「秘書がやったので私は知らない」は本当か?嘘か?
この年末に政倫審が開かれて、いわゆる裏金議員と呼ばれる方々が登壇しています。
その中で多くの人が口にしているのが
「私は知らない」
「把握していない」
という言葉。
果たしてそれは本当なのでしょうか、嘘なのでしょうか?
パーティの運営について知らない
これは嘘です。
「運営」とは何を指すのかということになりますが、誰を招待してどの場所で何時から開催するのかなど、運営の基本的な部分は当然ながら議員に確認をして進めます。
参加費をいくらに設定るすのかも報告はあげます。
長年議員を務めている事務所などでは「例年通り」で話が済むのかもしれませんが、議員が例年を知っているということは運営実態を把握はしているということです。
パーティの会計を把握していない
政治家として、パーティで気にするのは「誰がきたのか」「誰がきていないのか」「何人集まったか」ということ。
お金がいくら集まったのかということは聞かれませんし、そこにはあまり関心が強くない方が多いように感じます。
よって、パーティでいくら売り上げて、いくら支出があったのか知らなかったというのは本当の方もいるのではないかと考えています。
ただし、はじめから裏金化を目的としていた場合は「いくらプールできた?」と確認するでしょうから、嘘をついている可能性も捨てられません。
事務所の会計を把握していない
これは本当の可能性は高いです。
最終的に事務所運営の責任者は議員ということになるのでしょうが、国会議員の業務は膨大です。
細かなところまで気にする議員もいるのですが、事務所の会計の細かなところまで把握することは物理的に難しいです。
政治家の本来の仕事は事務所の運営ではなく、政治活動です。
事務所の運営に関しては秘書に一任するケースが多くみられます。
秘書からは資金が不足しそうなど問題が起こりそうな時だけ報告をもらいます。
毎年の収支報告書に目を通す議員もいるとは思いますが、経理担当者並みに細かい部分までチェックする人は聞いたことがありません。
結論
国会議員のお金に関する問題で「知らなかった」というのは本当である場合が多いと僕は個人的に考えています。
ただ、事務所のトップとしての管理責任は免れられないのではないかとも思います。
仮に秘書が勝手にやったことだとしても、秘書のクビを切って終わりではなく、議員本人も何かしらのペナルティを自ら背負った方が納得感はあります。
クビになったとしても、こうした資金管理ができる有能な秘書は貴重なので引く手あまたなのです。
ただ、資金管理を覚えてしまうと逮捕されるリスクもググッと上ります。。