切手の在庫は持たない方が良い
切手やはがきを購入した場合、基本的には購入した時ではなく使用したときに「通信費」として経費に計上するのが原則です。しかし事務処理が煩雑になるので、購入時に経費に落とすことが認められています。
使用頻度が多い方はまとめて購入しストックを抱えたほうが便利かと思いますが、まとめて購入したときは購入時に「通信費」として経費に計上することができません。このような場合は「貯蔵品」として資産に計上し、使用した時に使用した分だけ経費に落とすことになります。
商品を発送するときは通信費じゃない
この通信費は、あくまでも連絡やコミニケーションを目的とする支出の際に使用する勘定科目です。
ハンドメイド作家さんやご自身でネットショップを運営されている方が商品を発送した費用を計上するときは、「通信費」ではなく「荷造運賃」という勘定科目を使用します。この「荷造運賃」は、商品を発送するする際にかかる梱包代や発送料を計上する勘定科目です。
該当する項目は、次の様なものがあります。
・エアクッション ・ガムテープ ・梱包材代
・ダンボール代
・宅急便 ・小包料金 ・着払い運賃 コンテナ代
商品を発送するために使った費用は、材料も運賃も「荷造運賃」と覚えておくと簡単かも知れません。
切手をまとめて購入したら在庫管理を
切手をまとめて購入した場合「貯蔵品」として資産に計上し、使用する度に使用した分だけ経費に落とすことになります。切手の在庫は資産なので、在庫管理表を作成し管理していきましょう。
こちらの表は、在庫管理表のサンプルです。
Excelでも構いませんし、市販の帳簿を手書きで記入しても問題ありません。しっかりと在庫管理をしていることが必要となります。1項目ごとに1つの在庫管理表用意が必要です。84円切手なら84円切手の、63円切手なら63円切手の在庫管理表を作る。他の切手と混在させないこと。
また、今年は売り上げが多かったから…と年末に節税対策で切手を買ったとしても、資産(現金)が減って資産(貯蔵品)が増えるだけでプラマイゼロ状態ですから、無駄な行動はやめましょうね。
1番良いのは
切手を購入するのに1番良いのは、都度購入だと思います。郵送物を送る際に郵便局に持ち込んで、切手代を払い、レシートを貰う。そのまま記帳する。在庫管理の必要もなく、切手等を管理する工数もなく、とてもベストな状態だと思います。
官公庁の共済組合にいたときは、切手を使用する度に使用枚数を記帳し毎月月末には在庫確認を行う…ということをしておりましたが、非常に面倒でしたね。残数が合わなかったら、いつ誰が使ったのを書き漏れているのかを調べなければならず…。資産なので数字が合わなかったら大変なのです。
個人事業主として活動するからには、時間を有意義に使って欲しいと思いますので減らせる事務の工数はどんどん削減していきましょう。
<今日のおさらい>
●商品を発送するときの費用は荷造運賃
●切手の在庫は持たない。都度購入が事務作業を軽減させるベストな切手管理