函館JAZZ喫茶『想苑』
高村学くんといつも遊んでいた。
その学くんが函館市ダイモンの「BAR JEY'S」でバーテンダーとしてアルバイトを始めた。
35年前、私が高校3年生のことである。
その彼がバイト先のバーでかけるジャズレコードにすっかり感化されて、彼と会うたびに函館市内のジャズ喫茶に行くはめになった。
しかし、わたしはそこへ行くのが嫌でたまらなかった。
なぜなら、私は当時、小林克也「ベストヒットUSA」やマイケル富岡「MTV」に夢中だったし、ジャズ喫茶では私語が厳禁で、そこに集まる人達も下を向いて、たまにカラダゆさゆさリズムに合わせて、なんか怖いのである。
JAZZ喫茶『想苑』は当時函館市で4・5件あるジャズ喫茶のなかでも異質だった。
まず、窓からお日さまが入り込み明るいのである。
そして、店のオーナーの女性もとても親近感があった(たまにお茶が出てきた、ような・・記憶あいまい)。
その『想苑』に35年ぐらい振りに行ってきた。
店の中も外も35年前とまったく変わらず、そして相変わらずとても素敵なカフェなことは変わらず、ジャズも聞けるし、窓から函館公園が見えるし、
函館山ふもとだし、今日も若いカップルが夢中に何かを話し込んでおりました。
つづく
※(BAR JEY’S は現在も函館で人気のバーのようです)
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