種子から育てて収穫にこぎつけた 梅の果実を塩づけ、天日で干すと梅干しとゆかりができた
(備忘録として2年前の記事を修正して掲載した。かっこ内は加筆部分)
はじめに
5月に収穫した梅の実。この梅は実生。もちろん、実生の果実はなかなか親のように優れたものはでないのは承知のうえでの栽培。このことはnoteに記事(2023.3修正済)にした。
ようやく実った果実から得られた梅を塩漬け、干して梅干しに。結果はいかに?
5月に収穫した
収穫にこぎつけた梅の実。実生の苗から実った果実。期待していなかったぶん、実っただけでも喜びはひとしお。くわえて果実は立派。
じつはもとの親木は小梅だった。あのカリカリ梅などにされる梅と同じ。ところがそこからできたこどもの種子は信じられないほどの大きな実をつけた。先祖返りしたのかも。
しかもこの地に多い黒点病はほとんど出ていない。これがなにより。実生苗はやはり強健なのか。せっかく収穫にこぎつけたので、熟れるのを待って梅干しに漬けた。
そして梅雨が明けるのを待つ。そののちもぐずつき気味の空をながめつつ、梅を干すタイミングを探ってきた。
家族の助言
どうやらこれからの3日間、晴れがつづきそうだとの家族からのアドバイス。じゃあ、干すかとおもむろに冷蔵庫にしそとともに漬けたびん2本をとりだす。
いずれも赤じそでほぼおなじぐらいの色づき。もうすこし色づいてもよかったが、今年ぐらい赤しその不作の年もないので、しかたない。
竹製の大きなざるを洗い、乾いたころを見計らって、それぞれのびんから梅としそをとりだし、梅酢をきった。しそは箸でおさえて絞った。ざるにひとつずつ傷つけないようにそっと置いて、いちばん陽の射す庭先へ。ビール箱2つの上のざるにならべた。それが3日前のこと。天候をつねに気にしつつ日に1,2回ひっくり返す作業。夕方、日が陰ると軒先への移動をくりかえす。
できあがり
そうしてできた梅干し。若干表面に塩をふいているがきれいにシワが寄り、表面を傷つけずに仕上げることができた。我ながら上出来。色は乾燥が進んでほのかに赤みがさすしぜんな色あいに。
それからゆかり。しそも一緒にザルに広げておいたので、からからに乾いて紫色があざやか(タイトル写真の脇のほう)。梅干しとおなじくうっすら塩をふいている。味見すると風味がいい。
いずれも家族の評判は上々。とくにいっしょにつくったゆかりが好評。農作業で汗をかくときや、食欲が減退する時期にもこれがあるとごはんがおいしい。
おわりに
家にこもりがちの生活がつづいているが、なんとか庭先だけで敷地から外に出ずに収穫(しそはべつ)と梅干しの生産までこぎつけた。
この何年かをふりかえると、まさかこれほどの梅の実がこぼれ種の梅からできるとは思わなかった。育ててきてよかった。
この梅の木はこうしてPCにむかいつつ、文章を打つ作業の机から窓の外をながめるといつも見える。長くこの家でともに暮らしてきた。愛着もわく。
こうした生活がながくつづいてもいいように、もっと家でできる食べ物に関する作業を増やしてもいいなと感じている。
(この記事から2年ちかくたつ。まもなくこの梅の木を残して家を離れる。)
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