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じゃじゃ馬ボイトレ記録_01

ボイトレのきっかけ

50歳を迎えるアラフィフ48歳。
まず、時期的なことが大きなきっかけになりました。
このままじゃ、なんかいけなくない?
大丈夫か、生誕半世紀となる50歳はもうすぐ。
ちゃんと今まで通りやれるのかな?
う〜ん…

いろいろなことを頭の中では考えていた48歳。
やっぱりこりゃいかん!50歳間近なんだからまったりしてられない!!
ということで、来る50代への自分をちゃんと見据えて備えなければ!と、まずは体力をキープするために48歳で勇気を出してF.F.G.(三軒茶屋のフィットネスジム)の階段を降りてknock、knock。おかげで素晴らしいジムのスタッフの皆さんに巡り会えてトレーニングが楽しくなって毎日ジムに通いはじめた頃のことです。

さて、最初の一歩として身体のケアは始めたけど、もうひとつ備えなければならないことが….

私はボーカリスト。
声が生業。

今まで自己流で歌ってきた自分の声を誰かに相談したいと、ずっと思ってはいたけれど、なかなかご縁がない。かと言って街々にあるボイトレ教室はほぼカラオケのもの。そうではない方向でアカデミックなトレーナーを見つけようとしても、それはネットにポンっと出ているものでもなく、見つからないなぁ…と悶々と時間が過ぎていく日々。

ボイトレ自体はね、過去に一度レッスンをしたことはあったのですよ。
デビューしてからすぐにです。
お知り合いからのお薦めで数回レッスンに通って受けたのだけど、なにせその頃は若さでツアーも無我夢中で乗り切れていたし、自分が歌うために何をしたいのかという目的意識がなかったことや、先生との相性もあまりよくなくて、違和感ばかりで持続できなかった経験がありました。

勉さんのひとことで一念発起!

ジムでのトレーニングも始め、50歳前のタイミングで意欲も増し、いよいよ本格的に声のコントロールもしたい!と真剣に考えていた時。なんとかボイトレというか、具体的にはよくわからないんだけど、毎日できる声のトレーニングを探し求めていたんですよね。

そんな私が生きていたのが2011年。3月に未曾有の東日本大震災があり、東北のライブが延期になり、7月に東北の延期ライブも含めてのツアーがあり、急にライブの本数が増え出した時期です。

ある日、ツアー先で勉さんと話していた時、3日間続くライブでの声の劣化を何気に指摘され、えぇ〜!でもさ、もう50歳目前なんだから、しょうがないよぉ〜とか反論していた私。
女性の皆さんはわかると思いますが、閉経のタイミングも近づき、ホルモンのバランスも不安定であれこれと身体の変化が出る頃でした。声にも影響があると思い不安材料もたっぷり抱えていたので、勉さんの何気ない言葉は、その場では言い訳をして否定したけど、そうか、そうだよね、そうなっちゃうんだよね…言い返したけど、実は体の変化も引っくるめて声のトラブルも年のせいにしちゃってないか私…
と、自分でもかなり動揺していたんですよね。
でも、結果、その勉さんとの話でハッと気づいたことが良いきっかけになって本気でなんとかしたい!という意欲が湧いたのです。

mookiさんとの出会い

そんな2011年の終わり。
そう決心した私にご縁が訪れました。

やはり2011年の新潟での武道館発言もそうですが、思いを言葉にしてみるということはとても大切なことだと思いますね。

勉さん発言があって、私は事あるごとに出会う人たちに向けて
「ボイトレしたいんだよね〜誰がいないかなぁ〜」的に
意識して伝えるようにしていたんですよね。
そうしているうちに、娘がドラムをやりたいと言い出して、基本をちゃんと教えて貰うため、渡邉くんの新潟の後輩でもあるプロドラマーの鶴谷くんに娘がレッスンして頂くことになり、付き添ってスタジオに行った時のこと。

休憩時間に鶴谷くんに「私、今、ボイトレの人を探していてね〜、でもね、以前、やったボイトレでは先生とは相性が合わなくてねぇ…」なんて話していたら、
なんと!
鶴谷くん、まさに鶴の一声で
「うん、いい人いるよ!」と一言。
「きっと彼女ならJILLさんと相性あうと思うよ」とポンポンと話がつながり。それなら是非、紹介をして〜ということでmookiさんとのご縁につながったのです。

そして、2011年の年末にmookiさんとはコンタクトが取れたのですが、年末年始を越してからというこで、新しい年、2012年の正月明けに早速、まずはお試しレッスンということに相成りました。

声を出すということ

ここまで、まず私がボイトレをやることになったきっかけをまずは書きましたが、何故、このボイトレの経験談を10年後の今、noteに書き綴るかということもお伝えしましょう。

年を重ねると、もちろん身体のケアも必要ですが、声ってどう思います?

実は声って健康かどうかを示すバロメーターのひとつなんです。
経験のある方はわかると思いますが、病気をしたり、手術をしたりすると声を出そうとしてもなかなか出なくなった経験ありませんか?
風邪ひいても鼻が出たり咳が出たり喉が痛かったり声に影響があるので普通に声が出せない状態になりますよね。
そうでなくても、ある程度お腹に力が入らないと声って出せないんです。
普通に毎日出している声が出ない時のことを思い起こしてみてください。
少なからずとも体調と結びついていますよね。

私やmookiさんのようにプロとして歌っていると、日々、自分の声と直面し続けているわけですが、たぶん、皆さんは声を出すということを特に意識せず毎日自然に発声しているのではないかと思います。

そういえば、普通の日常の中で意識して声を発する機会ってあまりないかもですよね。
まぁ、ストレス発散としてのカラオケとかはありますけど。
お酒を飲みながら急に思い切り歌う。それでは喉を痛めます。

プロとして「声」のことを考えると、日常の中で会話の中でも、意識して声を出すということが身体にとってどれだけ重要なことかがわかります。
私は朝起きて、まずは喉のコンディションに意識がいくので、日々の声の出方やケアにはとても敏感です。

「黙」!の3年間

「声を出す」
自然なことなのに、この数年の状況で世界は大きく変わってしまいました。
コロナの影響です。
感染予防として「声」を出すことを控える日常が3年間も続いています。

黙活。
黙食。
黙乗。
コミュニケーションをとりたくもとれない時間があり、生活がガラリと変わってしまいました。
今まで、こんな経験ないですよね。
楽しく普通にしていた会話を突如禁じられる。
友だちと食事をしても飛沫予防シートで遮断される空間。
大好きなコンサートも歌ったり声援を飛ばすことはNGとなりました。

この3年間の影響は少なからずとも必ずどなたにもあるはず。

その影響を「声」という意識でちょっと考えてみてください。
しゃべることが罪悪になるなんて!
そんなことほんとうに考えられないことですが。
この年月、皆さん、声を出すということを控えていませんでしたか?

その行為が声を衰えさせているかもしれないんです。
声って出さないと退化するんですよ。
喉も筋肉。
使わなければ衰えます。

mookiさんとのレッスン、じゃじゃ馬〜人生はチャレンジ!

そんな「黙」の3年間を経て、思うところあり10年前に始めたボイトレのデータをnoteに書いてみようと思いました。しかもmookiさんとやりとりする往復書簡の形でなので面白そうだし。

私の行ってきた過去のレッスンはプロのボーカリストが更に力をつけるための基礎レッスンです。

mookiさんは最初、「JILLさん、直球ですね〜。ある意味親父です。声がひとつしかない。いろいろな声が出せていない。姿勢も悪い、課題は山積みです」とおっしゃって、私は奈落に突き落とされるのですが(笑)

そのレッスンの間にもライブはあり、どうにかして声をもっとコントロールしたい!という気持ちがmookiさんとの会話でより強固になり、ボイトレがスタートしました。

じゃじゃ馬というタイトルは、ある種草原を生まれながらに走っていた野生馬が成長して、ふと立ち止まり学ぶことを知るわけです。そこから新たに自分の個性を知る。強制的にじゃじゃ馬慣らしされるのという意味合いではなく、そんなイメージでタイトルつけてみました。

余談ですが、mookiさんは大の馬好き。
乗馬するのがお上手でお馬を愛しています。
そんな意味合いもありでの「じゃじゃ馬」です〜笑

幾つになっても学ぶことは出来ると体験を持って思います。
皆さんにもそんな舞台裏をチラッと垣間見て頂き、いろいろなことにチャレンジする気合いの起爆剤になって頂ければと、このmookiさんとのnoteをまず始めます!
このnoteに続く「これから」もあるのですが、それはのちほど。

私は現在62歳。来年63歳になるのですが、mookiさんに出会い、ボイトレの基本を学び、今でも日々声の自主トレをして元気に歌えています。
コントロールして声を出せるようになったことの喜びもとても大きい。
ほんとうに実体験でわかったことが大きいのです。
戸惑いながらもmookiさんのレッスンを50代でびっしり受けたことが今現在の自分につながっています。
そんな今の自分になる前の、52歳の体験を振り返ってみましょう。

初のお試しレッスンは2012年1月7日のことです。

私の初ボイトレノートから_2012年1月7日

私のボイトレノートから。

じゃぁ〜ん、随分お世話になったノート!
しっかりメモを取っています〜

(2012年1月7日)mookiさんとの初レッスン:2時間
姿勢の矯正。
骨盤の正しい位置やお腹の力の入り方を習うが、いまいちまだどうすればいいのかわからない。
keyチェック。
主に自分の歌い方のどうしていいのかわからない所をmookiさんに話す。
mookiさんからは課題は山ほどとのご意見を頂く。

(video)
音域チェック
頭がグラグラ動いてます。
声を出すと首が上がる。
まず姿勢。まずブレス。

そして、その日のブログから…

初ボイストレーニングのブログから

昨年、ドラマー鶴谷くんとの再会で相成ったボイストレーニングのmookiさんとの試しレッスン。
とても、とても興味深かった。(^^)
今までやっていた実践での出来事の理論やこれから何をどうしたいかの方法論がみっちり。私にとってはじっくりと初めて自ら歌うことにFACE TO FACEで...出会える時間でした。

きっと、すぐには結果は出ません。
まだまだ先は長い。
ただ持続力です。
アスリートのように...
毎日続けることでなし得ることもやっぱりあるんだなぁと...
感動しました。

歌い手もアスリートなんだ!
やらなきゃダメになるんだ!の図式の重さ。
幾つになっても飛び込む場所はあるんだ!と心から思います。
今年は目標を2年後に持ってなによりも誰よりもとことんじっくりやります。
さぁ、明日からはバンドのリハスタートです。
その後に、皆さんに会えるのもすぐ!
o(^-^)oワクワクを大切に進みます!

〜ということで初レッスン、動画もあります。
下記のリンクからどうぞ。

YouTubeから2012年1月7日のレッスン動画をどうぞ

mookiさんのプロフィールご紹介

mookiさんのHPから

Minako "mooki" Obata

シンガー/ソングライター。 5歳の時に電子オルガンを始め音楽の基礎を学ぶ。幼い時から歌うことに対してとても強い情熱を抱いていた。ジャズ、R&B、ゴスペルなどに強く影響を受けて育ち、大学在学中に地元のジャズクラブでレギュラーシンガーとして歌い始める。ちょうどその頃に作ったデモテープが、音楽関係者の耳に止まり、卒業後にMinako Obataとしてビクターエンタテインメントよりプロ・デビュー。
1995 年 1st アルバム『WE HAVE A DREAM』リリース。難曲として知られるチック・コリアの「スペイン」を 堂々と歌い上げたカヴァートラックは、“本格派ヴォーカリストの登場”として、注目を集めた。続いてLA のトップミュージシャンとのセッションを収録した 2nd アルバム『TRUE PEACE OF MIND』リリース。1997 年には3rd アルバム『BRAND NEW DAY』、クリスマス・ミニアルバム『ONCE UPON A TIME』を発表。
2001年に全世界公開されたアニメーション映画「メトロポリス」で主題歌を作詞・歌唱。 これを期に彼女のニックネームをミドルネームとしたMinako"mooki"Obataに改名。 以降、ソロ活動に加えて、作家としての楽曲提供や、レコーディングに精力的に取り組み、 2006年から2010年に放映されたTV アニメ「ブラックラグ ーン」 2008年放映の「カイバ」、2009年のNHK 朝ドラ「つばさ」などにも楽曲提供、 さらに2009年公開のアニメーション映画 「マイマイ新子と千年の魔法」では、アカペラ多重録音のスキャットでサウンドトラックを制作し、大きな話題となった。 一方、ヴォーカルディレクションやヴォーカルコーチとしての活動を通して、歌うこと、音楽が与えてくれる喜びを伝え広めている。
2014年、満を持して『mooki ~The Best and more~』をリリース。 過去に発表されたアルバムからセレクトした曲に加えて、2014 年に録音した、書き下ろしの新曲 3 曲も収録。 彼女の“Now and Then”そして未来を感じることの出来る、まさに BEST な 1 枚となっている。


そして!私とmookiさんの新たなVOCALワークアウトがスタート!

初回のnoteの最後にお知らせです!

今年の末から、私とmookiさんで新たな試みとして、ふたりのVOCALワークアウトがスタートします。

mookiさんとも話したんですが、私たちボーカリストが持っているノウハウを歌をうまく歌うためのスキルとして考えるのではなく、まず、声を出す方法、そして、正しい声の出し方、喉や声を意識するということを含めて、健康を維持するという観点で皆さんと共有できないかと思いました。

「黙」という経験をした皆さんと正しく楽しく発散したい!という目的です。

予定ではYouTubeにて12月25日に生配信を考えています!

まだいきなりのワークアウトをクラスを開いて実体験として展開するにはコロナの壁がありますので、まずはふたりでどんなことをするのかなぁ〜という内容を配信で体験して頂こうと思います。

そのワークアウトの前に是非、このmookiさんとのnoteを読んで頂ければと思います。

この後、mookiさんのnoteが続きます。
このマガジンはフリー購読にします。

宜しくお願い致します。


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