日本は進んでそうで進んでない
日本は世界の中でも先進国ということで、一般的に進んでいる社会であるということが言われているが、現在のコロナ禍とかでもあるが、デジタル化については、まだまだ先進国とは言えないかもしれない。
デジタル競争ランキング
他の記事でもいろいろ書かれているが、事実として、国際経営開発研究所(IMD)が世界のデジタル競争力ランキングとして、日本が27位(63カ国中)であることが発表された。これらの指標は
「知識」
「技術」
「将来への準備」
となっている。これらにおいて、日本は飛び抜けたものはひとつもなく、ほぼ20位代なのである。世界の中でも少子高齢社会であること、借金大国などのさまざまな要因があるだろうが、発展をしていくための「デジタル」としての教育、育成はまだまだ足りていないことが露になっているのである。
最近よくいう「DX化」
DXとは、「Digital Transformation」(デジタルトランスフォーメーション)の略であって、要はIT技術を日常生活に浸透させていくことが目的となっている。日本はこれについて遅れている。
コロナ禍でも日本の企業はアナログがものすごく多いことから、変化の量は大きかったし、教育面についてもプログラムをかける子供はまだまだ少なく、現金でのやりとりもまだまだ多い。確かに、お金という価値をわからせるためには子供にはお金という実物を持たせる方がいいという考え方もあるが、果たしてそれは本当に正しいのだろうか。
前にどっかテレビで、
「私は、子供に実際のお金しか持たせていません。前に、電子マネーで渡していたら、無駄にお菓子を子供に買ってあげてしまっていたこともあったりして。なので、お金に変えました。」
なんて言ってた。でも、人間は慣れるもの、失敗するものなので、最初から電子化された実物化されていないマネーの形態であっても、それはそれでお金の価値を学ぶ方法は他にあるだろう。昔のアナログの影響に囚われた教育の仕方には日々疑問を持っている。
常識を捨てろ
大人にも子供にも言えることは、「常識」は常識ではないことだということだ。ちょっと哲学っぽいかもしれないが、時とともに常識というものは変化するものであって、アナログ世界がまだまだ多い日本は、これから常識を捨てて、発想や技術の転換をもっともっとしていかなければならないと思う。
そうすると、物事の価値が変わってくる。
学校は今まで、「集団活動」「勉強」「遊び」などの要素がある場所だと考えていたが、コロナ禍で学校の授業や塾はオンラインに変更していたこともあった。この時、確かに、「友達を作ること」「集団行動」としての要素は難しくなったが、「勉強というものの特化」や場合によっては「知識を持っている人たちからの学ぶ機会」というのは増えたように思う。
ホームスクールなどもできたかもしれない。
就活も変化した。面接や面談のウェブへの変更やインターンの縮小やはいフレックスなどもあるが、新卒採用向けに行われる説明会などや会社の社長の話は、ウェブ化したことによって、参加申し込みをポチってしまえば聴講でき、社会や世界の現状やプレゼンの質、整理された知識など様々な学ぶ機会は絶対に増えている。
日本は進んでいるようで進んでいない
日本は先ほども行ったように、26位である。だからこそ、ソフトバンクがデジタルプラットフォーマーとしての事業を立ち上げて、莫大な利益を出している。この観点に突っ込んでいる企業は利益を儲けているのが正直なところである。でも、それは日本だからであって、1位のアメリカ、2位のシンガポールでやっても利益はここまででない。だからこそ日本は遅れている。
だからこそ、デジタルコンテンツ、ウェブコンテンツを探すときに、「日本版」を考えるだけで大量にでてくる。まだまだ利益を上げるためには可能性はあるが、世界に手を広げようとするには気をつけなければならいこともある。
まずは、指標となっている。「知識」と「技術」を日本全体でボトムアップする必要がある。実物の「技術」の面で日本は30年前までは、日本は世界のトップ10を占めていた。ならば、技術力をDXして、総合的にあげていく必要がある。