから講座のゼミで中間発表だったなと思い出す。このところ学生たちのようすがずいぶん大人びて見違えるようになった。なかなかたのもしい。
懸案の論文の執筆のほうはほんの数行だけになりそう。たしかイントロダクションの部分だったっけ。そのあとすぐに自宅兼教室で夜まで学習サポートか。そんなふうに研究棟の階段を登り降りしつつ反芻。
きょうはそんな話。
あっという間
朝6時過ぎなのに、やはり1階フロアのとなりの講座の先生のほうが先着。わたしはいつも2番手。けっこう早起きして早出のつもりなのにいつも先に来られており、頭が下がる。すごいなあ、やはりこれだけアドバンテージが日々蓄積すると、年間では大きな差になるだろうなと思いつつ5階の研究室へ。
ここがしごと場。べつに1階のフロアには研究室をとりしきる先生と大学院生・4年生、そしてわたしの合計7名が所属。
この5階の実験室では4年生のひとりといっしょにすごす。彼らとはほぼ2年以上のつきあいになる。最初は専門課程のようすを体験する週1回の催しでそこで半年近く、わたしのしごとを見学したり手伝ったりを経験。そののちこの講座をえらんでそのまま配属となった。
慣れてくると
学生とはいえすでに成人。それなりにわたしたちとじゅうぶん話ができる。一昨年あたりから社会の各方面の方々と接触をはかってみてはとさまざま案内する。
たとえば市内の地元自治体の運営する事業化をうながすインキュベーション施設を案内し、わたしの所属する部会の催しにいっしょに参加。そののちは自分からそこにひんぱんに出向いて、いろいろ刺激をうけて帰って来る。
やはり時間とスキルがたりないと大学院への進学をきめた。べつの4年生ふたり。彼らは1階で実験にいそしんでいる。それぞれ進路が定まり、大学院への進学や企業の内定を得ている。それぞれ進路が定まり、おちついて実験ができる状況に。
成長のあとが
夏休み以降、大学院生たちをふくめ彼らのたたずまいがずいぶんしっかりして見える。日ごろ学習サポートのしごとで中・高校生たちと接するので、ここの大学生たちはずいぶんおとなに見える。
なにもこちらが言葉を選んで話さなくても、ついてこれて受け答えともしっかりできる。これはかなりの成長。とくに大学院生は学会発表やティーチングアシスタントを経験してずいぶん自信がついたのかしっかりしてきた。
4年生たちの大学院生に負けずおとらず的を射た返事からは、ほんの数カ月まえのたどたどしいようすはもはやない。おおげさでもなんでもなく、まるで別人のよう。とても成長著しい。
おわりに
この大学はわりと先生ひとりでみる学生の人数がすくないおかげで、手厚い指導を受けられる。それでも先生のほうは雑用に追われて忙しくされている。わたしたちのようなサポート役も加わる。
こうして社会に出ていくわけか。もちろん企業人としては新人としてあつかわれるが、それでかまわない。じゅうぶん柔軟で適応可能な思考ができるだろう。
ひるがえりわたしはどうだったろう。4年生のころなんてまだまともに考えを言葉にできないでとまどってばかりだったと記憶。それとくらべて目の前の学生たちが頼もしくさえ思える。こちらへの気遣いもそれぞれ恐れ入るほど。
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