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手数料をかけてしまうから、クレジットカード払いはしない方がいいのか。

個人事業主として活動する方が増え、個人事業主の裏事情もわかるので申し込みや支払方法にさりげない気遣いをしたくなるものです。

『忙しそうだし、リクエストをするのが躊躇うわ』

とか

『クレジットカードだと相手に手数料がかかるから、振り込みにしよう』

という気遣いをしてしまいがちですが、結論を言えばわざわざこういう気遣いをする必要はありません。

今回は、『手数料がかかるから、代金の支払いはキャッシュカードではなく振り込みにしよう』という問題を考えてみましょう。



そもそも手数料を勘案した上での価格設定である

あなたは自分のメニューを決めるとき、原価はどのように決めていますか?

何となく?ざっくり?肌感覚?

このような価格の決め方をしている人は、今すぐに価格の見直し・再設定を行いましょうね。


原価というのは、そのメニューを作る・提供するためにかかった・かかるであろう費用を全て算出します。


私の場合は次の費用から原価を算出しています。
・自分の時給
・テキスト代
・オンライン代
・交通費
・セミナールーム代
・印刷代
・ペーパー代
・知識料
・その他諸経費 など…

ここから利益を計算して、提供する価格が決まります。

この価格設定の時点で、「クレジットカードの手数料」も想定して算出していますので、わざわざ「手数料がかかるから振込に」という気遣いをする必要はありません。


※クレジットカードの加盟店が、クレジットカードの使用について制限を加えると加盟店規約に違反しますので気を付けてください。


返金を依頼する方が、手数料より高くつく

前項のような気遣いで、1度決済をしたクレジットカードの返金処理をお願いしたとしましょう。

相手に手数料がかからなくていいと思うかも知れませんが、

①返金作業をする
②クレジットカードで入金されたという履歴と、返金したという履歴を帳簿に書かなければならない
③振込で入金された履歴を帳簿に記載する

本来であれば、「クレジットカードで決済された」という履歴を帳簿に書くだけで済むところ、「返金作業」「クレジットカード決済された分の帳簿の記載」「クレジットカード決済を返金した分の帳簿の記載」という本来不要な作業も必要となるため、その作業を時給換算するとクレジットカード手数料よりもその作業をする時給の方が高くつく場合があります。

また、決算書に通常だと計上されない売り上げの消込処理がなされるので、分かる人が見ると「この人注文キャンセルがあったんだな」というのも1発でわかるんですよね。

総合的に勘案すると、クレジットカードの手数料を気遣って振込にする必要はありません。それを想定した価格設定にしてある、というのが大前提ですから個人事業主の裏事情がわかるからという「心遣い」は不要だと私は思いますよ。


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事務の人☆山藤友絵(筆文字作家おふじさん)
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