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先を読んで仕事をするということ

私は先を読んで仕事をするのが好きです。
洞察力があるのも相まっていますが、例えば上司の性格から「こう動いておいた方が双方楽だな」とか相手がその先に何をしたいのか・望んでいるのかなどを考えながら作業を進めています。

先を読むメリットは、作業が早く進むことと、相手が想像以上の作業をしてくれたことを喜んでくれることです。双方がWin-Winの状態になります。

デメリットは、作業を進めすぎて方針転換があったときにやり直しが発生することと、相手の性格を読むこともあるので考えすぎてわからなくなることです。


最近、仕事をしていて感じるのは「先を読めない人が増えた」ということです。想像力の問題なのかな?CMに注意書きが増えているのも想像力が減ってきている証拠ですよね。


先を読めないのか、理解をしていないのか

ある作業のワークフローを少し変えたときの話です。
作業効率が悪い作業があり、同時進行で行っていたのをスタッフがAの作業を完了させてから、私がすべての作業をを完了させるというフローに変更しました。その際、このような指示を上司が出しました。

今までのやり方だと二度手間になることが多く、みなさんがAの作業を完了させてから全てをチェックして作業を完了させた方が作業効率がいいということなので、チェック表はAの作業が終了したら提出してください。

簡単に言えば、自分がやる作業が完了したらチェック表を出してね、というお願いです。そんなに難しいお願いをしている訳ではないので、みなさん新しいフローで動いてくれていたのですが、私が作業をしているとチャットが飛んできました。

Aの更新完了しました!

ん?どういうことかな?チェック表を受け取ってから、Aの作業に修正があるとの連絡も受けていません。

次からでいいので、Aの作業が完了してからチェック表を頂けますか?私の作業の半分が完了しているので、このタイミングで更新したと言われるとデータの修正が必要になります。

チャットの返信をすると、驚きの言葉が返ってきました。

すみません、指示の意味を理解していませんでした。Aの作業の後がどうやっているのかわからなくて。

この方、入社して半年以上が経過しています。私は4月に異動でこの業務に就いたので、業務従事期間だけでいうとこの人の方が私より先輩です。

Aの作業が終わった後の作業は専属の担当者(主に私)が行う作業ですので、他のスタッフが全ての流れを理解していないのは当然だと思っています。ただ、難しい指示を出している訳ではないことと、私が作業をする際にAの作業で構築されたデータを使用するのは間違いなく知っていることを考慮すると、「すみません、指示の意味を理解していませんでした。Aの作業の後がどうやっているのかわからなくて。」は単なる言い訳になってしまいます。

人の話を聞いていないのか、その先にどういう作業があるのかを想像できないのか、はたまた両方なのか…。

こういう人が増えてきたな、と最近よく感じるようになりました。

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先読みしなくて良いものの先読みは得意

私の仕事に関わるメンバー比率でいうと、約42%が先を読めていないと感じています。年齢と経験という点で仕方ないかと思う反面、ここで視点を変えておくとこの先役立つことがあるんじゃないかな?と思ったりもします。

私が観察をした上での持論になりますが、先を読めない人の特徴に次のことが考えられると思います。

・論理的である
・自分のことを優先的に考えている
・想像力、発想力が乏しい

柔軟に物事を考えられないというのが要因かも知れませんね。

ただ、彼らは「自分を守るための先読み」はピカイチなんです。
私が見ていての感想は「なぜ、そんなに予防線を張る?!」です。

起きないであろうこと確率の方が高いことを、「お客様にもし△△って聞かれたら困るので、△△はOKなのかクライアントに確認して貰えませんか」と事前に確認するんですね。1日1回はその音声を聞くのではないかと思うほど、確認をしてほしいと言ってきます。

リーダーは「何が心配なの?その質問をされてからではダメなの?毎回こういうの確認するというのはクライアントにも負担かけてるんだよ」と言いますが、ミスをしたくないのか「確認してくれ」の一点張りです。知識の薄い私が聞いていても、その会話をしている間にお客様に連絡をしてその質問をされたらクライアントに確認した方が効率が良いように感じています。

そして、いざフタを開けてみると心配していた質問はお客様からは一切出ず、スムーズに説明が終わりました。さすがに2回連続で同じことが起きたときは、開いた口が塞がりませんでしたね。(引き下がらず逆ギレしてることの方が開いた口が塞がらなかったのかも)


失敗を経験してこそ見えることがある

仕事でミスすることを恐れているのか、ミスをすると怒られるとでも思っているのか。

少なくとも、うちの職場は「ミスが起きた原因」を追究はしますが、「起きたミス」を責めることは一切していません。ミスや失敗を経験してこそ学べることがありますから、どんどん攻めて欲しいなぁという思いもあります。

私自身、最初から先を読めていたワケではありません。色んな経験、失敗をして積み重ねた経験値を基に、統計学として引き出しからさまざまな情報を出して先を読んでいるような状況です。

ワークフロー1つにしても理由があってその行動・作業になっていますから、その行動・作業の先に何があるのかを見て行動することを意識してみるのはいかがでしょうか。先を見据えることでスムーズに出来ることがたくさんあるかも知れません。


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事務の人☆山藤友絵(筆文字作家おふじさん)
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