「〇〇ではこうだった」のはなし
子供がよく言うやつですよね。「〇〇ちゃんちならOKなのになんで?」
で、親としては「よそはよそ、うちはうち」と答えるわけです。
だのに、色々はびこる言説としまして、「アメリカではこうです」「インドではこうです」「ヨーロッパでは」に対して、「そうだそうだー日本はこういうとこがダメなんだーそうすべきだー」と思考停止脊髄反射で反応するというやつ。
よそはよそなの。うちはうちなの。よそはそれを含んで、文化や経済や地理なんかの条件あわせて全体のシステムとしてそこそこ循環してるというだけなの。だから日本では想像もつかないような欠点もあったり、それにはついていけへんわ…というようなこともあるの。ええとこだけ取り入れるとか、家庭内レベルでいくつか試してそのうちさらにいくつかならできるわ、という程度なのに、それを社会レベルでやってみました、ダメでした、なんてやったらあんたら鬼の首とったみたいにハチの巣つつくでしょ。
子供と一緒じゃないか。よそのいいところだけ見て、仕組みも背景もなにも考えずに
「〇〇ではこうなのになんで?」
こどもには教える。でも大人には、面と向かって仕組みを懇切丁寧に教えてあげる人は、なかなかいないのです。