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動物園のパンダ?



「動画撮らせてもらっても良いですか?」

・・・

一瞬のフリーズ。
ぽろっとこぼれ落ちた言葉。


「はぁ?」





こんにちは(*^^*)
事務サンです。


私には2人の子供が居る。
1人目は普通の女の子。
2人目は障害を抱えた女の子。


「障害」


このたった二文字を理解するのに、1年半年かかった。
実際は、未だに信じられていない。

自分の子供に障害があるなんて…

だから、この「障害」という言葉はあんまり好きじゃない。
そして多分今後も完璧に受け入れられることはないと思う。



今回は、自分の中のアウトプットしたい記事。
気分を害される方は、ご退室下さいm(__)m





家から車で1時間半。
病院に行くまでにかかる時間。
往復で3時間。
平日は1~2回面会に行く。
上の子の送り迎えがある為、病院に滞在出来る時間は約3時間。

産まれた時から呼吸器が無いと生きられない娘。
気管切開をして、適宜喉元と鼻、口から出た唾液や鼻水を吸引する。

口からの食事は不可能。
胃ろうを造設し、そこから注射器で栄養を注入する。

手技をある程度覚え、今では1人でも出来るようになった。



先日は初めてお家に帰ってきた。
二泊三日。
この時、お風呂は危険なので清拭で済ませるように先生から指示があった。
土日を挟み、旦那と協力しなんとか乗り切った。

今後は日数を伸ばし、いずれは在宅ケアで看ていく予定。
ただ、1人では絶対に無理なので訪問看護もお願いしている。



今回は、家で使うお風呂を試しに病院で入れてみよう!と呼ばれた。
事前にお風呂を購入し、病院に持参。
その日に合わせて、訪問看護の方も見学に来ると聞いた。

到着すると、訪問看護の方が3人来ていた。
お風呂の準備も出来ていて、服も半分脱がされた状態。
私が慌ててバスタオルやボディソープを準備していると、言われた。



「動画撮らせてもらっていいですか?」
「他の訪問看護師にもお風呂の入れ方を共有したいんです」
「記録の為に撮りたいんです」

おもむろにタブレットを取り出して構えている。



これ、どう思います?




(え、記録…?)
(動画って何…?)
(子供の裸を撮るの…?!)


不意を突いて出た言葉が、
「はぁ?」

「え…イヤですか…?」

「嫌です」

「あ、じゃあやめておきますね」


え、なんなの?


ちょっと状況が上手く飲み込めないまま、とりあえずお風呂へ。
1人は手伝ってくれたけど、あとの2人は突っ立ったまま。

本当に見に来ただけ…?

不信感が拭えないまま、訪問看護の人は帰っていった。



実は、今回の一件は、一度ではない。
以前住宅訪問に来た時。

「お家の状況や看護する場所を撮影しますので」
そういって、タブレットでパシャパシャ撮影し出した。



待って待って待って。
私、許可してない。
良いですよ、って言ってない。

でも、看護の為に、子供の為に仕方ないことなのかな…
ずっと引っ掛かっていたけど、再認識。


やっぱりあり得ない。



お家の写真って撮られたいですか?
私は嫌。
一般庶民だけど、プライベートじゃん。

子供のお風呂の写真?
もっと嫌。

動物園のパンダですか?
スキャンダルを抱えた芸能人ですか?
テーマパークのキャラクターですか?



私の子は、見せ物じゃない。



実はその日、本当は面会に行く日ではなかった。
ただ、前日越えなきゃいけない山道で降雪があって、スタッドレスを履いてなかった。
なので念の為翌日にした。

え、じゃあ私がこの日来なかったら許可もなく撮影していたってこと…?
この部分は確認中。
でも怒りが収まらない。

そもそも3人も居て、3人分の目があるでしょ?
それで情報共有して?
分からないことがあれば、口があるんだから聞けばいい。
私だってお世話になるんだし、大切な娘を看てもらうんだから丁寧に受け答えする。

大体そこの施設の訪問看護師って5人じゃなかった?
半数以上現場に居て、動画が無いと情報共有出来ないの?
逆に心配なんですけど(苦笑)



なんでもかんでも撮影じゃなくて。

たしかにスマホやタブレットのお陰で生活は豊かになっている。
今ではなくてはならない生活必需品。
だからこそ、その取り扱いには十分気を付けなければならないと思う。



私が気にし過ぎなのかもしれない。
過敏に反応し過ぎなのかもしれない。

それでももう少し配慮してほしい。
そう思ってしまった、今回のアウトプット記事。



次回からはまた切り替えます(>_<)!!




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